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生活・しつけ
年長 2016年8月29日の記事
☆新しい環境になじみくいタイプの子、どうサポートする?[2016/8/29]
《子どものタイプ別、入学前の不安Q&A その4》「さまざまな場所の経験」や「見通しを立てる習慣づけ」が有効です
前回は、「朝が苦手な子」の入学までの準備や心構えについて、子育てアドバイザーの野田友子先生にうかがいました。最終回の今回は、「新しい環境が苦手な子」と「ゆっくりマイペースな子」の2つのタイプについてお聞きします。
Q:新しい環境に慣れにくく、入学後につまずかないかと不安です。幼稚園に入園したときも、慣れるまでに1カ月くらいかかりました。
A1:学校への期待感を持たせて
野田 「入園当初に登園を嫌がったとのことですが、そのときに比べれば子どももだいぶ成長しています。今現在、園に通えているのであれば、あまり心配せず、まずは『学校って楽しいよ』などと話して、学校はいいところだという印象を与えるようにしましょう。
そしてときどき学校のそばを通って、在校生の登校や遊んでいる様子を見ながら『楽しそうだね、あそこの学校に行くんだね』と話しかけながら、少しずつ心の準備をしていきます。
学校公開日に行ってみたり、就学説明会のときに親子でじっくりと学校を見学するのもいいでしょう。在校生の作品を見て、『すごいね、こんなの作れるんだね』と話したり、遊びたい遊具とか、好きな場所などというところなど、1カ所だけでいいので、その子が気に入りそうなところを学校内で見つけて、『学校に行ったら、あそこで遊べるね』とか『○ちゃんの好きな鉄棒があるよ』などと楽しみを持たせるようにするといいでしょう。
A2:いろいろな場所を経験することも大切
野田 「また、新しい環境に慣れにくい子というのは、いろいろな場所に行く経験がないという子が多いように思います。ですから、どこか知らない場所に行って、『楽しかったね』という体験をするのもいいかもしれません。
入学前は、親も心配でドキドキしてしまうこともあるかもしれませんが、親の不安は子どもにも伝わりやすいものです。あまり不安を先取りせず、子どもにはそのドキドキは見せないようにしましょう。
それから、入学準備からは少し外れるかもしれませんが、こういうタイプの子は、新しい環境に入った当初は疲れやすいので、入学当初は早めに寝かせて規則正しい生活を心がけたり、休日にはあまり疲れるようなところには連れて行かないようにするなどのフォローをしてあげましょう」
Q:食べるのも、遊ぶのもゆっくりでマイペースです。学校のペースについていけるようにするにはどうしたらいいでしょう?
A1:時間を意識させて、見通しを立てられるようにしましょう
野田 「何でもていねいにやって一生懸命なのはとても素晴らしいこと。でも、学校は時間ごとに動くことになっているので、ちょっと困ることもあるかもしれませんね。今のうちから時間管理ができるようにしていくことも必要でしょう。
例えば、何かを始めるときは、ダラダラと作業するのではなく、時計を見せながら『ここまでで終わりだよ』とか、『今日はここまでで、続きは明日ね。この日までに仕上げようね』というように、時間で区切ることを教えます。
また時間までに仕上げるためには、マイペースでゆっくりやっていては間に合いませんから、『間に合わせるには、どうしたらいい?』と、出来上がったときの完成形を予測しながら、先の見通しを立てたうえで段取りを考えられる習慣をつけるようにしましょう。
そして、ときどきは『すごいね、進んだね』とか『ちょっとスピードアップしようか』と、進行状態チェックをしていくことも大事ですね」
入学までまだちょっぴり余裕のある時期。不安なところは少しずつ解消していって、どんなタイプの子も、楽しく学校生活が送れるといいですね。
野田先生、ありがとうございました。
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