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生活・しつけ
年長 2014年11月25日の記事
☆原坂一郎 連載コラム 「子どもの気持ちを覗いてみると」 7回
第7回 子どものほめ方3つのルール:その1
人は、ほめられるのが大好きです。
「私ってほめられたら伸びるタイプ」、みなさんそうおっしゃいます。
「私って怒られると伸びるタイプ」なんて言う人は誰もいません。
しかし親は、「自分はほめられると伸びるけれど、わが子は怒られると伸びる」と思っているのか、子どもをよく叱っています。
でも実は、子どもが一番「ほめられると伸びるタイプ」なのです。
「ほめる大切さはわかっているけれど、わが子はなかなかほめにくい」と言う人がよくいます。
「どこをほめたらいいのか…」という人もいれば、「ほめるところがない」とおっしゃるお母さんもいます。
共通して言えるのは、子どものほめ方というものがよくわからない、ということ。
そこで今回から3回に分けて、簡単なのに効果は抜群という、「子どものほめ方3つのルール」というものをお届けしたいと思います。
ルール1 子どものその行動を口に出すだけでよい
いわゆる「ほめ言葉」というと、「偉いね」「上手ね」「すごーい」「かわいい」「かっこいい」「素敵!」などのように考えられていますが、それらはすべて単なる「感想言葉」です。
だから、「うわ、すごーい」「かっこいい」「素敵!」などと、テレビや景色など、人間でないものにも言えます。
お土産売り場で若い女性は「かわいい」を連呼していますが、単に感想を言っただけで、決してお土産をほめていたのではありません。
また、わが子に「偉い!」「かわいい!」などと面と向かって言うのも何だかヘンですよね。
結果、「普段、わが子をあまりほめていない」となるのです。
でも、そんな言葉はだだのひとことも言わずにほめる方法があります。
それは、「子どもが少しでも望ましい行動をしたら、それをそのまま言葉で言うこと」です。
たとえば、食事を残さずに食べたら「残さないで全部食べたね」、食べ方がきれいだったら「きれいに食べたね」、玄関で靴をそろえたら「ちゃんと靴をそろえられたね」、近所の人に挨拶をしていたら「ちゃんとご挨拶ができたね」と、子どもが行なったその行動をそのまま言葉で言うだけでいいのです。
「かしこいね」「偉いね」「すごいね」などのほめ言葉は一切言われていないのに、子どもはほめられた気持ちになります。
そういう言葉は、子どもの行動をちゃんと見ていないと、また、「子どもを認める気持ち」というものがないと言えません。
子どもはうれしく、ほめられた気持ちになります。
本人は別にほめられようとやったのではないのに、それがほめられたとなると嬉しさが倍増します。
また、子どもはほめられたものは繰り返す習慣があるので、次もそうすることが多くなります。
すると次第にその行動は見事に定着します。
普段当然のように行なっている子どもの行動の中に望ましいものがあれば、そのまま言葉で言う。たったそれだけで子どもをほめたことになるのです。
それでいいならば、ほめ言葉は無数に言えるはずです。
「歯を磨いたね」「泣かなかったね」「静かにできたね」…。
ね、ほめるって簡単でしょう?
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