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生活・しつけ
年長 2016年8月25日の記事
☆落ち着きがない子、学校で座っていられる?[2016/8/25]
《子どものタイプ別、入学前の不安Q&A その2》まずは10分間の読書タイムを設けて
前回は、引っ込み思案な子に対して、入学までにしておきたいことを子育てアドバイザーの野田友子先生にうかがいました。今回は落ち着きのない子に対するアドバイスをいただきます。
Q:ちょっとの時間もじっとしていられず、落ち着きがありません。学校でずっとイスに座っていられるか心配です
A1:時間を決めて、本を読む習慣づけを
野田 「子どもの落ち着きがないという場合、発達的な問題も考えられるので、常に落ち着きがないのか、それとも興奮したときに落ち着かなくなるのかといった見極めも大事ですね。いつもちょこちょこ走り回っているけれど、好きなことをするときは、一定時間じっとして集中していられるというのであれば、発達的な問題はないと考えてもいいでしょう。
今回は、特に発達的な問題のないケースでお話ししたいと思います。
ご質問の子は、とても元気で活発な、子どもらしい子どもなのだと思います。
とはいっても、やはり勉強に集中するためにも、多少は落ち着かせることが必要になってきます。
そのためには、読書タイムを設けることをおすすめします。子どもが読めそうな本を選んで、時計を見て『長い針がここまでくるまで読めるかな』などと言って約束するのです。本は親が一方的に選ぶのではなく、子どもに好きなものを選ばせるのがいいのですが、そうするとすぐ飽きるような本を選ぶことが多いんですね。
ですから、一緒に本屋さんに行って、ある程度決まったジャンルの中から、『この本どう?』と聞きながら選ばせるようにするといいでしょう。
ジャンルとしては、間違い探しや迷路、冒険ものなどのスリルがあるものがおすすめです。活発な子の動的なものに対する興味にマッチして、ある程度の時間、集中して読み続けることができます」
A2:読むときは、必ずイスに座って
野田 「本を読むときは、きちんとイスに座ることも大切です。テーブルに本を置いて読むのに適したイスがないときは、手頃なものを新しく購入してもいいでしょう。シールやカバーなどをかけて、その子だけの『MYイス』を作ると、子どもも読書タイムが楽しみになります。
最初からずっと座っているのは大変なので、まずは10分くらいを目標にします。事前にシール用のシートを作って、ちゃんと座って読めたらシールを貼ってあげるなど目標を作りましょう。それができたら『10分座っていられてえらかったね。明日は15分にしてみようか』と、褒めながら少しずつ時間を延ばしていきましょう。
集中力を使うという点では、読書以外にも絵を描いたり折紙を折ったり、パーツの小さなブロックやパズル遊びなどもおすすめです。そして、このような集中タイムが終わったら、思いきり体を動かして遊ぶ時間も設けましょう。
じっと座って集中するばかりでは、欲求不満がたまってしまいます。静と動の時間をバランスよく作ってメリハリをつけるのがポイントです」
今のうちから読書の習慣をつけておくと、落ち着きが出るだけでなく、入学後の学習にも役立ちそうですね。
野田先生、ありがとうございました。次回は「朝が苦手な子」です。
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