1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。
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学校・まなび
小学1年生 2016年12月9日の記事


子どもが幼稚園や保育園のときは読み聞かせをしていたけど、1年生になった頃から読み聞かせをしなくなってしまった、という話をときどき聞きます。
 
 私が1年生を受け持ったときも、懇談会でこの話題が出ました。 
 お母さんたちの話を聞いていると理由はいろいろあるようです。
 
 ・小学校の勉強が始まって宿題が出るようになった 
 ・家庭で通信教材を始めてやることが増えた 
 ・習い事や塾で忙しくなった 
 ・親の仕事が忙しくなった 
 ・何か知らないけど、やたらに追いまくられている感じがしている
 
  
 ●読み聞かせで本が好きになると、いいことがいっぱい
それまで読み聞かせをしてきたのに、1年生になったらやめてしまうというのはもったいないですね。 
 というのも、読み聞かせこそ子どもを本好きにするのに最も効果の高い方法だからです。
 
 お母さん・お父さんとの触れ合いを楽しみながら、本の世界に浸る時間は子どもにとって至福の時間です。 
 それによって本の楽しさを味わいを読書が好きになるのです。
 
 読書の習慣が身につき本をたくさん読めばいいことがいっぱいあります。 
 まずは、言葉をたくさん覚えるので語彙力が高まります。
 
 それによって、文章を読み取る読解力と文章を書く文章力が高まります。 
 同時に、話を聞いて理解する能力と話して表現する能力も高まります。
 
 すると、国語だけでなく、全ての勉強にいい影響が出ます。 
 というのも、全ての勉強は言葉や文章を使って行うものだからです。
 
 それにもっと長い目で見たときも、つまり一生涯にわたる影響を考えてみたときも、読書の効果は絶大です。 
 読書をする人は自分でどんどん学べる人であり、絶えず成長を続けられる人です。 
 どんな仕事をしてどんな生活をするにしても、読書によって得られるものは絶大です。
 
 ということで、1年生になって読み聞かせをやめるのはもったいないことです。 
 その習慣がある家庭にはぜひ続けて欲しいですし、今までやっていなかった家庭ではぜひ新たに始めて欲しいと思います。
 
  
 ●万難を排して読み聞かせの時間を確保しましょう
実際、私の受け持っていたクラスでも、懇談会で私の話を聞いて読み聞かせを始めたお母さん・お父さんがたくさんいました。
 
 私はそのときの懇談会で、読書の習慣をつけることの大切さと読み聞かせの良さを力説しました。
 
 そして、「万難を排しても読み聞かせの時間を確保してください。他のことはやめても、読み聞かせは実行してください」とお願いしました。
 
 それで、けっこうたくさんのお母さん・お父さんがその気になってくれたのです。
 
  
 ●読み聞かせで、親も初心に返る
そして、後日、実際にやってみた感想を書いてもらいました。
 
 ・時間が取れないんじゃないかと思っていたけど、やってみるとけっこうできました 
 ・親も読むのが楽しみになってきたように思います 
 ・本についておしゃべりする中で、子どもなりにいろいろ考えていることがわかって、子どもを見直した 
 ・読み聞かせの時間を取るようになったら叱る時間と回数が減ったような… 
 ・毎日寝る前にやっていたら、子どもの方から催促するようになって、それで続けられました 
 ・子どもも、怒ってるママの顔を見ているより読み聞かせの顔の方がいいみたいです 
 ・親もホッとできる時間で、私の精神衛生にもよかった 
 ・いつもバタバタしていたけど、読み聞かせを始めてから子育ての基本に戻れました。日頃忘れていた初心というか、もっと大切なことが思い出せた気がする
 
  
 ●さあ、始めましょう
さて、もうすぐクリスマスですね。 
 プレゼントに絵本を買ってあげて、そこから読み聞かせをスタートするのもいいかも知れません。
 
 もちろん、今すぐならなおいいです。
 
 「絵本はけっこう高いから…」という場合は、図書館で借りてくるといいでしょう。 
 その中で子どもが気に入った絵本があれば、買ってあげて何度も読めるようにしてあげましょう。 
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