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学校・まなび
小学1年生 2014年4月21日の記事
勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第3回
日ごろから温度計に親しんでいると、理系的な発想と能力が鍛えられる [前編]
みなさんの家には温度計がありますか?
もしないなら、すぐ用意してください。
なぜなら、温度計はすばらしい楽勉グッズだからです。
日ごろから温度計を見るようにしていると、理科の気象学的な内容が得意になるだけでなく、理系的な発想と能力の全体が鍛えられます。
気象学的な内容を最初に学ぶのは3年生で、まず温度計の使い方を習い、次に日向と日陰の地面の温度を計ってその違いを調べる勉強を行います。
日ごろから温度計に親しんでいると、この勉強が大いに楽しくできます。
●数値化は科学の基本中の基本
家に温度計があれば、「今日は暑いなあ」とか「寒いなあ」などと感じたときに、すぐ実際の温度を調べることができます。
自然現象を観測して数値化し、印象だけでなく数値で把握するという姿勢は、理科(科学)の基本中の基本です。
理系に強い子は日常的にこういう経験をたくさんしていて、自然に理系的な発想と能力の全体が鍛えられているのです。
●温度計をあちこちに設置
温度計は1つと言わず、できたら8こくらい設置してください。
設置する場所は、温度の違いが出るようにトイレ、リビング、縁側、家の外などにします。
冬は縁側とトイレではかなり温度差が出ます。
そして、それぞれ2こずつ、つまりリビングならリビングで低いところと高いところに設置します。
このようにすると、高さによって温度が違うことが体感できます。
お風呂の湯船用の水温計があれば、お風呂に入る度に温度が計れます。
料理用の温度計があれば、お茶、味噌汁、スープなどの温度が計れます。
●温度計の選び方
温度計にはアナログとデジタルがあります。
アナログなら算数の数直線を読む練習にもなります。
小数点以下までしっかり計りたいならデジタルにします。
もちろん、両方あればベストです。
アナログの物を買う時は、割れにくくて安全な物にしましょう。
●親子の会話が理科的になる
慣れてくると、親子で次のような理科的な会話が可能になります。
ママ「今日は暑いね」
子「ねえ、ママ5月ってこんなに暑かった?」
ママ「何度くらいあるのかな?」
子「25度だよ」
ママ「え~、25度もあるの?まだ5月なのに!」
子「25度って暑いの?」
ママ「静岡は7月の平均気温が25.7度だから、今日は7月並みの暑さって事だよ」
子「じゃあ、スイカ食べよう」
こういう会話をしていると、テレビのニュースで「今日の埼玉県熊谷市の日中の最高気温は…」などと流れたときに大いに興味を持って聞くようになります。
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