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生活・しつけ
年長 2016年10月19日の記事
朝、日中、夜……咳が出るのはどの時間帯?[2016/10/19]
《子どもの長引く咳の診断・後編》 長引く咳の診断は、咳の出るタイミングも重要に
子どもの長引く咳が気になって医師の診断を受けるとき、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
前回は、咳の種類について東京都立小児総合医療センター 呼吸器科医長・宮川知士先生に伺いました。今回は、咳の出る時間帯による原因と予防についてお話を伺います。
●朝に咳が出やすいのはなぜ
咳の出るタイミングも診断の目安のひとつになるのでしょうか?
宮川 「はい。咳の起こる時間帯も問診します。いくつかのケースをご紹介しますね。
■起床後だけ咳が出る場合は…
日中、深い呼吸をしているときは痰を出すことができますが、就寝中は呼吸が浅くなり痰が溜まりやすくなります。そのため、明け方の眠りが浅いとき、起床後に動いたときなどに深く呼吸をすると、痰を出そうと咳が出るのです。
また、気管支喘息とアレルギー性鼻炎を持っている場合は、明け方に喘鳴(ぜいぜいする)や、咳が出ることがあります(冬の寒い時期、花粉症の時期に多い)。
■日中、ずっと咳が続いている場合は…
日中、ずっと咳が出ている場合は、気管支炎を疑います。
1分あたりの呼吸回数は、一般的に大人は約15回、新生児は約30回といわれます。
つまり、大人と比べて子どもの呼吸の回数はものすごく多いということです。空気の出入りが多いぶん刺激を受ける回数も増えるため、気管支に炎症があると咳込みます。
■日中だけ咳が出て、夜になると咳が止まる場合は…
心因性の咳の可能性がありますので、気になる場合は受診をしてください。
■いつでも常に咳が続く場合は…
数か月咳が続く場合は、百日咳を疑います。親が百日咳になって、子どもに移してしまうことも。夜中に呼吸が苦しくなるほど症状が悪化することもあります。
■就寝中に出る咳は…
布団に入り、身体が温まったときに出る咳の場合は、鼻炎、またはカゼによるものだと考えられます。
●手洗い・うがいを家族みんなで習慣に!
カゼが流行するシーズンですが、感染症を防ぎ、のどを守るために何をすればいいでしょうか?
宮川 「ウイルスや細菌は、呼吸によってすぐ肺に入ってくるのものではありません。多くが鼻、のどなどにくっついてから体内に侵入します。
基本的なことですが、帰宅後の手洗い・うがいがとても大切です。
親子で習慣にして、ウイルス・細菌を減らしましょう。また、外出先から帰ってきて鼻水が出ていれば鼻をかんでもいいですね。
また、咳が出てつらい場合は、あめ玉をなめてのどを保護してもいいでしょう。虫歯になりにくい、糖分が少なめのものを選んでください。
喘息があり、冷たい空気を吸い込んで喘鳴(ぜいぜいする)や咳をしてしまう子には、マスクをすることをおすすめしています」
宮川先生、ありがとうございました。
感染症を防ぎ、のどを守るための基本は、やっぱり手洗い&うがい!
忘れずに家族で習慣にしていきたいですね。
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