高橋 公英
学生時代に家庭教師や塾講師を経験。わが子の受験をきっかけとして教育に興味を持つ。親の視点から教育界の現状を分析し、ネットメディアや雑誌に記事を執筆。
現在は『こだまの寺子屋』(群馬県高崎市)で子どもと遊び、学習指導をしている。2人の子どもが東大生。
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生活・しつけ
小学1年生 2017年2月17日の記事
自分からすすんで勉強する子にするためには、家庭でどんなことをすればいいのでしょうか? 『All about』学習・受験ガイドの高橋公英さんにお話しを伺いました。
●宿題をするのは、リビング・ダイニングがおすすめ
高橋 「子ども部屋で宿題をすると、オモチャなどの気が散るものがあり、『遊びたい』という気持ちが出て集中できないことがあります。
できれば、リビングやダイニングのテーブルなど、親御さんの視線の届くところで宿題をさせられるといいですね。夕方から夜は親御さんも忙しい時間帯ですので、夕食の準備をしたり、洗濯物をたたんだり、家事をしながら子どもを見守ります。
親御さんが近くにいるだけで“見守っているよ”というサインが子どもに伝わります」
●宿題は、つきっきりで見なくてもいい
高橋 「小学1年生の場合、授業で習ったことの復習の宿題が出ることが多いので、親御さんがつきっきりで教える必要はありません。
自分で解こうとしているのに、隣から『次はここ』『ここが間違っているよ』『字が汚いよ』などと指摘されると、子どもは宿題するのが嫌になってしまうかもしれません。
また、親が『宿題をしなさい』と声をかけたり、教えたりしないと、自分から宿題に取り掛からなくなってしまう場合もあります」
●宿題のタイムリミットを決めて集中力アップ
高橋 「小学1年生のうちは、答えの正解、不正解よりも宿題をする習慣をつけるのが第一です。
学校から帰ってきて、おやつを食べたら宿題をするなど、宿題をするタイミングや時間を決めると、まるで歯磨きのように『済ませないと気持ち悪い』と、思えるようになります。
また、ダラダラとやるのではなく、タイムリミットを決めると集中できます。そのタイムリミットは、“目に見えるもの”がいいです。
例えば、目の前に砂時計を置いて『この砂が全部落ちるまでにできるかな?』と促したり、デジタルではなく針の時計を見て『あの長い針が30のところにくるまでにできる?』と言ったりしてもいいですね。
たとえ答えが間違っていたとしても、宿題をしたことを認めてあげてください。そうすることで、子どもは『認めてくれた』と思って、承認欲求が満たされ、すすんで宿題をしようという意欲が引き出されます」
勉強が好きになるきっかけは、普段の生活の中にあるのですね。高橋さん、ありがとうございました。
高橋 公英
学生時代に家庭教師や塾講師を経験。わが子の受験をきっかけとして教育に興味を持つ。親の視点から教育界の現状を分析し、ネットメディアや雑誌に記事を執筆。
現在は『こだまの寺子屋』(群馬県高崎市)で子どもと遊び、学習指導をしている。2人の子どもが東大生。
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