舟山由美子
東京都公立小学校の現役教諭。本サイトで「現役先生が教える、学校ってこんなところ」を連載中。
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生活・しつけ
年長 2018年2月7日の記事
1月下旬から2月にかけては多くの小学校で学校説明会が行われ、入学の実感がわいてくる時期。少しずつ入学準備を進めていきたいですね。今回から5回に渡って、入学前に習慣づけておきたいことを現役小学校教諭の舟山由美子先生に伺います。
入学に向けて、まず習慣づけたいのがあいさつや返事。保育園や幼稚園もそうですが、小学校生活では、毎日元気にあいさつをすること、名前を呼ばれたときの返事をしっかりできることが、より大切になってきます。
「あいさつや返事を元気よくはっきり言うことは、生活のリズムを作ること」と舟山先生も言います。
朝のあいさつは1日のスタートの役割が、授業の始まりと終わりのあいさつも、授業への集中力のスイッチを切り替える役割があるのだそうです。これは、将来子どもが社会に出たときにも必要とされる力です。
「元気のないあいさつだと、授業に取り組むとき、気持ちの切り替えができず、ダラダラしてしまいがち。また、元気なあいさつや返事ができると、友だちもできやすいと思います」(舟山先生)
入学にあたってしっかりあいさつや返事ができるように、あらためて練習しておいたほうがよいのでしょうか。
「親子で『○○さん』『はいっ!』などと学校ごっこをしながら、返事や、『おはようございます』『さようなら』などの言葉を言う練習をしておくとよいと思います。親御さんにとっても楽しい瞬間ではないのでしょうか」(同)
お辞儀をしながらあいさつをするときは「語先後礼」といって、「おはようございます」などの挨拶の言葉を先に言って、頭を下げるのをその後に行うと、相手に向かってしっかりあいさつをすることになり、より丁寧な印象を与えるのだそうです。この機会に、そんなことを少しずつ教えていってみてもいいかもしれませんね。
「でも、何より一番効果的なのは、お父さん、お母さんがお手本となることです」と舟山先生。まず親御さんが毎日の生活の中で、家の中でも外でも、あいさつをする姿を見せていくようにしたいですね。
人見知りの子や元気が余っている子などは、目新しくて刺激的な学校生活に落ち着かず、毎日きちんとあいさつができるかちょっと心配という声も。でも、舟山先生によると、そこは「集団の力」が大きいようです。
「周りの友だちがやっているのを見ると、子どもたちはその雰囲気に引っ張られて、自分も同じように行動するものです。先生にほめられればうれしくてまたできるようになるので、心配はいりません」とのこと。
おうちの方からも『元気にできていたね』なんて言われると、また次もできるようになるので、前にくらべて、少しでも挨拶ができたら、どんどんほめてあげましょう。「人見知りの子なら、どんなに小さな声でも、言えたらOKです」(同)
挨拶は習慣なので、大人が粘り強く教えることが大切。元気にあいさつしながら通学するわが子の姿を楽しみに、毎日少しずつ習慣づけていきましょう!
(取材・執筆:坂本洋子)
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