1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。
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小学1年生 2016年12月22日の記事
教師をしていたとき、子どもたちから年賀状をもらうのが楽しみでした。
返事を書くのはけっこうたいへんですが、もらうのは本当にうれしいです。
その時々の教え子だけでなく、以前の教え子からもいろいろな年賀状をもらいました。
すごくおとなしい子で、ほとんど教室ではしゃべらなかった子が、数年してから年賀状をくれたことがありました。
そこには、先生がいろいろ話しかけてくれてうれしかったと書かれていて、私は胸が熱くなりました。
6年生ですごく反抗的な態度だった子が、後日「あのときのクラスと先生が最高によかった」と書いてきてくれました。
これもうれしかったです。
まさに教師の苦労が報われる瞬間と言えます。
●年賀状で子どもを伸ばすには?
文字を習いたての1年生の子どもたちが一生懸命書いてくれる年賀状は、見ていて微笑ましいです。
「ああ、一生懸命書いてくれたんだなあ」と感じます。
子どもにとっては年賀状を書くことも貴重な体験です。
親がちょっとした教育的配慮をすれば、子どもを伸ばす機会の一つになります。
ということで、今回は、「子どもを伸ばす年賀状の書き方」について考えてみましょう。
子どもが年賀状を書く相手としては、今の担任の先生、幼稚園・保育園のときの先生、習い事の先生、祖父母、友達などだと思います。
読む相手を決めて文章を書く経験は、作文の練習としてかなり効果的です。
書きたいというモチベーションも持てますし、内容も考えやすいからです。
●挨拶以外にぜひ書いて欲しいのは?
年賀状には、「あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいいたします。」などの一般的な挨拶はもちろん必要です。
そして、それに加えて次の3つのことを書くといいでしょう。
(文例は、小1では習わない漢字をひらいて表記しています)
1. その人との思い出や感謝の言葉
・ようちえんのとき、○○先生にえ本をよんでもらうのがたのしかったです。
ありがとうございました。
・ほいくえんのとき、なき虫のわたしにやさしくしてくれて、ありがとう
ございました。
・○○ちゃんとあそんだり、いっしょにダンスのれんしゅうをして
たのしかったよ。
●今の自分のことも書きましょう
2. 今年やったこと、今がんばっていること、これからやりたいこと、夢など。つまり、今の自分のことを相手に伝える内容です。
・なつ休みに家ぞくみんなでマラソン大会に出ました。
いい思い出ができました。
・今までおよげなかったけど8メートルおよげるようになりました。
・3がっきのなわとび大会でチャンピオンになりたいので、
まい日れんしゅうしています。
・きんぎょすくいでとったきんぎょをかっています。
もう2ばいの大きさになりました。
●相手への心遣いと「またよろしく」的なことも書きましょう
3. 相手に対する心遣いと「またよろしく」的なこと
・先生も元気でがんばってください。
・今年もいいことがいっぱいありますように。
・また先生に会っておしゃべりしたいです。
・○○ちゃん、今年もいっぱい遊ぼうね。
●年賀状で文章によるコミュニケーションのスキルが上がります
一般的な挨拶だけだとさみしいので、これら3つの内容を入れるようにするといいでしょう。
もちろん、これは子どもの年賀状だけでなく大人のそれにも言えることです。
読んだ方は、その子と自分との関係をもう一度振り返ることができ、親しみがわいてきます。
年賀状や暑中見舞いなどを書く度にこの3つを書くようにしていれば、相手への気持ちの伝え方を学ぶことができ、文章によるコミュニケーションのスキルが上がります。
ところで、最近はパソコンなどのデジタル機器の普及で、写真と文章入りのわが家オリジナルの年賀状をつくる親御さんも多いと思います。
子どももその年賀状を使うことが多いと思いますが、それをそのまま出すのではなく、ほんのちょっとでもいいので、上のようなことを書き足すといいでしょう。
また、相手と自分の郵便番号、住所、氏名なども、手書きで書くようにさせるとそれもいい学びになります。
ということで、ちょっとした教育的配慮をしてみてください。
たかが年賀状、されど年賀状ということです。
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