地域の農業の振興や消費者への新鮮で安全な農畜産物の供給など、地域の人々の生活を豊かにするための様々な活動を展開。注目されている「食農教育」にも積極的に取り組み、地域の生産者と地域の消費者のつながりを深めるべく、楽しくてユニークな農業体験イベントを開催している。
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年長 2018年10月23日の記事
食が持つさまざまな役割の大切さを伝える「食育」。これをさらにパワーアップし、「食」を支える根本である「農業」まで学ぼうという「食農教育」が新たに注目されています。前編では「食農教育」の基本的な意味や、実際の取り組みとしてJA横浜が行っている「あぐり塾」について、JA横浜・地域ふれあい課の福島亜紀代さんと飯島美智子さんにお話を伺いました。今回は、おうちで気軽に取り組める「食農教育」について、引き続きお二人に伺います。
「食農教育」については、全国の農協で農業体験などのイベントが行われているとのことでした。こうしたイベントに今すぐには参加できない場合、家庭で「食農教育」に取り組むとしたら、どんなことができるでしょうか?
「プランターで手軽に野菜が作れる『キッチンガーデン』がおすすめです。広い庭がなくても、ベランダやキッチンでお子さんと楽しく野菜を育てることができます。まずは、育てるのが簡単な葉野菜から始めてみるのがいいでしょう。とくにハーブ類は、香りが強くて虫がつきにくいので人気ですよ」(福島さん)
初めて挑戦するなら、ホームセンターで買える家庭菜園セットを活用するのも手。さらに、野菜の残った部分を使う再生栽培なら、今すぐ始めることができます。
「豆苗やかいわれ大根は、残った根っこ部分を水に付けておくだけでグングン成長します。大根やにんじんも、切り落としたヘタの切り口の部分をコップなどに入れて水に浸しておくと、1週間ほどで葉が出てきます。大根やにんじんの葉は、お味噌汁の彩りなど、使いたいときにサッと使えて意外と重宝しますよ」(飯島さん)
テーブルやキッチンに置いておけるので、お子さんもこまめに観察できて楽しいですよね。また、それらのお世話係を子どもにお願いしてみるのもいいかもしれません。
「自分たちがごはんを食べるのと同じで、野菜にとっては水がごはん。野菜が水を欲しがっているよと教えてあげると、そのうち積極的に水の交換をやってくれるようになると思います。それから、今の子どもたちは土に触れる機会が少なくなったと言われているので、プランターの種まきや土いじりも積極的にお手伝いしてもらいましょう」(福島さん)
公園での砂遊びと同じで、いざ土いじりを始めると、楽しくて熱中してしまうお子さんも多いよう。手や服が汚れるのはグッと我慢して、夢中で取り組んでいる姿を見守ってあげたいところです。
今は「親戚に農家がいる」という家庭も減ってきているかもしれません。子どもに「農業」を身近に感じてもらうため、親として何かできることはあるのでしょうか?
「ぜひ親子で行ってみてほしいのが農協の直売所です。農家の方が毎朝採れたての野菜を届けてくれるので、いつも新鮮な野菜が並んでいます。一年中同じ野菜が置かれているのではなく、その地域で穫れる季節ごとの野菜だけが並んでいるのが特徴で、子どもたちにも旬を感じてもらうことができると思います」(飯島さん)
家庭での「食農教育」で何よりも大切なことは、親も子どもと一緒になって「食」や「農業」に興味をもつことだそう。
「例えば、毎日の食材の買い出しの時に、スーパーに行って食材を見ながら『これで何が作れるかな〜?』とクイズ感覚で一緒に献立を考えてみましょう。それだけでも、その日のごはんがますます楽しみになると思います。簡単なことからでいいので、子どもが「食」や「農業」に興味を持つきっかけを、親が作ってあげられるといいですね」(福島さん)
JAのホームページでイベントの情報収集をしたり、ホームセンターの家庭菜園コーナーに行ってみたり、まずはお母さんが興味をもつところから始めたいですね。
(取材・執筆/高野理恵)
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