吉川圭子
ライフオーガナイザー1級、整理収納アドバイザー1級。
Standard+主宰。
夫と中学生(長女)、小5の双子(次女・三女)との5人暮らし。神奈川県を中心に、お片づけ講座や整理収納などの暮らしのオーガナイズサービスを行なっている。
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生活・しつけ
年長 2017年1月12日の記事
入学を控え、子ども部屋や子どもの学校用品置き場を考え始める時期。そこで子ども目線で、毎日の学校の準備や宿題が楽しくできる子ども部屋&コーナーの作り方を、ライフオーガナイザーで、小・中学生の女の子3人の母でもある吉川圭子さんに教えていただきました。
小学校入学を機に、学校用品や子どものものを置くために、子ども部屋を作るという方もいるのではないでしょうか。吉川さんによると、学校の準備や勉強への集中がしやすい子ども部屋作りの基本ポイントは以下の2つだそうです。
・机の置き場所
・部屋のレイアウト
「1年生のうちは、窓の外がよく見えると集中力が散漫になりやすいので、窓から離して、いろいろな情報を遮断したほうがいいですね。高学年なったら、むしろ窓のそばのほうが気分転換の効果が高くなります」(吉川さん)
また、ドアが子どもの背後にある場所もなるべく避けたいところ。
「これは子どもに限りませんが、人が出入りするときなど、背後から自分に何かが向かってくるというのは、感覚的にドキッとしたり、不快になったりと、落ち着かないものです。窓が横あるいは斜めに見えるくらいの位置に置くのがおすすめです」(同)
部屋のレイアウトは、将来的に子ども自身が自分のものを管理できるようにすることが大切なのだとか。
例えば、子ども部屋を機能別に分けると
・勉強ゾーン(机)
・遊び・趣味ゾーン(おもちゃ・本)
・睡眠・くつろぎゾーン(ベッド)
・着替えゾーン(衣類)
という4つのゾーンに分けられますが、これらのそれぞれのゾーンが交わらないように配置するのがレイアウトのポイント。
「このルールは、引き出し収納にしても同様です。同じ引き出しにノート(勉強)とおもちゃ(遊び)を入れるとゴチャゴチャしてしまい、学校の支度が面倒になる原因になります。子どもが必要なものを自分で取り出すためには、引き出しごとに勉強道具、おもちゃ、衣類などに分けて収納するのがポイントです」(吉川さん)
また、ランドセルやおけいこごとのバッグ、外遊びの道具など、しょっちゅう持ち出すものの置き場所にもポイントが。
「玄関でもリビングでもよいのですが、出入り口のすぐそばの場所で、入って右手に置き場所を作りましょう。人は右側のほうに手を出しやすいという習性があるので、右側に家具を置いたほうが使いやすいからです。子どもによってどちらに手が出やすいかは多少違ってくるかもしれませんが、使いやすい側に収納場所を作れば、ランドセルなどの『放りっぱなし状態』ができるのを避けられます」(同)
最近は、子ども部屋を作らず、リビングで宿題や勉強をする「リビング学習」にしている家庭も増えていますが、リビングに子ども用の机を置く場合は、キッチン寄りの場所に机を置くとよいとのこと。
「食事の準備をしながら子どもの宿題を見たり、時間割合わせを一緒にすることもできて便利です」(吉川さん)
ちなみに吉川さんのご自宅はというと、2階が3人のお子さんたちのスペースになっており、壁の少ないオープンなつくり。1階のリビングに入る大人からも子どもたちの様子がよく見えるようになっています。
「子ども部屋というと、壁で閉じた『個室』を与えることと考えがちですが、大切なのは、子どもが一人になりたいときになれる場所があるかどうかということ。たとえリビングの一角でも、子どもが集中して何かをしているときは、じゃまをせず、プライベートな空間を尊重する家族の配慮があれば十分。むしろ1年生のうちは、学校のことをなんでも話せる雰囲気を作ってあげたいですね」(同)
後編では、子どもの学習机とランドセル置き場について取り上げます。
(取材・執筆:坂本洋子)
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