フリー アナウンサー。鹿児島県を拠点に活躍。情報番組などレギュラー番組を多数持ち、最近では育児にまつわる講演も行う。最新の著書に『日本一忙しいワーキングマザーが編み出した 子どもマネジメント』(光文社)
岡本安代 オフィシャルブログ「走り続ける岡本家。〜全力で今を生きる〜」
【小学1年生】と【年長】ママのお役立ち情報を配信!
生活・しつけ
年長 2017年10月6日の記事
子どもが保育園から小学校に上がる際に直面するという「小1の壁」。保育園に比べて学童へのお迎え時間が早くなったり、時短勤務制度が打ち切られてしまったり、学校行事やPTA活動に参加する機会が増えたりと、多くの悩みが出てくるタイミング。そこで、この連載では先輩ママたちに、「小1の壁」をどう乗り越えたかをインタビュー。働くママにも専業ママにも役立つアイデアやアドバイス満載です!
〈今回お話を聞いたのは…〉
フリーアナウンサー
岡本安代さん
長女(15歳)・長男(14歳)・次女(12歳)・次男(10歳)・三男(7歳)
鹿児島を拠点としたフリーのアナウンサーとして、料理番組や情報番組への出演、講演会、専門学校の講師と、さまざまな仕事を担当してきた岡本さん。前編では、子どもが小1を迎えた時の気持ちや心構えなどについてお聞きしました。後編では、5人の子どもたちの成長に伴って、岡本さんの働き方がどう変わってきたかを伺います。
結婚を機に、鹿児島読売テレビを一度退職した岡本さん。すぐに第1子を妊娠しますが、産後4ヶ月ほどで週末のみ報道の現場で仕事復帰。その後2年おきに妊娠し、出産後数ヶ月で復帰…と、第4子の出産後まで、この流れを繰り返していたのだそうです。
「週末だけとはいえ、報道の仕事はとにかくハード。ニュースを読むだけではなく取材も担当するので、事故・事件がないか鹿児島県内の47の警察署に電話して確認したり、選挙の時は朝8時から夜中の3時頃まで家に帰れないことも。火事が起きたら夜中の授乳中でも駆けつけなくてはならず、体力的にフラフラだし、気持ちの面でも、私のことを必要としている幼い子どもたちが家にいるのに、この働き方でいいのかなと悩んでいましたね」
ちょうどその頃、年長になった長女から思いがけない言葉が。
「長女が『お母さんがずっと家にいないのは嫌だ。寂しい』と言ったんです。小さい頃の駄々をこねる感じとは違う、切実な思いを感じたので、これは受け止めないといけないなと思いました。
年長〜小学生になる頃には、子どももはっきりとした自分の意志を持つので、言葉でのコミュニケーションがより大切になる。それまで以上に、子どもの気持ちをしっかり汲み取ることが必要なんだと改めて思いました」
長女の言葉をきっかけに、報道の仕事からは退き、仕事のスタイルを変えたのだそう。偶然ではあったものの「小1の壁」を前に、働き方を見直すことになりました。
「私はありがたいことに好きなことを仕事にできているので、どんな形であれずっと続けていきたいと思っています。生涯現役でありたいんです。長く働き続けるためには、家族の理解が必要不可欠ですよね。家族に快く応援してもらうためには、自分の意志だけでなく、家族の気持ちを優先して働き方を見直すことがあってもいいと思います」
報道の仕事は退いたものの、産前から続けてきた料理番組は継続。岡本さんの街歩きが好評の情報番組のレギュラー、専門学校の講師など新たな仕事も増えました。さらには「ママウンサー」の強みを生かした、育児にまつわる講演会の依頼、著書の発売など、着実に仕事の幅は広がっています。
岡本さんの場合、フリーで活躍しているからこそ仕事量を自分で調節でき、それがフリーランスの最大のメリットでもあります。でも、最近はフレキシブルな働き方を推奨している会社も増えてきているので、会社員のお母さんでも、子どもに手がかかる時期だけは忙しくない部署に異動願いを出したり、小1入学を機に再び時短に戻したり、入学直後だけ在宅勤務にするなど、可能な範囲で、一度立ち止まって働き方を見直してみるのもいいのかもしれません。
「子どもが小学校に上がり、生活環境が変わるこの時期だからこそ、自分がこの先どのように働きたいのか、そもそも働き続けたいのか。自分のこれからを考えるいいタイミングなのだと思います。私も、娘の言葉がきっかけでしたが、あの時に大きな決断をしてよかったなと今は思っています。
お母さん自身が、子どもの小学校入学を機に、キャリアプランを見直し、自分が今後どう仕事をしていきたいのか、自分にとって大切なのは何なのかを考えてみる。そのようにして自分の思いが明確になれば、大変なことがあっても乗り越えられますよね。『小1の壁』を乗り越えるためには、お母さん自身が自分を見直すことも、大事なことの1つなのかもしれません」
「小1の壁」でお母さん自身の自己分析をするというのは新たな視点!岡本さんならではのアドバイス、ぜひ参考にしたいと思います!
(取材・執筆:野々山幸)
関連記事はこちら
★先輩ママに聞く、「小1の壁」ってどんなもの?[Vol.1]前編
★先輩ママに聞く、「小1の壁」ってどんなもの?[Vol.1]後編
★先輩ママに聞く、「小1の壁」ってどんなもの?[Vol.2]前編
★先輩ママに聞く、「小1の壁」ってどんなもの?[Vol.3]前編
★先輩ママに聞く、「小1の壁」ってどんなもの?[Vol.3]後編
★先輩ママに聞く、「小1の壁」ってどんなもの?[Vol.4]前編
★先輩ママに聞く、「小1の壁」ってどんなもの?[Vol.4]後編
毎週木曜にメルマガ発信中!
ご登録はこちらから↓
フリー アナウンサー。鹿児島県を拠点に活躍。情報番組などレギュラー番組を多数持ち、最近では育児にまつわる講演も行う。最新の著書に『日本一忙しいワーキングマザーが編み出した 子どもマネジメント』(光文社)
岡本安代 オフィシャルブログ「走り続ける岡本家。〜全力で今を生きる〜」
『ママノート』ツイッターやっています!フォローいただけたら幸いです。