鈴木さや子
ファイナンシャル・プランナー。
CFP。国内損害保険会社に勤務した後、退職し2人の娘さんを出産。育児をしながら独学でFP資格を取得。
個人のマネー相談を受けるほか、コラム執筆、ママ向けのセミナーも行なっている。
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生活・しつけ
小学1年生 2015年10月30日の記事
子どもにおこづかいを渡す場合、金額は何を基準に決めればいいのでしょうか?
ファイナンシャル・プランナーの鈴木さや子さんにアドバイスいただきました。
●子どもに“任せる項目”で金額を決めても
鈴木 「小学1年生なら100円、2年生なら200円……などと、学年によっておこづかいの額を決めている親御さんが多いのではないでしょうか。
お子さんに買い物を“任せる項目”で、おこづかいの金額を決めるのも1つの方法です。
まず、一緒にお出かけして買い物をしたとき、お子さんからおねだりされて買った物の合計額を振り返ってみてください。
例えば……
・好きな駄菓子に1回30円使っている
・毎月買っているマンガ本があり、月400円使っている
・遊び用のシール代で月200円使っている
など。
その中から、お子さんと相談したうえで、『○○を買うときは、おこづかいから出してね』と任せます。
また、おこづかいをあげっぱなしにせず、何にいくら使ったのかを見守りましょう。
親子で情報を共有するために、お子さんのお気に入りの柄のノートを準備し、買ったもの、金額をメモしてもいいですね(おこづかい帳ではなく普通のノートでOK)。
そして、たとえお金が足りなくなっておねだりされてもグッとこらえ、追加で渡さないようにすることも大切です。
子どもは次のおこづかいの日までガマンしなければいけなくなるので、“使えるお金には制限がある”ことがわかり、どうやって使うか優先順位を考えられるようになります」
●おこづかいの使い道を3つに分けてみる
鈴木 「子どもがおこづかいのやりくりに慣れてきたら、『自分で使うお金』『誰かのために使うお金』『貯金』の3つに分ける方法を伝えます。
月600円のおこづかいの場合の内訳の例は……
・『自分のために使うお金』(任せる項目)まんが本=月400円
・『誰かのために使うお金』(1年間で考える)年間1200円を貯める=月100円
・『貯金』(将来のため、万が一のため)=月100円
合計=600円
自分の欲しい物を手に入れる喜びだけではなく、友だちや親御さん、おじいちゃん、おばあちゃんへのプレゼントなど、誰かのためにお金を貯めて使い、笑顔になってもらえる喜びも経験できるといいですね。
100円ショップなどで売っている透明の貯金箱を3つ用意して『自分のために使うお金』『誰かのために使うお金』『貯金』で分けると、それぞれどれだけお金があるかひと目でわかるので管理しやすくなります」
●子どもが小さい頃のおこづかいは、お手伝いのポイント制にしても
鈴木 「わが家の場合、娘たちに、“お金は働いて得るもの”という社会の基本を伝えるため、小学校中学年ぐらいまでは、『定額』+『お手伝いをしたポイント分の額』のおこづかいを渡していました。
まず、子どもたちに『どんなお手伝いができるかな?』と聞いて、『お皿を運ぶ:3ポイント』『料理の手伝い:10ポイント』など、相談しながら項目やポイント数を決め、表を作りました。
そして、子どもが自分でポイントを数えて表に記入。定額のおこづかいに、1週間の合計ポイント分のおこづかいを上乗せして渡しました。
※1ポイント=1円
ただし、 子どもが“お金をもらえないなら手伝わない”とならないように、『ありがとう! 助かった~』と、感謝の気持ちをそのつど伝えるなど、誰かの役に立つことの喜びを感じられるようにしました。
おこづかいの渡し方に関する考え方は、家庭によって異なるので、どんな方法がお子さんに合うのか考えてみてくださいね」
鈴木さんありがとうございました。
少額のおこづかいでも、子どもはお金の使い道を自分で決めるのは楽しいのではないでしょうか。
まずは、何にいくら使っているかを把握して、おこづかいの額を考えてもいいかもしれませんね。
前回の記事はこちら
おこづかいについての記事はこちら
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ファイナンシャル・プランナー。
CFP。国内損害保険会社に勤務した後、退職し2人の娘さんを出産。育児をしながら独学でFP資格を取得。
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