編集者・ライター。食・健康・美容分野での編集・執筆が多く、料理研究家と一緒にレシピ本を作ったり、専門家に取材して美容やヘルスケアの記事を書いたりしています。趣味はクラシックバレエで、踊ることも観ることも大好き。自著に『バレエ語辞典』(誠文堂新光社)があります。
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小学1年生 2018年10月12日の記事
材料は少なめOK! 初心者でも失敗せず作れる、おやつレシピ本3選
子どもたちの大好きなおやつタイム! 大好きなものだからこそ、体によいお菓子を食べさせたいのが親心……。でも、お菓子作りは材料が多く、プロセスも複雑で手間がかかりそう! 忙しいからと、手作りおやつを諦めているママも多いことでしょう。
今回は、時間がなくても簡単に作れるおやつのレシピ本を3冊選びました。少ない材料で、手間をかけずに時短で作れるレシピがいっぱいの本ばかり。作り置きできるものや、子どもにもお手伝いしてもらえるような、手軽なものもありますよ!
●フライパンや電子レンジ、炊飯器で作れる! Twitter発のイラストもかわいい一冊
「オーブンを使うのが苦手」という理由で、お菓子作りを避ける人は多いはず。温度も時間もきっちりと設定したはずなのに、なぜか焦げてしまって、それまでの工程が台無しになった経験があると、不安になりますよね。そんなママたちに優しいレシピ本があります。
『ぼくのおやつ おうちにあるもので作れるパンとお菓子56レシピ』ぼく(ワニブックス)
著者の「ぼく」さんの本業はイラストレーター。Twitterに公開したレシピイラストが人気を博し、20万人を超えるフォロワーを獲得しています(2018年10月5日現在)。アザラシのシェフ「マロ」くんと著者の「ぼく」さん(鈴カステラのキャラクター)が、ふたりでレシピを解説しています。愛らしい絵に子どもたちの目も釘づけになりそう!
本書の特徴は、オーブンを使うレシピがひとつもないこと! 材料を混ぜたら、電子レンジにかけるだけでできるカップケーキやクッキー、ガトーショコラをはじめとし、炊飯器でできるバナナケーキ、フライパンで作れるフォンダンショコラやバームクーヘン、さらに混ぜたら冷やして固めるだけのプリンやゼリー、マシュマロなど、定番レシピが驚くほど簡単に作れます。
さらに、食事代わりにも楽しめるパン系のレシピも充実! フレンチトーストは、市販の食パンだけでなく、ベーグルやイングリッシュマフィン、クロワッサンを使った提案もされていて、それぞれ卵液に浸す時間や浸し方のアドバイスがついています。市販のホットケーキミックスを使用したパンケーキは、フワトロに仕上げたり、分厚く仕上げたりするコツもいっぱい。また、スコーン、ワッフル、蒸しパンなど、家のフライパンで作れる簡単なパンのレシピも掲載されています。
どのレシピも、材料は身近で調達できるものばかり。材料の数も少ないので、思いついたときにスーパーに行けば、すぐにそろえられるのが嬉しいです。
●料理がへたでもできる! 小麦粉や卵、乳製品を使わないのに簡単&おいしくできる一冊
子どもに食べさせるおやつは、できるだけ体への負担が少ない食材を使ったものにしたい。とくに卵や乳製品などにアレルギーを持つお子さんの場合、おやつも手作りできると安心ですよね。でも「料理下手だから……」と嘆いているママのために、最適な一冊がこちらです!
『へたおやつ 小麦粉を使わない白崎茶会のはじめてレシピ』白崎裕子(マガジンハウス)
本書は、神奈川県の葉山で「予約のとれない料理教室」として知られる、オーガニック料理の教室「白崎茶会」を開催する白崎裕子さんによるレシピ本です。タイトルの通り「へた」でも簡単に、おいしく作れるように、さまざまな工夫がされています。
おやつ作りでは、具材の混ぜ具合が大切ですが、初心者は「ちょうどよいあんばい」がわからず、混ぜすぎてダマになったり、固く仕上がったりしてしまうことも。でも、本書では小麦粉の代わりに米粉が使用され、小麦粉と違って混ぜすぎても上手に作れます。また、多くのレシピで、プロセスごとに写真が添えられているので、そこで必要な材料や仕上がりのイメージも一目瞭然。「計量から焼き上げまで、一気にあわてて作らなくていいようにできています」の言葉通り、ひとつずつ順を追って丁寧に作ることができます。
掲載されているのは、型抜きせずに作れるクッキーや、陶器やシリコンなど好きなカップに入れて作るケーキ、指で押して敷き詰めるだけの生地を使ったタルト、混ぜた材料を10分~一晩寝かせて、好きなタイミングで焼けるケーキなど、不器用さんでも簡単に作れるレシピがいっぱいです。
すべてのレシピが小麦粉の代わりに米粉や大豆粉、アーモンドプードル、オートミールなどを使用。また、牛乳の代わりに豆乳を使ったり、バターや卵も使わなかったり、砂糖ではなくてんさい糖やはちみつ、メープルシロップが使用されたりと、体にやさしいおやつ作りが徹底されています。
●全プロセスが写真つき! 定番の焼き菓子や冷たいお菓子がわかりやすく作れる一冊
マドレーヌやパウンドケーキ、クッキー、チーズケーキ、プリン、ゼリー……お菓子作り初心者なら、まずは定番の味からトライしたいところ! 定番のレシピがたっぷりと載っていて、かつ初心者でも失敗しないように、丁寧に解説している一冊がこちらです。
『ムラヨシマサユキのお菓子 くりかえし作りたい定番レシピ』ムラヨシマサユキ(西東社)
本書を手に取って、まっさきに思ったのは「なんて丁寧な本!」ということ。お菓子作りの失敗で多いのは、「どんなふうに混ぜればいいのか」「どのくらいの色になるまで焼けばいいのか」など、ほどよい「加減」がわからないとき。
でも、本書に掲載されているレシピは、プロセスのひとつひとつに写真が載っているので、とてもわかりやすい! 混ぜ具合や焼き具合だけでなく、「泡だて器はこんなふうに持って使うと混ぜやすいのか」「こういうヘラを使うと、なめらかに仕上がるのか」「ここは手を使ってしまってもよいのか」などの発見もたくさんあります。また、下準備もまとめて記載されているので、調理前にしておくべきことが一目瞭然。添えられた解説も簡潔で、作りながら横目でチラチラ見やすいのが嬉しいです。
なかでも3章にある「冷たいデザート」には、簡単なレシピがたくさん。みかんのミルクゼリーやババロア、いちごジャムのヨーグルトムース、パンナコッタ、かぼちゃプリンは、とくに初心者でも試しやすいはず。同章にはレアチーズケーキやティラミスなど、一見難しそうなものも掲載されていますが、レシピを読むと意外なほど簡単に作れることがわかって、ぐっとハードルが下がります。
なお、4章には「作ってみたい あこがれのお菓子」として、いちごのショートケーキやミルクチョコレートケーキ、カスタードシュークリーム、モカエクレアなどの簡単レシピが掲載。普段のおやつはもちろん、特別な日のお菓子にも大活躍の一冊になるでしょう!
いかがでしたか? どの本も「初心者でも簡単に作れるように」と、たくさんのアイデアや工夫がこらしてある本ばかり。子どもたちが大好きなおやつだからこそ、体に優しくておいしいお菓子を手作りしてみてください!
(選書・執筆:富永明子)
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