1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。
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生活・しつけ
小学1年生 2016年10月24日の記事
ある懇親会の席で「親に言われたひどい言葉」が話題になりました。
40代女性のAさんは、子どもの頃お母さんに「だからあんたは嫌われるのよ」と言われました。
どんな状況で言われたのかは全然覚えていないけど、この一言はずっと頭に残っているそうです。
生まれて初めて「自分は嫌われているのか」と思ったときのショックは非常に大きく、それから周りの人が信じられなくなってしまいました。
今はそのお母さんとも普通に仲よくしているそうですが、ときどきフラッシュバックのように思い出すそうです。
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30代男性のBさんは、家族旅行のとき財布を落として、お父さんから「やっぱりダメだな、お前は」と言われました。
それまで楽しかった旅行が一気につまらないものになったことを覚えているそうです。
またBさんは、子どもの頃によく弟と比べられながら、「どっちがお兄ちゃんかわからないね」と言われていました。
二才年下の弟が何かと要領が良くて、Bさんは日ごろから悔しい思いをしていました。
大人になった今も弟とは「しっくりしない仲」だそうです。
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30代女性のCさんは、6年生の頃、お母さんが近所の人に「あの子の育て方、失敗したわ」と言っているのを聞いてしまいました。
大人になってからは、あれはご近所同士の軽い気持ちの会話だったんだろうと想像することができるようになりましたが、子どもの頃は「自分はお母さんにそう思われているんだ」と感じてけっこう引きずっていたそうです。
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40代女性のDさんは、お菓子を妹よりちょっと多めに食べたとき、お母さんに「あんたはそういうところがずるいんだよ」と言われました。
「自分はお母さんにずるい子だと思われているんだ」と感じてかなり傷ついたそうです。
それからは、「ずるい」という言葉をトラウマのように引きずるようになり、過敏に反応するようになりました。
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30代女性のEさんは、子どもの頃のある日、縄跳びの練習をしていました。
そこに妹が来て、「お姉ちゃん、私にもやらせて」と言いました。
Eさんが「ちょっと待ってて」と答えたら、それを聞いていたお母さんが「お前はいつもそうだ」と言いました。
Eさんが「だって今、練習中だもん」と言ったら、お母さんが「お前は優しくないんだよ」と言いました。
Eさんは「ガーン」と金槌で殴られたようなショックを感じたそうです。
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30代女性のFさんは、親戚のおじさんに「お姉ちゃんはかわいいのに…」と言われました。
当然、そのおじさんのことは大嫌いになりました。
お姉ちゃんとは子どもの頃からずっと仲がいいのですが、「自分はかわいくないのかも」という思いは消えないそうです。
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30代男性のGさんは、中学生の頃にお父さんから「お前は口ばっかりだ」と言われました。
もともとお父さんのことが嫌いだったこともあり、それから大学を出る頃までお父さんと口をきかなかったそうです。
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こういったひどい言葉は、いずれも親の方は軽い気持ちで言っているのだと思います。
でも、言われた方はそうはいきません。
場合によっては長く引きずって、心の傷・トラウマになることもあります。
人間形成や進路に影響することもあります。
もちろん、親子関係にも大きな影響を及ぼします。
「軽い気持ち」――これが要注意です。
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1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
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