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生活・しつけ
小学1年生 2013年1月28日の記事
子どもにお手伝いをお願いするとき、何と言う?
小学生になったのだから、もっと積極的にお手伝いができるようになって欲しいけれど……。
教育評論家 親野智可等
「子どもにひと言 ママクイズ」16
Q
子どもに片づけのお手伝いをお願いするとき、
何と言いますか?
下のA・B・Cの声かけの中で、あなたが選ぶとしたら……
A
「小学生になったのに
お手伝いできないなんて恥ずかしいね」
B
「いつも手伝ってくれてありがとう。
片づけてくれるとすごく助かるわ」
C
「お手伝いをすると頭がよくなるんだよ」
【クイズの答え】
Aを選んだあなたは……
「おどしタイプ」
子どもをおどすような言葉を使い、嫌味な言い方をするのは×。
強烈な言い方なので効果があるように思うかもしれませんが、逆効果です。
否定的な言葉を使い続けると、親に対する信頼感がなくなってしまいます。
Bを選んだあなたは……
「肯定タイプ」
感謝の気持ちを伝えて、お手伝いをお願いするのは◎。
親の“うれしい気持ち”を伝えることで、子どももうれしい気持ちで満たされます。
「自分は役立っているんだ」と実感ができ、自信にもつながるのです。
Cを選んだあなたは……
「おだてタイプ」
「頭をよくするためにお手伝いをする」というのは、本筋の目的から外れているので×。
子どもには筋の通った教え方をすることが大切です。
イラスト/コダイラヒロミ
親の“うれしい気持ち”を伝えれば、子どもの意欲につながります
「お手伝いをできないなんて恥ずかしいね」「お手伝いができないと小学生になれないよ」など、大人同士や他の家の子には言わないような嫌味な言葉を、わが子に対して使っていませんか?
強烈で効果がありそうに見えても、子どもは確実に傷ついています。
否定的な言葉を言われ続けると、子どもは自信が持てなくなり、親への信頼感もなくなるのです。さらに、子どもも嫌味な言い方をマネするようになり、友だちにも使うようになります。
また、「お手伝いをすると頭がよくなるよ」という言い方も、一見効果がありそうに見えますが、本筋の目的からは外れています。
本来、「頭をよくするためにお手伝いをする」のではないはずです。
子どもに何かを教えるときは、正しい筋を通して教えることがとても大切です。
筋違いな言い方をしていると、子どもの価値観、ものの見方がゆがんでしまいます。
親は、「いつもお手伝いをしてくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えることが大切です。
これで、子どももうれしい気持ちで満たされ、次への意欲につながります。
自分が役に立っていると実感できれば「自己肯定感」を持つことができます。
肯定的な声かけを日ごろからしていれば、子どももマネするようになり、友だちに対しても「○○してくれてありがとう」と自然に言えるようになるでしょう。
親の子どもに対する日ごろからの言葉づかいが、とても大切なのです。
子どもを尊重し、肯定的、共感的な言葉づかいで接して信頼感を保つようにしておけば「手伝って」と声かけをしたときに、子どもが動いてくれるはずです。