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生活・しつけ
年長 2013年11月21日の記事
☆マネー・センスがある子の育て方
《子どものマネー教育 3 》 おこづかいは子供にとって、限られたお金を上手に使う練習になる!
子どものマネー教育に取り組むキッズ・マネー・ステーション主宰の八木陽子さんに、前回は親のお金の使い方を子どもに伝え、お金の大切さを実感させる方法をお聞きしました。
今回は、子どものおこづかいについてうかがいます。
●金額とあげ方は子どもの性格に合わせて
おこづかいはいつから、いくらぐらいあげればいいのでしょう?
八木 「子どもが『お金とものを取り替えられる』ということを理解できたら、あげ始めてOKです。
小学校入学をきっかけに、始めるご家庭も多いでしょう。
おこづかいはお金の増減がわかりやすい、現金であげるのがポイントです。
金額は、統計的には小学校低学年で、ひと月500円程度が平均。
(金融広報中央委員会 2011年調べより)
でも、金額はケースバイケースです。
たとえば、保育園の帰りに平日に毎日100円をあげて、ママといっしょにお菓子を買いに行くという年長さんのご家庭がありました。
お金の計算の勉強も兼ねて、自分が食べるお菓子を買うようにしているのだそうです。
おこづかいは月にすると、トータル2,000円(週5日500円×4週)ほどになりますが、そういう目的があるなら、妥当な金額といえますよね。
そのように、ご家庭ごとに目的に合わせて決めるのがベストです」
あげ方は、どうすればいいですか?
八木 「代表的なのは、
●定額制…1日~1か月単位で決まった額をあげる
●報酬制…お手伝いや成績UPなどの報酬として与える
の2種類で、どちらもメリット・デメリットがあります。
定額制は、貯金などの計画が立てやすいのがいいところ。
ただ、何もしなくてもお金がもらえてしまうので、なんらかのお手伝いをすることなどを、定額制の条件にするとよいでしょう。
報酬制は努力によってお金を得るという、実社会と同じ経験ができるのがメリットですね。
でも、お手伝いや勉強は本来、家族や自分のために無報酬でやるのが当たり前だということを、子どもが忘れてしまいかねません。
そうではないことを伝えるのはもちろん、報酬の対象になるもの・ならないものに分けたりして、工夫しましょう。
子どもの性格によってどちらかを選ぶか、ミックスしてもいいですね
●おこづかいは3つの目的に分ける
おこづかい帳は、つけさせるべきなのでしょうか。
八木 「計画的に使う力を養うために、つけるのはおすすめです。
でも、きちんとつけて、しかも続けるというのは難しいもの。
もっと簡単にするなら、おこづかいをあらかじめ下の3つの目的別に分け、それぞれの予算内で使うよう、子どもにアドバイスするといいでしょう。
1: 自分で使うお金(自分が欲しいものに使う)
2: 人のために使うお金(プレゼントや募金に使う)
3: いざというときのお金(貯金して、いつか高額のものに使う)
(例:1か月500円なら→ 1 に300円、2 と 3 に100円ずつ)
お金やプレゼントをもらいなれている子どもの中には、2 の『人のためにお金を使う』というのが、ピンとこない子もいるかもしれません。
ぜひクリスマスなどのイベントを利用して、自分がもらうだけでなく、人にあげる喜びも教えてあげてください。
それが将来、自分のためだけではなく、社会のためにもお金を有効に使える力につながりますよ」
子どもにとって、さまざまな学びにつながるおこづかい。
わが子の性格に合わせて、上手に、あげていきたいと思います。
八木さん、ありがとうございました。
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