編集者・ライター。食・健康・美容分野での編集・執筆が多く、料理研究家と一緒にレシピ本を作ったり、専門家に取材して美容やヘルスケアの記事を書いたりしています。趣味はクラシックバレエで、踊ることも観ることも大好き。自著に『バレエ語辞典』(誠文堂新光社)があります。
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小学1年生 2018年12月14日の記事
クリスマスやお正月にも! 手軽に作れるパーティ料理のレシピ本3選
外にご飯を食べに行くのも楽しいけれど、友人の家族や祖父母を招いてのホームパーティでは、親も子どももくつろいだ時間を過ごせるもの。クリスマスやお正月のある年末年始は、とくに心躍るパーティシーズン! そこで今回は、ホームパーティ初心者にも試しやすいレシピ本を3冊ご紹介。クリスマスやお正月だけでなく、誕生日パーティなどにも対応できる本ばかりですよ。
●一気に作って各自で取り分け! 簡単でも豪華に見える大皿料理がいっぱいの一冊
大きなお皿にドンと盛りつけられた料理が出てくると、ウキウキしますよね。みんなで大皿を囲んで料理を分け合うと会話も弾みやすく、パーティは大盛り上がり! そんな楽しいパーティに欠かせないレシピが詰まった本があります。
『大皿料理でおもてなし上手 失敗しない裏ワザと、かんたんコーディネート術』多賀正子(世界文化社)
著者の多賀正子さんは、6人家族のお母さん。普段から大人数の料理を作り慣れている彼女は、おもてなしにも普段の食卓にも使える大皿料理がお得意! 本書のレシピはすべて6人前の分量で書かれていて、パーティ料理を作るときにとても便利です。
レシピページは「魚介の贅沢パエリアでおもてなし」「野菜たっぷりイタリアンメニュー」「迫力のスパイシースペアリブをほおばるパーティ」などのテーマがあり、テーマごとに5~7皿のメニューが掲載されています。「こんなにたくさんの料理を一気に作れない…」と心配しなくてもOK! 前日までにできることや、当日はどのメニューをどのタイミングで作り始め、出す直前には何をすればよいかがわかる、簡単なタイムテーブルが掲載されているので、その順に作っていけば慌てずに済みます。
各レシピのプロセスも「前日」「当日」「直前」がわかるようになっているので段取りがしやすい! なかには、ほとんどを「前日」に済ませておけるレシピや、「当日」と「直前」だけでサクッと作れるレシピもあります。手がかかりそうなパエリアやローストビーフなども、前日に準備しておけるものが多いので、意外に手間取りません。
また、さまざまなおもてなし術も掲載。テーブルコーディネートやおいしく見せる盛り方、ウェルカムドリンクのレシピなど、パーティを盛り上げるためのアイデアがいっぱいです。メインだけでなく、前菜やデザートもすべてが大皿で出される多賀さんの料理は、ボリューム満点で食欲をそそります。本書は写真も美しく、思わずパーティしたくなりますよ!
●数日前から準備できるので慌てない! パーティで便利な「作りおき」が詰まった一冊
ホームパーティは、当日にやることが多すぎてバタバタしそうで心配ですよね。一緒に盛り上がりたくても、キッチンにこもって料理を作り続けたり、不慣れな料理で失敗したりしそう……という気持ちはよくわかります。そんな方に最適の一冊がこちら!
『本当においしい!とほめられる 毎日かんたん!作りおき&ごちそうおかず』上島亜紀(ナツメ社)
ホームパーティ向けのレシピ本ではありませんが、メインとなるお肉や魚、野菜のおかずはもちろん、常備菜やサラダ、具だくさんのスープやごはんなど、ボリュームがあるレシピが230点も収められています。さまざまなバリエーションの料理が掲載されているので、パーティに来るメンバーに合わせて選びやすいでしょう。
本書の半分は、作りおきレシピで構成され、冷蔵や冷凍での日持ち日数が書かれています。冷蔵で3~5日持つものも多く、パーティ開催の日まで少しずつ作っておけるので安心! 定番レシピも多いですが、「ポークリエット」や「にんじんとスペアリブのオレンジ煮」「白菜の簡単キッシュ」など、パーティ受けする豪華なメニューもたくさんあります。もちろん作り方は簡単なものばかり!
さらに、作りおきではないものの、パーティ向けに簡単にできるレシピも満載! 「フライパン&鍋ひとつでできる ほったらかしレシピ」の章では、「オムレツピッツァ」や「鶏もも肉のカチャトーラ」など、煮込み料理やオーブン料理を中心に紹介。しばらく放置できるレシピが掲載されているので、当日に調理が必要でもキッチンから離れることができるでしょう。鍋やフライパンのまま出せば手間いらず!
また、パーティの途中に「あと一品ほしい!」となったときに、サッと作れる料理も。電子レンジだけで作れる「レンジのラクうまおかず」や、10分程度で作れる「家呑みおつまみ」(もちろん子どもも食べやすいレシピも)など、掲載レシピのバリエーションは豊富です。普段の食卓からパーティのときまで、重宝する一冊になるはず!
●お正月にゆっくり休むためにも…♪ 簡単に作って、作りおきにもなるお正月料理の一冊
おせち料理の品々は作り慣れないものが多く、買ったほうが早いと考える方も多いでしょう。でもコツを押さえれば、大みそかの一日で調理でき、保存もアレンジも効く! 手作りおせちが実は便利だとわかるのが、こちらの一冊です。
『12月31日でも作れるおせちと正月の簡単つくりおき』平岡淳子(枻出版社)
4部構成から成る本書。PART1は「12月31日でも作れる人気のおせち」で、大みそかの1日でおせち料理を作り切るためのコツがいっぱい。「25日までに買うもの」「26日or27日に買うもの」「30日に買うもの」のリストが掲載され、大みそかには「おせち17品を作るタイムテーブル」に沿って調理をしていきます。このタイムテーブルは優れもの! プロセスは簡単なので、同時調理が苦手な人でもトライできるはず。
レシピは、一の重と二の重、三の重の三段に分かれて掲載され、すべてが作りおき可能で、保存期間も掲載。さらに、子どもでは食べにくかったり、苦手なものがあったりするときのために「入れ替えおせち」として、お重ごとに別のレシピ提案もあります。
PART2では、おせち料理に飽きてしまったときのために「おせちをお正月のごちそうにアレンジ」と題し、PART1で紹介した料理のアレンジ版を紹介。たとえば、鯛の昆布じめを使った和風スパゲティ、黒豆と豚の角煮を使った炊き込みおこわ、伊達巻を使った天ぷらなど、アイデアがいっぱいです。
さらに、PART3では「お正月のごちそうレシピ」として、家族で食べたい簡単かつ華やかな作りおきレシピの数々を紹介。PART4では「お正月のもてなしメニュー」として、来客があったときに出したいボリュームのあるお鍋やご飯もの、ドリアなどを紹介しています。とくにお鍋は、手を抜きたいお正月にうってつけ! 本書を読むと、きっと「お正月も手作りしたい」と思えるでしょう。
手間がかかりそうで大変に感じてしまうパーティ料理ですが、どの本も「初心者でも簡単に作れるように」と、たくさんのアイデアや工夫が掲載されています。読み進めるうちに「頑張りすぎなくてもできそう」と思えてくるはず。子どもたちが大好きなメニューも多いので、家族みんなでホームパーティを楽しんでみてください!
(選書・執筆:富永明子)
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