三橋 聡子マミー
マザーズブリッジクラブ代表
マザーズライフスタイリスト
絵本セラピスト協会® 認定セラピスト
高校2年生の息子さん、小学6年生、小学1年生の娘さん、3人の子どもの母で、絵本の読み聞かせ歴は約17年。
子育てを通して絵本には癒しの効果があると気づき、絵本セラピスト®の資格を取得。
ママと子どもが自分らしく笑顔でいられるように、セラピーや講座を行なっている。
『マザーズブリッジクラブ』(http://mothersbridgeclub.com/)
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生活・しつけ
小学1年生 2016年8月2日の記事
前回、子どもが選ぶ絵本から今の気分がわかるとお伝えしました。
絵本セラピスト協会® 認定セラピストで、3人のお子さんの母でもある三橋聡子さんに、読み聞かせのエピソードを伺いました。
●小学校に入学したばかりの頃、娘が選んだ絵本
三橋 「では、わが家の小学1年生の娘に、就寝前の読み聞かせをしたときのエピソードをお伝えしますね。
小学校に入学して間もないころのことです。
娘が、『よるくま』(絵・作:酒井駒子)という絵本を選んできたことがあります。
この絵本のお話では、ある夜、男の子のもとに、お母さんを探している真っ黒なくまの子『よるくま』がやってきます。
ふたりは暗闇の中、不安でいっぱいな気持ちで『よるくま』のお母さんを一緒に探しに行きます。
そして、『よるくま』は、お母さんに会うことができて抱きしめられます。
読み終わった後、あたたかさと安心感を与えてくれる作品です。
小学校生活がはじまり、娘はとてもはりきっているように見えたのですが、緊張や不安もあったのだと思います。また、授業が終わってからは学童があり、園児だったころとは違う環境の変化にとまどっていたのでしょう。
『よるくま』の『おかあさんはどこ?』という不安と、
娘の『小学校って何?』という不安が重なり、この絵本を選んできたのかもしれません。
読み終わった後、娘をたくさんハグしてあげました」
●ベッドを買い替えようとしたとき、娘が選んだ絵本
三橋 「娘が小学校に入学する前のことです。
子ども用ベッドを、大人用のシングルサイズのベッドに買い替えようと、夫婦で話し合っていました。
娘は、その会話を聞いていたのでしょう。
その日の夜、『ぼくのふとん』(作・絵:鈴木のりたけ)という絵本を選んできました。
この物語には、どろぼうに、布団の中身をとられるシーンが出てきます。
娘の心の中に『ベッドを大事にしたい』という気持ちがあるのかもしれないと思いました。
話を聞いてみたところ、ベッドを買い替えるのは『絶対にヤダ!』と言ったんです。
娘が、そんなにも自分のベッドに愛着を持っているなんて、思いもしませんでした。
その気持ちを大切にしたくて、夫と相談して買い替えるのをやめたんです」
●絵本は大人の心も癒してくれる
三橋 「また、ある日、次女が『ごきげんななめのてんとうむし』(作・絵:エリック・カール)という絵本を選んできたことがあります。
娘の選ぶ絵本から、いまの自分の心の状態に、気づかされました。
その日は、私がイライラしていたんです(笑)。
私は、絵本セラピー®で大人向けに絵本を読みますが、親御さんから『今までは絵をちゃんと見ていなかった。心が癒された』という声をたくさんいただきます。
絵本は、大人の心の安定にもよいのです。
お子さんが小学生になり、文字が読めるようになると読み聞かせをやめてしまうご家庭もあるかもしれません。
絵本は、かなしいとき、つらいときなど、ヘコんだ心をふくらませてくれます。
ぜひ、読み聞かせを続けてあげてください」
三橋さん、ありがとうございました。
子どもに読み聞かせをするとき、『今日は、なぜこの絵本を選んだのかな?』とイメージするのは楽しいですね。
絵本は、親子の心を通じ合わせてくれる存在なのかもしれません。
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子育てを通して絵本には癒しの効果があると気づき、絵本セラピスト®の資格を取得。
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