高橋 公英
学生時代に家庭教師や塾講師を経験。わが子の受験をきっかけとして教育に興味を持つ。親の視点から教育界の現状を分析し、ネットメディアや雑誌に記事を執筆。
現在は『こだまの寺子屋』(群馬県高崎市)で子どもと遊び、学習指導をしている。2人の子どもが東大生。
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生活・しつけ
小学1年生 2017年2月15日の記事
勉強好きな頭のいい子は、家庭学習をたくさんしたり、塾に通ったりして、たくさん勉強をしているのかと思いきや、必ずしもそうではないようです。ウェブサイト『All about』の学習・受験ガイドの高橋公英さんにお話を伺いました。
●勉強や習い事をさせ過ぎない
高橋 「子育てでは、お子さんが何かできるようになると、『もっと、もっと』と求めてしまうことはないでしょうか?
例えば、子どもに国語や算数などのプリントを与えてすんなり問題が解けたとします。親としては、『もっとできるように』と求めて、次々にやらせてしまいがちです。
また、習い事でも、『子どもがやりたいと言ったから』と、遊びの時間を減らして、たくさんの教室や塾に通わせてしまう場合もあります。
それが、子どもにとって気づかないうちに負担になってしまうことがあるのです。以前、受験勉強のし過ぎからか、笑顔が少なくなってしまった子がいました。子育ては、子どもに求めすぎず、何事も『中庸』(偏ることなく調和がとれていること)が大切なのです」
●答えが「不正解」でも責めない
高橋 「勉強ばかりやらされて、正解・不正解で常に評価されて育った子は、解けない問題があるとヒステリックになることがあります。答えを間違えただけで、自分が否定されたような気持ちになってしまうのです。また、自分よりもできない子がいると、きつく当たったりすることもあります。
一方で、好奇心旺盛で自分に自信がある子は、間違えても、失敗してもめげずに伸びる力を持っています。
子どもが伸びるためには、『自己肯定感』が欠かせません。
『正解したからほめる』という条件付きの子育てではなく、無条件に子どもの存在そのものを愛し、たとえ不正解でも問題に取り組んだ努力を認めてあげるのです」
●親が手本になり、叱らずにしつける
高橋 「頭の良さは、ペーパーテストの点数だけでははかれません。しっかりしている子は、自分からあいさつをしたり、靴をそろえたり、ハンカチを準備したり、身の回りのことがきちんとできます。
それも、親御さんから厳しくしつけられたわけではなく、自然にできているのです。
おそらく、子どもが親御さんの普段の姿を見て、学んでいるのだと思います。あいさつができる子は、親御さんもあいさつをきちんとしているのです。
また、電車内などの公共のマナーでも、ドアの周りに立って乗車する人のジャマにならないようにしたり、子どもが座席にのって窓の外を見るときは靴を脱がせたり、他人を不快にさせない行動ができています」
★《勉強好きな子の育て方・1》カードなどの対人型のゲームで遊んだり、ちょっとした時間に読書したりしています。
★《勉強好きな子の育て方・3》文章問題に出てくる「〇個ずつ」「分ける」「集める」などの言葉を日常生活で使いましょう。
★《勉強好きな子の育て方・4》何分で終わらせるか宿題のタイムリミットを決めると集中して取り組めるように!
高橋 公英
学生時代に家庭教師や塾講師を経験。わが子の受験をきっかけとして教育に興味を持つ。親の視点から教育界の現状を分析し、ネットメディアや雑誌に記事を執筆。
現在は『こだまの寺子屋』(群馬県高崎市)で子どもと遊び、学習指導をしている。2人の子どもが東大生。
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