キッズ・マネー・ステーション主宰
ファイナンシャルプランナーとして数々のマネー相談にのる傍ら、講演やセミナー、新聞・雑誌をはじめとするさまざまなメディアで活躍。
子どもにお金や社会のしくみを教え、自立する力を贈ることを目的としたキッズ・マネー・ステーションを主宰し、さまざまな切り口のワークショップを実施している。
著書に『6歳からのお金入門』(ダイアモンド社)などがある。
ふたりのお子さんのママでもあります。
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生活・しつけ
年長 2013年11月19日の記事
クリスマスやお正月、また入学祝いなど、子どもがお金やプレゼントに触れる機会が多い季節がやってきます。
小学生になるとおこづかいをもらったり、友だちとお菓子を買いに行ったりと、子ども自身がお金を使う機会が増えてきます。
わが子にお金の上手な使い方を身につけさせるには、どうすればいいのでしょうか。
子どものマネー教育に取り組むキッズ・マネー・ステーション主宰の八木陽子さんに、お話をうかがいました。
●今は「お金の正体」が見えない時代
わが家の年長児も、「ピッで買えばいいじゃん」「ネットで買うと早いよ」なんて言い出すなど、子どものお金のとらえ方が変わってきているのでは、と思うのですが?
八木 「そうですね。いちばん影響が大きいのは、電子マネーが普及したこと。
それによってお金の正体が、とても見えづらくなっています。
電車の利用時に使う PASMO や Suica、ICOCA などのIC乗車券をはじめ、自販機で飲み物を買うとき、スーパーで買い物をするときと、生活のあらゆるシーンで電子マネーが登場します。
電子マネーだと、『ためれば増え、つかえば減る』というお金の基本的な仕組みが、目に見えません。
従って、その価値も感じにくくなりがちです。
大人たちは、現金しかなかった時代を経験しています。
子どもの頃から現金を目で見ながら、『10円がたまって100円になった』『100円をためたら1000円になった』といった経験をくり返していますから、お金の価値や仕組みがよくわかっています。
だから電子マネーになっても、ある程度、お金の感覚は残っていると思います。
しかし、今の子どもはそういう経験がないので、電子マネーの感覚がそのまま、お金というものの感覚になっているケースが多く見られます。
つまり、お金が有限であることと、その大切さがわからないのです」
●お金を大切にしない子は物を大切にしない
お金の大切さがわからないと、買ってもらったものの大切さも、わからないのではないでしょうか。
八木 「そのとおりです。多くの小学校で子どもが落とし物を取りに来ないことが、問題になっていると聞きます。
なくしたら、なくしっぱなしで平気。
すぐ代わりのものを買い与えてしまう親もよくないのですが、そもそも買ってもらったものに対する、愛着がないのですね。
それは、お金を使って買うことの重みをわかっていないからだと思います。
お金を大切にしない子は、物を大切にすることもできません。
子どもが自分でお金を使い始める前から、親がお金についてきちんと話したり、物を大切にする姿を見せたり、自分の物には名前を書く習慣をつけさせることが大切ですね」
お金は生活のために、なくてはならないもの。
将来のためにも今からきちんと、その役割や大切さを伝えていこうと思います。
次回はその第一歩となる、「親のお金の使い方を子どもに教える方法」についてお話をうかがいます。
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