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生活・しつけ
小学1年生 2014年4月14日の記事
勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第2回
第2回 楽勉ポスターは貼っておくだけで知識が身につく(つづき)
国語の楽勉ポスターもたくさんあります。
ひらがな、かたかな、ローマ字などの五十音表は、ぜひ貼っておきたいものです。
これはもちろん文字を覚えるのに役立ちますが、「あかさたなはまやらわ」の順番を覚えるなど五十音表の構造も自然に頭に入ります。
これが国語辞典を引くためのとてもよい準備になります。
中学年で国語辞典の使い方を勉強するのですが、そのとき目的の言葉を見つけるスピードは子どもによってまったく違います。
五十音表の構造がどれくらい頭に入っているかで、そのスピードが決まってきます。
中には、「がぎぐげご」などの濁音、「ぱぴぷぺぼ」などの半濁音、「キャ、キュ、キョ」「ピャ、ピュ、ピョ」など拗音が出ているものもあります。
これらは子どもが苦労する表記ですが、やはり毎日見ていると楽に身につけることができます。
●漢字の楽勉ポスターで漢字が好きになる
漢字の楽勉ポスターもあります。
よくあるのが漢字の由来をイラストで解説したものです。
たとえば、「鳥」という漢字はどのような絵文字から発展してきたか、その途中経過がわかるようになっています。
漢字の由来を知ることで漢字に興味関心を持つようになる子はけっこういます。
また、鮪、鮭、鱈、鰤、鰯など、魚の漢字だけを集めたものもあります。
同じく、烏、鶯、鴎、金糸雀、啄木鳥など、鳥の漢字だけのものを見たこともあります。
こういうマニアックな部分に興味を持って覚える子もいます。
そこで、「すごいね。漢字博士だね」とほめてあげれば、漢字が大好きになります。
ちなみに、読み方は「マグロ、サケ、タラ、ブリ、イワシ」と「カラス、ウグイス、カモメ、カナリヤ、キツツキ」です。
●算数の楽勉ポスターで基礎が身につく
算数の楽勉ポスターもいろいろあります。
よくあるのが、0から100、あるいは120くらいまでの数の一覧表です。
これを見ていると、十進法の基本構造が分かってきます。
それによって、数を操作する基礎的な能力が高まります。
この他にも、足し算、引き算、九九などの表もオススメです。
見ているうちに基本的な計算力が身につくのはもちろんですが、それだけでなくいろいろな法則や秘密発見をすることもできます。
たとえば、足し算の表なら「足す数が1増えると答えも1増える」ことに気づきます。
引き算の表なら「引く数が1増えると答えが1減る」ことに気づきます。
九九の表なら「かける数とかけられる数が反対になっても答えは同じ」とか「かける数が1増えると答えはかけられる数の分だけ増える」などに気づきます。
●留意点など
楽勉ポスターを貼っておく期間は、短すぎても長すぎてもいけませんので、子どもの様子を見ながら判断しましょう。
同じものでも、貼る場所を変えると新たな気持ちで見られるようになることもあります。
楽勉は「楽しく」が基本です。
ですから、覚えるように強制するのはやめましょう。
次のようなことは決して言わないでください。
ちゃんと見てるの?
しっかり覚えなきゃダメよ?
いつになったら覚えるの?
妹はもう覚えちゃったよ。
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