森野恵子
栄養士。健康管理士一般指導員。フードコーディネーター。食と健康をコーディネートする『LaVarie』代表。
暮らしを楽しみながら食育を推進する団体『食育暮楽部』代表。
親子の料理教室などを行い、食育の普及に務める。
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生活・しつけ
年長 2013年10月22日の記事
☆気をつけたい! 子どものNG食事マナー
《食事マナー・前編》 食事中に食卓から離れる、姿勢が悪い、ボロボロとよくこぼす… クセになる前に直しましょう!
こんにちは。『ママノート』編集部です。
みなさんは、お子さんの食事マナーが気になったことがありますか?
“食事マナー” というと堅苦しい印象を受け、「家ではおいしく食べられれば、マナーなんて気にしなくてもいいじゃない」と考える方もいるかもしれませんね。
とはいえ、子どもの家での食べ方は、学校給食など外での食べ方につながるものです。
食事のマナーは、なぜ身につけなければいけないの?
気をつけたい子どものNG食事マナーとは?
『食育 保育者は何をしたらいいの?』(チャイルド本社)の著者であり、食育推進団体『食育暮楽部』代表の森野恵子先生にお話を伺います。
●食事マナーは、相手と心地よく食べるためのもの
森野 「食事は、単に栄養を補うだけではなく、誰かと一緒に食べて “おいしい” “楽しい” という気持ちを共有し、心の栄養を育むことができます。
だから、食事のマナーは、“相手と心地よく、楽しく食べるために” 身につける必要があるのです。子どもの頃から食事マナーを身につけておけば、将来のコミュニケーション力につながります。
以前、小学校教師をしている知人から、『給食のとき、イスに立てひざの状態で座って食べる子がいる』と聞きました。
その先生は、食事中はやめるように何度も指摘し続けたのですが、なかなか直らなかったそうです。もしかしてその子は、家庭でも立て膝の姿勢で食べていたのかもしれません。
食事のマナーが悪いと、一緒に食べる子どもたちは、気持ちがいいものではありませんし、マネをしてしまう子がいるかもしれませんね。
だから、家庭でも子どもの食事マナーに気をつけていく必要があるのです」
●子どもの食事マナーのNG例
森野 「食事のマナーにはいろいろあげられますが、今回は、小学校入学までに直しておきたいNG例に絞ってご紹介しますね。
下記に思い当たることはありませんか?
まずは、子どもの食べ方をチェックしてみてください。
■食事中、食卓から離れて遊んでしまう(オモチャで遊ぶ、テレビを見るなど)
小学校では給食中に席を離れてしまい、食事に集中できない子がまれに見られるそうです。そうならないように、家庭で落ち着いて食べられる環境を作ることが大切です。
オモチャが近くにある、見たいテレビ番組があるなど、食事に集中できない環境になっていませんか?
また、運動不足やおやつの食べ過ぎで、おなかが空いていないことも原因として考えられます。
■猫背姿勢、ひじをつく、立てひざの姿勢で食べる
背中を丸めた猫背姿勢で食べると、胃腸の消化吸収の働きに影響します。
また、茶碗やお椀を持たず、テーブルに置いたままで顔を近づけて食べていませんか?
ひじをつく、立てひざで食べる姿勢がクセになっていないでしょうか。
■クチャクチャと音を立てて食べる、ボロボロとよくこぼす
音を立てたり、ボロボロとこぼしたりすると、一緒に食べる相手に不快感を与えてしまうことがあります。
口を開けた状態で噛んだり、食べ物を口に入れた状態でおしゃべりに夢中になっていたりしていませんか?
また、間違った箸の持ち方でうまくつかめず、ボロボロこぼしているかもしれません。
子どもに食べ方を注意すると、『なんで?』『どうして?』と聞かれることがありますよね。
小さな子どもには、“食事マナーをなぜ守らなければいけないのか” ということが理解できないことがあります。
そのとき、『いいの、背筋を伸ばして!』『こぼさないって言ったでしょ!』などと言って厳しく叱らないでください。
食べ方は、1回指摘しただけでは、なかなか直らないものです。まずは、親が『こうやってごらん』とお手本を見せて根気強く伝えてくださいね。
また、『(お手本を見せながら)こうやって食べると、キレイに食べられるよ』などと、プラスの言葉で伝えるとよいでしょう。
小学校の入学準備中なら、『キレイな食べ方をすれば、小学校でお友だちがたくさんできるよ』と言えば、子どももやる気になるはずです。
そして、子どもが少しでもできるようになったら、ほめてあげてください」
次回は、今回あげた食事のNGマナー例の具体的な改善方法について教えていただきます。ぜひチェックしてください!
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