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小学1年生 2012年5月8日の記事

★本好きにするには(5)「オススメの絵本」

読み聞かせのスペシャリスト小谷田先生が選ぶ、子どものお気に入りになること間違いなしの絵本です!

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今回は、長年、子どもたちに読み聞かせをしてきた小谷田照代先生
子どもたちがどんな本を喜ぶかについてお伺いしました。

 
 
小谷田 「まず、子どもたちが幼稚園や保育園のときに
絶対に出会っている本があります。

 

『はらぺこあおむし』(エリック・カール/作 もりひさし/訳 偕成社刊)

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『11ぴきのねこ』(馬場のぼる/作 こぐま社刊)

 

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『てぶくろ』(エウゲーニー・M・ラチョフ/絵 うちだりさこ/訳 福音館書店刊)

 

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『もりのなか』(マリー・ホール・エッツ/作 まさきるりこ/訳 福音館書店刊)

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などです。

 
子どもは、知っている物語を
もう1回聞くのが心地よいようです。

学校で読み聞かせるときにも、
『知ってるよー!』『それ読んでー!』といって大喜びです。
子どもたちの声で、知っている本が
そんなに嬉しいんだと気づかされました。

 
大人はつい、新しい本のほうが
いいだろうと思ってしまいますが、
幼稚園や保育園の先生が読んでくれた本を
お母さんも読んでくれるのがすごくうれしいんです。

『知ってるならいいでしょ』
ではなく、
幼稚園、保育園時代に読んだからこそ選んであげてください。
『お母さん読んであげようか』と言えば、
『もういいよ』って言う子はまずいないと思います。
 
 
自然科学系だったらこれ、
『たんけんライト 夜の生き物たんけん』(クロード・デラフォッス/著 ガリマールジュネス/著 エリアドール/イラスト 石井玲子/訳 岳陽社刊)

 

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1年生には難しいかな?と思っても、
子どもたちはすっと読んじゃいます。
面白いしかけがあって、見るだけでも楽しめます。
男の子なんかで本を読まない子でも
こういう本を渡すと絶対にOK。

 
お母さんが選ぶ本は面白いっていう信頼関係があれば
何を持っていってもOKだと思います」

 
 
たとえば、国語の教科書なんかは
読み聞かせには向きませんか?

 
 

小谷田 「子どもが『読んで』って
持ってくれば、国語の教科書でもいいですよ。

 
実は、私が本を好きになったきっかけが
石井桃子さんの
『ふしぎなたいこ』(石井桃子/著 清水崑/絵 岩波書店刊) でした。

 

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これ、私が使っていた小学1年生の国語の教科書に載っていたんです。
読んだとき、子供心に
『こんな面白い物語はない!』
と思い、それこそ毎日毎日、100回といわず読んだと思います。

 
子どものころは当然、石井桃子さんの文章だなんてことは
知りもしませんでした。
でも大学生のときにこの本に再会して、ハッと息をのみました。
『ああ、これは石井桃子さんの文章だったんだ』ってね。

これは私の恩人と言ってもいい本です。
大人になって、自分がもらってきたものの豊かさに気づくことがあります。
小1ママにはずいぶん先の話になってしまいますが、
それだけ本を読むということは大きな意味を持っているのだと思います」

 

小谷田先生、ありがとうございました。

っそく、子どもを図書館か本屋さんに連れて行って、読み聞かせを楽しんでみたいと思います。
 


 
●小谷田先生おすすめ絵本セレクション

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「11ぴきのねこ」(こぐま社)
馬場のぼる 作
 
どこかとぼけたねこたちの姿が愛おしい、大人気シリーズの第一作。苦労して捕まえた魚の怪物を、みんなに見せようと食べないで持ち帰るけれど…。どんでん返しに大注目。

 

 

 

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「てぶくろ」(福音館書店)
エウゲーニー・M・ラチョフ 絵/うちだ りさこ 訳
 
雪の中、おじいさんが落とした手袋にねずみが住みます。「いれて」「どうぞ。」次々に動物たちは増えてもう満員! ウクライナの民話を元にした、個性的な動物たちが魅力の名作です。

 

 

 

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「はらぺこ あおむし」(偕成社)
エリック=カール 作/もり ひさし 訳
 
腹ぺこあおむしは、月曜にりんご1つ、火曜に梨2つ…と食べ続け、やがて美しい蝶へ…。あおむしの成長物語と、曜日と数字の概念が盛り込まれた世界中で愛されてきた1冊。鮮やかな絵と魅力的なしかけが子どもの目を奪います。

 

 

 

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「もりのなか」(福音館書店)
マリー・ホール・エッツ 作/まさき るりこ 訳
 
ぼくが森の中へ散歩に出かけると、いろいろな動物があとをついてきて…。子どもの不思議なファンタジーの世界を、印象的な鉛筆画とシンプルな文で描いた傑作絵本です。

 

 

 

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「ねえ、どれが いい?」(評論社)
ジョン・バーニンガム 作/まつかわ まゆみ 訳
 
どれがいい? ジャムまみれと、水びたしと、泥まみれ…どれもいや! と叫びたくなる想定外の選択肢ばかり。子どもは大喜びであれこれ考えます。親子の会話が弾むこと間違いなし。

 

 

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「たんけんライト 夜の生き物たんけん」(岳陽舎)
クロード デラフォックス 著/ガリマールジュネス社 著/エリアドール 絵/石井玲子 訳
 
付属の「たんけんライト」を使うと、本当に照らしたように自分で夜の生き物を発見できるしかけに子どもたちは食いつくはず。リアルな絵で生き物の生態を楽しく学習できる、人気シリーズです。

 

 

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「ふしぎなたいこ」(岩波書店)
石井 桃子 文/清水 昆 絵
 
たたけば鼻がにょきにょき伸びる、ふしぎな太鼓。鼻を天まで伸ばしたげんごろうさんはいったいどうなっちゃうの…? 表題作をあわせて3編、日本の昔話ならではの教訓とおかしみがたっぷりの1冊。

 

 

 


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