橋口真樹子 はしぐち・まきこ
お片づけカウンセラー。SunnyDays代表。一般社団法人 親・子の片づけ教育研究所 理事。講演会や個人宅でのお片づけサービスを通して「コミュニケーションを大切にした幸せ家族のお片づけ」を提案。高校生の娘と中学生の息子の母。
著書に「ひと声かければ5分で片づく! 子どものお片づけ」(青月社)など。
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生活・しつけ
年長 2017年11月20日の記事
そろそろ入学を見据えて、勉強ができる環境づくりを考えたいですね。低学年のうちは、「リビング学習」にするというご家庭も多いでしょうが、学用品と家のものでリビングがゴチャゴチャになりそうなのが心配。そこで狭いリビングでも散らかりにくい収納法を、お片づけカウンセラーの橋口真樹子さんにうかがいました。
「わが家でもそうでしたが、子ども部屋や机を用意しても、勉強する場所はリビングというお宅は多いですね」という橋口さん。
家族が集まるリビングは、家の中で一番明るくて、1年中温度も適温に保たれている、いわば特等席。最近では「リビング学習」という言葉も定着し、低学年のうちは勉強机を置かないという家庭も多いと聞きます。
その場合、どれくらいのスペースをリビングに用意すればいいのでしょう?
「ランドセルとランドセルの中身、つまりノート、教科書などが置けるスペースを用意するといいでしょう」(橋口さん)
低学年のうちは、毎日の学校の準備もリビングでできるように、給食セットとハンカチ、ティッシュ、さらにスペースが許せば、文房具の予備や上履き袋、体操服なども置いておくとよいとのことです。
では、それらを収納するために、スペースはどれくらい必要になるのでしょうか。
橋口さんによると、最大でもA4が縦に入る高さの、カラーボックスのような棚3段分程度が用意できればいいそうです。
「コンパクトに詰めれば棚2段分でも大丈夫です。やや極端な例かもしれませんが、わが家の息子の小学生時代は、高学年になっても、学用品などはリビングのキャビネットの棚1段分で済んでいました」(同)
特に1年生のうちは、国語や算数の教科書などは、ほとんど毎日ランドセルに入れっぱなしなので、全科目を入れる場所を用意する必要はないのだとか。
毎日スムーズに準備ができるようにするには、子どもでも使いやすい収納にすることが大切。橋口さんに、そのためのポイントを3つ挙げていただきました。
1:中身が見えるようにする
部屋をすっきり見せようと、収納ボックスなどにしまいこむ「隠す収納」はNG。子どもには、何がどこに入っているかわかりません。まずは子ども自身がわかることが大切です。
2:出し入れがワンアクションでできるようにする
棚の扉を開けて、そこからファイルボックスを出し、ファイルを取って……などと、手間が増えるとそれだけで面倒に。必要なものはすぐに取り出せるようにしましょう。
3:紙類は棚に立て、小物類は引き出し収納に
ノートや教科書などは立てて収納し、ハンカチや給食セットなどは引き出し収納が取り出しやすいでしょう。棚と引き出しの両方を用意するのが難しければ、オープン棚1段分にファイルボックスと四角いカゴなどを用意し、紙類はファイルボックスに、ハンカチ類はカゴに収納するという方法もあります。
ファイルボックスは教科書とノートを分けるよりも、見た目が凸凹しても教科ごとに分類しておいたほうが、子どもにはわかりやすいのだそう。
また、学校からくるプリントは親に向けたものがほとんどですが、宿題やテストなどの学習プリントは子どものスペースに収納します。
「わが家の場合、見返した学習プリントを後で再び探すことはなかったので、分類せずに全部同じファイルボックスにまとめて入れておき、一定期間が過ぎたら古いものから捨ててるルールにしていました」(同)
ちなみに、ハンカチや給食セットは、たくさん収納していても、子どもは、実際には取り出しやすい手前の3〜4枚程度しか使っていないものなのだそう。
「ですから収納スペースが少ないというお宅は、いっそのこと枚数を3枚程度に絞るのもひとつの方法です。残りは処分するか、足りなくなったときのために別の場所で保管しておくといいでしょう」(同)
「学校のお道具を置くと、たくさんものが増えそうで、どうしよう」と思っていた方も、量を最小限にすれば、それほど多くのスペースは必要ないと感じるのではないでしょうか。
「漠然と不安を感じて、収納場所を作らないまま新学期がスタートすると、結局、ものがたまってイライラすることになります。前もってどれくらいの量とスペースが必要なのかを考えておくことがポイントです」(同)
後編では、収納の場所や収納方法について、引き続き橋口さんにうかがいます。
(取材・執筆:坂本洋子)
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橋口真樹子 はしぐち・まきこ
お片づけカウンセラー。SunnyDays代表。一般社団法人 親・子の片づけ教育研究所 理事。講演会や個人宅でのお片づけサービスを通して「コミュニケーションを大切にした幸せ家族のお片づけ」を提案。高校生の娘と中学生の息子の母。
著書に「ひと声かければ5分で片づく! 子どものお片づけ」(青月社)など。
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