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年長 2013年11月10日の記事

☆給食を安心して食べるためにできることは?

《食物アレルギーの基本 3 》 主治医に『学校生活管理指導表』を書いてもらい、毎年提出してください。

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食物アレルギーを持つお子さんのママは、小学校の給食できちんと対応してもらえるか心配されている方が多いのではないでしょうか。 
 
小学校入学までに何をすればいいのか、昭和大学医学部小児科学講座 講師今井孝成先生にお話を伺いました。 
 
 
●口頭で伝えるだけではダメ! 主治医の診断書を学校に提出する 
 
今井 「小学校側に、専門の医師による食物アレルギーの診断結果を正確に伝える必要があります。食物アレルギーの対応には細心の注意を払う必要があり、口頭の申告だけでは、誤食につながりかねません。 
 
文部科学省は、平成20年に『学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)』(以下指導表)を作成しました。医師にこの指導表を記入してもらったうえで、学校に提出してください。 
 
指導表をもとに学校と話し合い、給食での対応や万が一症状出たときの対応を確認します。そうすることで、担任教諭だけではなく学校全体で取り組み、食物アレルギーの対応に責任を持つことができるのです。 
 
乳児期に発症した食物アレルギーは、アレルゲンとなる食物が増えたり、また成長にともなって耐性がつく(アレルギー反応が出なくなる)など、状況が変わることがよくあります。基本的には1年ごとに(また、新たな食物アレルギー反応が現れたらすぐに)提出してください」 
 
 
●給食の対応では、安全のために “完全除去” する 
 
今井 「食物アレルギーは、食物の加熱状況や量によっては食べられることがあります。 
 
しかし、料理などの対応が複雑になってしまうと、コンタミネーション(※1)につながる可能性があり、アナフィラキシー(※2)のリスクを高めてしまいます。 
 
ですので、学校給食の対応の基本は “完全除去か解除(※3)” のどちらかをはっきり分け、安全を優先させるほうが望ましいとされています。 
 
※1 他の調理器具を使うなど、何らかの原因でアレルゲン食物が混ざること 
※2 アレルギー反応により、皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状が同時に出現した状態のこと 
※3 アレルゲン(原因食物)を食べてもアレルギー反応が現れなくなり、専門医の正確な診断を受けたうえで、除去していた食物を食べること
 
 
 
さらに、医師から内服薬(抗ヒスタミン薬)やアナフィラキシーショックに対してのアドレナリン自己注射薬を処方されている場合は、薬の種類や服用・使用のタイミングをお子さんや学校側に伝えてください。 
 
万が一症状が出たときのことを考えて、保管方法や症状が出たときの緊急時対応を相談しておきましょう」 
 
 
●子ども自身も「食べられない」と断る力をつける 
 
今井 「小学校に入学し、親の目の届かない集団生活に入っていくときは、食物アレルギーのお子さん自身が、アレルゲン食物が入っていないかを確認し、断る力を身につける必要があります。 
 
家庭で、『いやな症状が出てしまうから、食べないようにしようね』『何が入っているかわからないものは、食べないようにしようね』と伝えてください。 
 
このとき、決して必要以上に脅すような言い方はしないでくださいね。お子さんが食に対して恐怖感を持ってしまうかもしれません。 
 
お子さんにも、食物アレルギーになるしくみを理解させ、“食べられるもの” に注目しながら豊かな食生活が送れるように支えてあげてください」 
 
 
今井先生、ありがとうございました。 
 
必要以上に恐怖感を持ちすぎず、何よりも「子どものためになっているか」を考えて、食物アレルギーと付き合っていきたいですね。
 

 


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