新潟県南魚沼市にあるスキー場で、ファミリー層にも人気が高い。雪上運動会やソリレース、ちびっこトライアスロン、雪上人間ボーリングなど、家族で楽しめるイベントも盛りだくさん!
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週末・その他
年長 2018年12月25日の記事
子どものスキーデビュー。道具やスクールはどうする?【前編】
スキーシーズン到来!「子どもが小学生になったらスキーデビューさせたい!」と考えている親御さんも多いのではないでしょうか? でも、教えるのは難しいし、道具を揃えるのも大変そう…と、なかなかチャレンジできないのも事実。そこで、新潟県南魚沼市にある上越国際スキー場でスキースクールのインストラクターを務める相原愛彦さんに、楽しくスキーデビューをするためのポイントを教えていただきました。
●小さい子どももおじいちゃんも! 世代を超えて楽しめるスキー
まず、子どもにスキーをやらせることは、どんなメリットがあるのでしょうか?
「スキーの一番の魅力は、小さいお子さんからおじいちゃんまで、幅広い世代が楽しめるスポーツだということです。実際にゲレンデを見ても、3世代でスキーを楽しんでいるご家族が多くいらっしゃいます。家族で楽しめるという面でも、生涯の趣味にできるという面でも、長く続けられるスポーツには魅力がありますよね。
たとえスキーを滑れなくても、雪山という非日常的なロケーションの中で体験したことや会話は、しっかりとお子さんの記憶に残ります。例えば、気温が低い雪山では、数種類ある雪の結晶を自分の目で見ることができるので、手のひらにのせて、親子でじっくり観察してみるのも良いでしょう。
また、リフトに乗っていると、ウサギの足跡を見かけることも。運が良ければ野うさぎやカモシカに出会えるチャンスもあります。リフトに乗って広大な雪景色の中、空中散歩を楽しむのも良いですね。上越国際スキー場は一部でリフトの下り線も乗車できるので、より雄大な景色を眺めることができますよ」(相原さん)
雪山での非日常的な体験が、子どもの感性や好奇心を刺激してくれそうです。
●子どものスキー板やウエアは、レンタルがおすすめ!
スキーの魅力がわかったところで、まず気になるのが道具のこと。スキー道具を持っていない場合、手ぶらで行ってもレンタルはできるのでしょうか?
「上越国際スキー場では、場内のホテルや日帰りセンター内にレンタルコーナーがあり、スキー板・ブーツ・ストック・ウエア上下・ヘルメットが揃っています。お子さんは成長が早く、毎年道具を準備するのは大変なので、レンタルを利用するのがおすすめです。ただし、グローブやゴーグル、ニット帽などの小物類はレンタルをしていないところが多いので、めあてのスキー場に確認してみると良いでしょう。
スキースクールを受講する場合は、頭部を保護するニット帽・ヘルメット、雪目防止や飛来物から目を保護するゴーグルが必要となります。スクール受付ではレンタルをしていないので、あらかじめ準備を整えてからスクールにお越しください」(同)
小物を準備するだけでOKなら、フットワークも軽くなりそうですね。お子さんの好きな色や柄で揃えて、さり気なく“やる気”を後押ししてみるのも手かもしれません。
●「できた!」のくり返しでスキーがますます楽しくなる
親がスキーを教える場合、教え方のポイントはありますか?
「まずは平坦なところでスキー板を履いて歩かせてみましょう。雪の上を歩くと、普通は足が雪にうまって歩きにくいですよね。でも、スキーを装着することによって、平坦なところを滑って移動することができます。お子さんにとっては、この『雪の上をスキーで歩く』という感覚が、スキーの楽しさを知る第一歩になります。
平坦なところを滑って移動できるようになったら、次はゆるやかな斜面を滑り降りてみる。それができたら今度は、自分の意思で止まれるように練習する。スキーはこのようにステップアップしていきますが、1ステップごとに『できた!』という喜びと自信、達成感を得ることによって、『もっと滑れるようになりたい!』という好奇心や向上心も育まれると思います。親御さんも『できたね!』とそのつど喜びを共有してあげてください」(同)
もちろん、最初からスムーズにできるわけではありません。「格好良く滑れているよ!」「もう少し練習したら雪だるま作ろう!」と温かい言葉をかけながら、できるまで気長に見守ってあげることも大切。
「さらにスキーは、他のスキーヤーとぶつからないように考えながら滑ったり、リフトの順番やマナーも守らなくてはいけません。そういったことから、協調性も養えるスポーツだと思います。スキー場では親御さんがルールを教えてあげて、トラブルやケガのないようにサポートしていただけると良いでしょう」(同)
スキーの魅力や道具のレンタルがわかったところで、後編では「スキースクール」のレッスン内容やおすすめの旅行プランについて、引き続き相原さんにお話しを伺います。
(取材・執筆:高野理恵)