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小学1年生 2013年2月9日の記事

内藤みか 連載コラム「6歳からの才能育て」11回

第11回 「ママからのバレンタイン」

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みなさんこんにちは。

 

私は今年も息子のためにチョコレートを選んできました。ミニカーの形をしたチョコレートで、なかなか凝っています。喜んでくれるといいんですが……。

 

息子はもう高校2年。

小学1年の時よりずっと背も伸び、声変わりもしてすっかり大人になってしまいました。

 

しかしこの息子、まるでモテません。

私のチョコが息子の唯一のチョコになるかもしれないので、どんなチョコレートをあげようか毎年迷います。そして私がここがいい、と結論を出したのは、実はオモチャ売り場もしくはキャラクターグッズショップでした。今年のミニカーチョコもそこで見つけました。

 

これらは、バレンタインの時だけ、限定チョコを売り出すことが多いのです。子どもの大好きなキャラクターやオモチャがチョコレート型になっていたら、それだけでとても胸が躍りますよね!

 

でも息子は子どもの頃からあまりチョコレートが好きではないので、あげてもあまり喜んだ顔はみせてはくれません。特に中学生に入ってからは、チョコを差し出しても苦虫をかみつぶしたような顔をするようになっちゃって……。

 

小学校の時には、それほど差がなかった男友達とのチョコの差が、中学に上がると、くっきりと出来てくるんです。モテる子はチョコを何個ももらうし、モテないうちの息子は0個だったりするわけで。


 

息子を持つ母親の使命として、私は毎年必ずチョコはあげています。さすがにゼロは気の毒だと思いますし。小学1年の頃には、サッカーボール模様の包み紙にくるまれた球形のチョコがいくつも詰まっているセットをあげました。当時息子はサッカーが好きだったんです。だからちいちゃなサッカーボールみたいに見えるこのチョコを選んだのですが……。

 

「ふうん」

 

息子はそう言っただけでした。彼はあまりチョコが好きではないので、結局私と娘でほとんど食べてしまったんです。

 


こんな息子、一番モテたのは、小学1年生の時だったと思います。隣の席の女の子などが、息子にチョコをくれましたもん。小学校の時って、隣の席の男の子にとりあえずチョコをあげようという気持ちになるものなのかもしれません。


もしかしたらみなさんのお子様も、1年生の時からバレンタインチョコをあげたりもらったり、なんてことがあるかもしれません。大きくなるとバレンタインの話を何もしなくなるので、低学年の今のうちが、一緒に楽しむチャンスなんですよ。


 

娘が1年生の時は、クラスの男の子ではなく、習いごとの先生にあげるんだと、スーパーのチョコ売り場で真剣に品物を選んでいました。習いごとの先生は50代くらいでした。あの時は、同い年の子にあげないの? と不思議だったのですが、娘は今でも笑点に出てくる高齢の落語家さんがたが大好きです。小さい時の男性の好みは、ある程度大人になっても変わらないのかもしれませんね。

 

女の子の場合、一緒にチョコを作るという楽しみもありますよね。我が家でもティラミスを作りました。レシピを見ながら真剣にチーズを器に入れたり、ココアパウダーをかけたり、楽しく作れましたよ。


 

こうやって書くと、男の子の親と女の子の親では、バレンタインに感じる気持ちはそれぞれ違うものなのかもしれませんね。私はこのイベントが大好きです。人を好きになるというあたたかな気持ちや、期待していたのにあの娘からチョコをもらえなかったという悲しい思いなど、このイベントにはたくさんのエピソードが詰まっています。

 

外で身体を動かす時には味わえない、情緒豊かな時間。感情の多彩な揺れがバレンタインには詰まっています。大切にしたいイベントだと思います。相手があるイベントなので、コミュニケーション能力も必要なんでしょうね。

 

さあ、息子は今年は誰かからチョコレートが……もらえますように!

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