フリー アナウンサー。鹿児島県を拠点に活躍。情報番組などレギュラー番組を多数持ち、最近では育児にまつわる講演も行う。最新の著書に『日本一忙しいワーキングマザーが編み出した 子どもマネジメント』(光文社)
岡本安代 オフィシャルブログ「走り続ける岡本家。〜全力で今を生きる〜」
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生活・しつけ
年長 2017年10月4日の記事
子どもが保育園から小学校に上がる際に直面するという「小1の壁」。保育園に比べて学童へのお迎え時間が早くなったり、時短勤務制度が打ち切られてしまったり、学校行事やPTA活動に参加する機会が増えたりと、多くの悩みが出てくるタイミング。そこで、この連載では先輩ママたちに、「小1の壁」をどう乗り越えたかをインタビュー。働くママにも専業ママにも役立つアイデアやアドバイス満載です!
〈今回お話を聞いたのは…〉
フリーアナウンサー
岡本安代さん
長女(15歳)・長男(14歳)・次女(12歳)・次男(10歳)・三男(7歳)
元鹿児島読売テレビのアナウンサーで、現在は鹿児島を拠点にフリーアナウンサーとして活躍する岡本安代さん。三男二女の子だくさん「ママウンサー」としても知られ、その育児への奮闘ぶりと熱いキャラクターは、バラエティ番組の密着取材を受けるなど、大きな注目を集めています。
これまで、5人の子どもたちの「小1の壁」を越えてきた岡本さんですが、どんな気持ちで「小1」を迎えたのでしょうか?
「小1になって突然自分で学校に行きなさい、宿題しなさいだと子どもも戸惑うと思うので、年長から少しずつ意識改革をしました。ちょうど幼稚園、保育園で最高学年になり自覚も芽生えます。家でも主体的に何かできると『さすが年長になると違うね〜!』と、積極的に声かけ。小学校入学後に自分の身の回りの準備や宿題を、自ら進んでできるようなベースを早くから作りました。
『小1の壁』と聞くと、お母さんだけの問題のように思ってしまいがちですが、そうではないと思うんです。年長から小1という大きな変化の中で、子どもにも成長してもらって、共に小1の扉を開けるという気持ちで臨むのが良いのではないかと思います」
「小1の壁」を前向きに乗り越えるために、岡本さんは「年長からの声かけ」を意識していたのですね。また、親があまり不安に思いすぎると、子どもにもその不安が伝染するのではないかとのこと。
「『これから小1の壁だ』と親が不安に思いすぎると、子供にもその不安が伝染してしまい、それが最初のつまづきになってしまうと思うんです。あまり問題視せずに『ついにこの時が来たか!』と親が前向きにとらえることが大事かなと思います」
実際に小学校に通い出してからは、岡本さんも多くのお母さんがぶつかる問題に直面します。
まず、学童については「3年生まで通った子もいれば、最初の選考にもれた子、学童内の人間関係が嫌で行きたくないと言い出した子も」と5人5様の展開に。特に長女が小1の時は、仕事をしつつも弟、妹の出産が続き、放課後の預け先に困ったことも。
「最初は私の実家に預けたのですが、1年生の2学期頃から本人が家で留守番を頑張りたいと。最初は心配でしたが娘を信じて『ピンポンが来ても絶対に出ない』、『火は触らない』などのルールを決めて、1人で留守番を頼んだこともありました。
最近では、私の帰りが遅くても、兄弟みんなで協力して待っていてくれるので心強い限り。とはいえ、一番下の三男はまだ2年生ですし、放課後の過ごし方は模索する日々ですね」
また、平日に時間が取られやすいPTA活動も大きな壁に。アナウンサーとして活動する岡本さんは、一度収録が決まると変更は難しく、PTAの集まりが重なってしまい焦った経験もあるそう!
「その場合は素直に申し出ますが、必ず『他に自分ができることはないか』を確認するようにしますね。PTAはみんなが子どものために善意で活動している、いわばボランティア。仕事がある人もいれば、小さな子どもがいて集まりに来るだけでも大変な人もいます。それは仕方のないことなので、どうしてもという時は、無理をしなくてもいいのかな…と思いますね。無理をすると続かないですからね。
その代わりに、もし集まりに出られないなら『議事録まとめますよ』とか『保護者に配布するプリント作りをやらせてください』など、当日参加できなくても自分ができることを提案することが大事かなと思います。これは仕事と同じですが、積極的に協力する姿勢を見せて、周りのママたちとの信頼関係を築くことが第一なのではないでしょうか」
最後に、ずばり、岡本さんが思う幼稚園、保育園と小1の最も大きな違いとは?
「小学校には多種多様な子どもたちが集まる、ということでしょうか。小学校は、同じ学区に住んでいるというのが唯一の共通点で、家庭環境も違えば、保護者の価値観も様々。幼稚園、保育園はある程度似かよった家庭が集まっているかと思うので、そこが大きな違いかと。さまざまな価値観が共存するのが小学校だなと思います。
最初は、親も子どももそれにショックを受けるかもしれません。でも、これこそが社会の縮図。これから大人になって社会に出ることを考えると、公立の小学校に通う良さなのではないかなと思います。子ども同士、また親同士も、価値観や意見が合わず悩むことも多いと思いますが、そういったシビアな現実にぶつかってこそ、タフネスが身につく。小学校生活を通して、社会に出るための予行演習ができるのだと思います」
次回は、「小1の壁」と岡本さんの仕事観、働き方の変化について伺います。
(取材・執筆:野々山幸)
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