全国学童保育連絡協議会
学童保育の普及・発展を積極的にはかり、学童保育の内容充実のための研究、国や自治体の施策の充実、制度化の運動を推進していくことを目的として1967年に設立。
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学校・まなび
年長 2018年3月23日の記事
4月から通い始める学童保育。慣れない環境で疲れることの多い子に対して、家庭でどんなことに配慮したらいいでしょう。全国学童保育連絡協議会の事務局次長の佐藤愛子さんと指導員歴の長いキャリアをもつ千葉智生さんにうかがいました。
学校と学童保育に通い始めた子どもに何か親ができることはあるのでしょうか?
「この時期は急がないことが一番。甘えてくるときは甘えさせて、親が一緒にできることは手を貸してあげることが大切です」と佐藤さん。
忙しいときなどは、つい『もう1年生なんだから』と言いたくなってしまうこともあるかもしれません。でも、学校と学童保育の両方の生活に慣れようとがんばっている子どもに、何でもひとりでやらせようとするのは負担になってしまいます。
「学校の準備なども、はじめのうちは親が手伝ってあげるといいと思います。毎日は無理でも、例えば日曜日には次の日の用意を手伝うと決めておくなど、少しずつ工夫してみてはどうでしょう」(同)。
また、子どもといろいろ話をしたいと思い、学校や学童保育のことを尋ねても、あまり話してくれないという声も。
「子どもは次に楽しいことがあると、前の楽しいことはすぐに忘れてしまったりするものです。また楽しくて満足しているから言わないということもあります。特に不安な様子などが見えなければ、言わないことも子どもの意思表示と考えてはどうでしょう」(佐藤さん)
伝えたいことは言うけれど、そうでないことは言わないというように、子どもが自分の中でやりくりしていることも多いのではないかとのこと。
尋ねるタイミングも大切で、ごろごろ寝転がってリラックスしているときや、ご飯やお風呂のときときに『学童保育では、どんなことをして過ごしているの?』などと聞いてみると、ぽろっと何か言ってくれることもあるそうです。
「そこでひと言でも何か返ってくれば、それでよしとしましょう」(佐藤さん)。
千葉さんによると、入学後から5月くらいまでは、学童保育に来ないで家に帰ってしまうことがあるのだそうです。これは、1年生のうちは、曜日と日にちの感覚がまだ飲み込めていないため。例えば、歯医者に行くのは翌日なのに、『今日は歯医者に行くから、学童保育はお休みだ』などと勘違いしてしまったりするのだとか。友だちと下校中に『家に遊びに来なよ』と誘われ、ついていってしまうということもあります。
お休みの連絡がないのに来ない子がいた場合、学童保育の指導員さんはあちこちに連絡をしたり、子どもの通学路に沿って歩いて、いろいろな人に聞き込みしながら探したりするそうです。
そのため、朝、『今日は必ず学童保育に行くんだよ』と、子どもに念押しする親御さんも多いようです。
「でもそれだけだと、子どもは下校時間までに忘れてしまうこともあるんです。もし、学童保育の日に子どもが来ていない場合、指導員さんから親御さんに『今日お休みでしたっけ?』などと確認の連絡をしてもらえるようにしておくといいでしょう」(千葉)
親御さんの中には、もし子どもに「学童保育行きたくない」と言われたらどうしようかという心配もあるのではないでしょうか。
これについては佐藤さんも「保育園では、どの子もほぼ同じような生活でしたが、小学校に入ると、学童保育に帰る子と家に帰る子がいることがわかるので『なんで自分は、家に帰れないんだろう』と、子どもが疑問に思うときが必ず来るようです」と言います。
子どもに『なんで学童保育に行かなくちゃいけないの』なんて聞かれたら、ドキッとしてしまいますよね。
「でも、そんなときは『あなたが学童保育に行ってくれて、ママたちが安心してお仕事に行けるんだよ。学童保育行かないと心配なんだよ』ということをていねいに話してください」(佐藤さん)
あくまで子どもも負担にならない程度で、というのがポイントです。
ほかにも、学童保育に行きたがらない理由として、友だちや上級生、学童保育の指導員との関係に原因があることも考えられます。そのようなときは、指導員と話し合う機会を設けるようにしましょう。
「何か心配なことがあったら、実際に学童保育に足を運んで、指導員やほかの保護者とも話をする機会を設けることをおすすめします。仕事をしながら子育てする親同士、支え合えるような新しい輪が広がるかもしれませんよ」(佐藤さん)
長ければ6年間お世話になる学童保育。指導員さんやほかの保護者の方と信頼関係を結んで、楽しく過ごせるようにしたいですね。
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