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小学1年生 2015年11月9日の記事

★親野智可等の「今日から叱らないママ」第24回 [11/9]

叱ってしまいそうなところでほめる

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●落書きに100点をくれた先生

 

タレントの「つるの剛士」さんの、絵にまつわる話を面白く聞きました。

つるのさんは、小学生の頃勉強がすごく苦手で、あるテストでまったく問題が解けなかったことがあったそうです。

 

それで、白紙のままで答案用紙を出すのもどうかと思って、テストの裏に落書きのような絵をかいて出しました。

 

後日、テストが返ってきて、裏を見ると花丸がかいてあって100点という点数もついていたそうです。

 

それからは絵をたくさん描くようになって、上達したとのことです。

 

小学3年生のときには、ストーリーのあるマンガ「つるちゃんマン戦隊」というのをかいて、同級生の間で大評判になったそうです。

 

 

●もし、あのとき叱られていたら…

 

つるのさんは、タレントとして大活躍中の今、出演するバラエティーで得意の絵を活かして番組を盛り上げています。

 

また、「つるの剛士の読み聞かせ絵本 ぴっぴっぴー!」という絵本も出版しています。

 

もし、テストの裏に絵をかいて出したとき叱られていたら、こういうこともなかったかも知れません。

 

つるのさんの先生は、普通なら叱ってしまいそうなところでほめてくれたのです。

 

普通なら叱ってしまいそうなところでほめる」、これができたらすばらしいですね。

 

「怒りそうなところで笑う」や「怒りそうなところで笑わせる」と同じくらい、すばらしいです。

 

 

●新幹線に乗り遅れそうなときにもほめる

 

これに関して、思い出したことがあります。

 

私は、あるとき新幹線に乗るために駅の構内を急いで歩いていました。

近くに、同じように急ぎ足で歩いている親子連れがいました。

 

ちょっとした本屋さんの前を通ったとき、子どもが「あっ、本屋さんだ。本買いたい」と言いました。

 

普通のお母さんだったら、「何言ってるの! そんなことしてたら新幹線に乗れないでしょ。わがまま言うんじゃありません」などと叱りそうな場面です。

 

ところが、そのお母さんは、「○○ちゃん、本が好きだもんねえ」とほめました

ほめながらも、子どもの手をしっかり握って急ぎ足のスピードは落ちません。

 

 

●心のゆとり、器の大きさ

 

続けて、「本をいっぱい読むといろんなことがわかってくるんだよね。本を読む子は賢くなるよ」とか言いながら、歩き続けています。

 

子どもも、本屋の方を見ながら歩きつつ、「うん。ぼく本が大好き」とうれしそうに答えました。

 

そして、お母さんが「じゃあ、帰りに寄って行こうね」と言って、子どもが「うん」と答えました。

 

はっきり覚えていませんが、だいたいそんな会話でした。

 

私は、「新幹線に乗り遅れそうなときにこういう対応ができるなんて、このお母さんはすごい」と思いました。

 

普通だったら、イライラして叱りつけるところでしょう。

心のゆとりというか、器の大きさを感じました。

 

 


次回の記事はこちら

第25回 叱るところからでなく、ほめるところから入る

 

前回の記事はこちら

第23回 こういう聞き方をすれば子どもは伸びる! OKな話の聞き方 7タイプ

 

他記事はこちら

親野智可等の「今日から叱らないママ」

 

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