日本FP協会会員 CFP®〈サーティファイド ファイナンシャル プランナー〉。
国内損害保険会社に勤務した後、退職し2人の娘さんを出産。育児をしながらFP資格を取得、開業。
個人のマネー相談、企業での女性向け講演のほか、コラム執筆、ママ向けセミナーも行なっている。株式会社ライフヴェーラ代表取締役
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週末・その他
小学1年生 2016年8月25日の記事
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子です。
このコラムでは、小学生ママに知っておいて欲しいお金の情報をお届けしています。ちなみに私自身も小学生ママ8年目! 一緒に学んでいきましょう。
夏休みが終わると、また日常が戻ってきますね。我が家の子どもたちは、学校の宿題をギリギリまで残しており、必死の形相で机に向かっていました。皆さまのところはいかがでしたか?
さて、日頃、教育費のご相談を受ける中で、習い事にかけるお金のバランスについて悩んでいるママが多いと実感しています。今回は習い事のお金について、考えるヒントをお伝えします。
●習い事にかけるお金の予算の決め方・4ステップ
「習い事は教育のためだから、先行投資よ!」と、子どもが小さいうちからたくさんの習い事をさせていたものの、私立中学に通うことになり家計が苦しくなり、結局多くの習い事をやめることになる……なんてことは、よく聞く話です。
場合によっては、大学進学のための貯蓄もままならず、奨学金を借りることになってしまうケースもあります。
どんな習い事も子どもの経験になり決してムダ遣いではないのですが、将来の教育資金の貯蓄のためにも、長い目で家計を見据えた予算設定が大切です。
では、小学1年生・年少さんのふたりの子どもを持つご家族(夫婦共働き)のケースを想定し、習い事にかけるお金の予算設定の方法をお伝えしますね。
【1】老後までの家族のイベントを洗い出す
中学受験・マイホーム購入・留学・大学進学・老後資金といった、ご家族の人生全体のさまざまなイベントを時系列に洗い出しましょう。
親と子どもの年齢と共にイベントを書き出すことで、いつ、いくら必要になるのか“見える化”でき、貯蓄に対する漠然とした不安なども減らせます。
【2】貯めておきたい毎月の積立額を計算する
【1】で洗い出した各イベントのために今から貯めておきたい積立額を計算します。次のような表で、一覧にまとめるとわかりやすくなります。
【3】毎月の収入から、必ずかかるお金と積立額を引く
家計に回せる毎月の収入(ママとパパのお小遣いは除く)から、減らすことが難しい住居費や水道光熱費、食費、学校や保育園にかかるお金などといった必ずかかるお金と、【2】で計算した積立額を引きましょう。
【4】残りの金額のうち、娯楽費で取っておきたい金額をひく
【3】で計算した残りの金額が、習い事に使えるお金と娯楽費などコントロールが可能な費用となるため、娯楽費にいくら取っておきたいか考えて、習い事に使えるお金を割り出します。
例えば、次の表のケースでは、【3】で計算された残りの金額が8.8万円となりました。旅行などレジャーにもお金をかけたいなら、娯楽費などが占める割合を高めにして、習い事には3.8万円(ふたり合わせて)の予算を設定するなど、価値観に合わせて割り振りを決めましょう。
●習い事のコスパをあげよう
予算が設定できたら、その金額の中で、できるだけコストパフォーマンスのよい習い事をさせたいものです。習い事のコスパとは、かけるお金に対する子どもとママの満足度の合計。コストを抑えながら満足度をアップできるように、習い事を厳選することが大切です。
コストは、自治体やボランティアでしている教室などを利用することでも下げられますが、安かろう悪かろうにならないように、無料体験などをして満足度が得られるか熟慮するとよいですね。
また、月会費だけでなく、入会費や発表会などの都度ごとにかかる費用、衣装、備品などにも注意してください。
満足度をあげるには、子どもと習い事の相性も大事ですが、親子のコミュニケーションによる影響も大きいと思います。
小学生になると、親が付き添わず、子どもだけで習い事に行くことも増えますよね。できるだけ「どうだった?」「どんなことやっているの?」と声かけをしてみてください。
ママに頑張っていることを認められた子どもの満足度は、ぐんとアップします。また声かけをすることで、今、子どもが満足して楽しく習い事に通っているかを知ることができ、ムダなお金の使い方をしていないかチェックすることもできますね。
教育費がかかる期間はずっと続きます。息切れしないようお金のかけどころを考えながら、楽しく習い事とつき合っていきましょう。
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日本FP協会会員 CFP®〈サーティファイド ファイナンシャル プランナー〉。
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