小・中学生たちに楽しくインターネットを体験してもらうことを目的に1996年4月にスタート。以来、「学習」「科学」など学研の雑誌との連動、フォーラムやチャットなどのオンラインコミュニティの設置など、小・中学生だけにとどまらず、子どもと関わるすべての人を対象にした豊富なコンテンツを紹介し続けている。
『学研キッズネット』(https://kids.gakken.co.jp/)
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小学1年生 2018年8月2日の記事
いよいよ始まった夏休み。小学生の夏休みの課題といえば自由研究が定番ですが、夏休み中に家族旅行の予定があるなら、旅行そのものを自由研究のテーマにするというのも一つの手。そこで今回は、『学研キッズネット』編集長の望月美香さんに、「そもそも自由研究って何のためにやるの?」という基本的なところから、低学年におすすめの家族旅行を活用した研究プランについてまでお話しを聞きました。
そもそも自由研究にはどんな目的があるのでしょうか?
「日々の生活の中から“なぜ・どうして”を発見する目を養い、解決していく力を身につけるのが自由研究の狙いです。自由研究は子ども自身が『なんだか気になるな』と思ったことを、目一杯時間をかけて追求していける絶好の機会。低学年のうちはとくに“興味の持てるものと出会うこと”が一番の目的になります」(望月さん)
親としては、少しでも科目の勉強に役立つものを…と考えてしまいます。たとえば、「草花を観察して構造を理解する」とか、「水道の水がどこから来ているのか、水道局に見学に行く」とか…。
「高学年なら、授業をきっかけに興味を持ったものを研究するというのも一つの手ですが、低学年のうちはそこまで意識する必要はないと思います。河原に落ちている石を拾ってきて『これは重しに使えそう』『これはキレイなので飾りにできそう』と思ったことをまとめる、というのでも十分。大事なのは“子ども自身が興味があること”について、自分で考えて、その考えを形にするということですから」(同)
自分で考える力、発信する力が教育現場で重視されている昨今、自由研究は子どもの個性を生かして考える力・発信する力を伸ばすのに、ぴったりの課題といえそうです。
「うちの子、何にも興味がなくて…」という場合はどうしたら良いのでしょうか。
「自分の好きなものがピンときていない子には、親がテーマとの出会いをサポートしてあげましょう。公園で草花や昆虫を一緒に探してみたり、旅行に連れて行っていろいろなものを見せてあげたり…。子どもの周囲に発見の種をさりげなくまいて、興味の対象と出会う場を提供してあげてください」(同)
好きなもの、夢中になれるものと出会うためにも、日頃からたくさんの経験をさせてあげたいですね。
「子どもの自由研究のサポートに、そこまで時間を割けない… 」という場合、夏休みの家族旅行を活用する手もあります。というのも、旅行は自由研究のテーマとしてもぴったりなんだとか。
「たとえばキャンプは自由研究の宝庫です。植物や昆虫も発見できますし、火のおこし方や、料理の作り方、夜空の観察など、すべてが研究対象になりますよね。火おこしや料理を子どもが体験する場合、親が記録写真を撮っておいてあげると、あとで子どもがまとめやすいですよ。
また、旅先で子どもに写真係を任せて、気になったものを自由に撮ってもらうのもおもしろいと思います。ものごとをじっくり見るきっかけになりますし、撮った写真の傾向を見て、わが子の意外な一面を知る、なんてこともあるかもしれません。撮った写真を使って旅の行程をまとめれば、立派な自由研究ができますよ」(同)
「いざまとめるときに材料が全然ない…!」という事態を防ぐため、旅行前に、研究をどんな形にまとめたいのか、親子で完成形をイメージしておくといいそうです。
「完成形がある程度見えていれば、どんな写真が必要か、どういう手順で進めたらいいのかなど考えて挑むことができます。壁に貼り出せるように模造紙にまとめたり、スケッチブックを使って冊子のようにしたり、アルバムに写真や記事を挟んだりと、まとめ方はいろいろ。旅先でパンフレットなどをもらっておけば、イラストや地図を切り貼りして使うこともできますよ」(同)
一年生の場合、子も親もはじめての自由研究。この時期は本やインターネットにもたくさんの「自由研究の作例」が出ているので、親子でいろいろ眺めておくといいかもしれません。
(参考:学研キッズネット『夏休み! 自由研究プロジェクト』)
また、旅先で得た新鮮な記憶は、早くアウトプットしないと時間とともに色あせてしまいます。旅行から帰ったらすぐに作成に取り掛かるようにしたいですね。
家族旅行をテーマにした自由研究は、旅行記としてまとめるだけが切り口ではありません。家族旅行を活用した様々な研究のアイデアをご紹介します。
・旅先で出会った好きなものを追求する
「魚が好きだから、現地の朝市の様子をレポートする」「乗り物が好きだから、現地までの交通手段をシミュレーションして、実際どれで行ったのか、なぜそれを選んだのかなどをレポートする」など、子どもの興味と旅行をうまく絡めてみましょう。
・旅行の思い出をすごろくにする
旅行の行程をすごろく風にまとめます。自宅からスタートして、立ち寄った場所や印象に残ったものなどをコマにして書き込みます。写真を貼ったりしてカラフルに仕上げてみましょう。
・祖父母にインタビューする
「お盆の帰省=家族旅行」としている家庭なら、祖父母の家で昔はどんな遊びをしていたのか、どんな食べ物があったのかなど、昔の生活をインタビューしてまとめてみましょう。昔の写真や思い出の品を見せてもらえれば、ますます話も弾みそうです。
・旅先のスーパーを探検する
旅先のスーパーに行って、置いてある商品にどんな違いがあるのか調べてみましょう。その土地ならではの食材やおそうざい、お盆の飾りなど、地方によって違いがあることに気づくかも。
・旅先で拾ったもので工作する
海に行ったら貝殻やシーグラスを、山に行ったら木の実や枝を拾って、フォトフレームなどにデコレーションしてみましょう。拾ってきた貝殻や石の名前を図鑑で調べて発表するのもおもしろそうです。
家族旅行を活用して、自由研究にも思い出をいっぱい詰めこみたいですね。
『学研キッズネット』には、ほかにも自由研究に役立つ情報がたくさん紹介されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
(取材・執筆:宇都宮薫)
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