高橋 公英
学生時代に家庭教師や塾講師を経験。わが子の受験をきっかけとして教育に興味を持つ。親の視点から教育界の現状を分析し、ネットメディアや雑誌に記事を執筆。
現在は『こだまの寺子屋』(群馬県高崎市)で子どもと遊び、学習指導をしている。2人の子どもが東大生。
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生活・しつけ
小学1年生 2017年2月16日の記事
「勉強」というと、漢字を覚えたり、計算問題を解いたり、テストのために暗記をしたり……単調な作業をイメージしがちです。子どもに、勉強することの楽しさ、おもしろさを伝えるためには、どうすればいいのでしょうか? ウェブサイト『All about』の学習・受験ガイドの高橋公英さんにお話を伺いました。
●アニメキャラ、電車、車の名前……好きなことを覚えるのが記憶力のもとになる
高橋 「子どもは、勉強するのが『おもしろい』と思わないとやりません。
『おもしろい』と思って取り組み、『できる』『わかる』と、もっと勉強したくなります。小学校低学年の頃は、プリントを大量にこなすよりも、日常生活の中から知識を身につけ、子どもの『おもしろい』を引き出してください。
お子さんは、好きなアニメに登場するキャラクター、興味のある電車、車、昆虫、恐竜、スポーツ選手などの名前をたくさん覚えていませんか。同じ本を繰り返し見ていることはないでしょうか。
子どもの頃に好きなことに熱中するのは、とても大切なことです。それが、『記憶力のもと』になり、後々、勉強でも暗記するのが楽になります」
●日常生活での声かけで国語、算数、理科の力を伸ばす
高橋 「例えば、道を歩いているときにお店の看板を指さして、『あれは、何て書いてあるかな?』『知っている漢字を探してみよう』と、子どもに問いかけ、文字を読むことを楽しむのもいいですね。
また、算数では、計算問題は得意でも、文章問題が苦手な子が多いようです。文中の数字だけに注目してしまい、そのシーンをイメージできないのです。
そこで、文章問題によく出てくる『○ずつ』『分ける』『集める』という言葉を日常生活でも使ってみます。
例えば、おやつのお菓子を渡すときには、『4つチョコレートがあるから、○○ちゃんと、△△くん、2つずつあげるね』『6つアメがあるけど、3人で食べるなら、いくつずつに分ければいいかな?』『今日のおやつで食べる分、4つお皿に集めてごらん』などと伝えます。
普段から、このように声かけすることで、文章問題を読んだときにシーンが自然にイメージできるようになるはずです。
さらに、理科では、子どもに『なぜ?』『どうしてだと思う?』と投げかけるようにすると、論理的に考える力が身につきます。勉強は、単に暗記するだけではなく、なぜそうなったか『理由』を理解することで、『おもしろい』と思えるようになるのです」
高橋 公英
学生時代に家庭教師や塾講師を経験。わが子の受験をきっかけとして教育に興味を持つ。親の視点から教育界の現状を分析し、ネットメディアや雑誌に記事を執筆。
現在は『こだまの寺子屋』(群馬県高崎市)で子どもと遊び、学習指導をしている。2人の子どもが東大生。
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