1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。
ブログ「親力講座」も続々と更新中!
【小学1年生】と【年長】ママのお役立ち情報を配信!
学校・まなび
小学1年生 2017年2月10日の記事
1年生の生活科で「昔の遊び」という単元があります。
これは子どもたちが大好きな単元の一つです。
例えば次のような遊びをおこないます。
カルタ取り あやとり 折り紙 ダルマ落とし お手玉 剣玉 ゴムとび すごろく まりつき 福笑い 紙風船 かんぽっくり コマ回し 竹馬 めんこ
子どもたちにとっては、なんといっても、授業中に遊べるということがたまらくなうれしいことです。
それに、未体験の遊びに挑戦してできなかったことができるようになっていくことがうれしいのです。
この単元は子どもたちに大きな達成感を味わわせてくれるので、教育的価値も高いと思います。
特に、あやとり、折り紙、お手玉、剣玉、ゴムとび、まりつき、コマ回し、竹馬、などは、練習によってうまくなっていくことが実感できる遊びです。
「自分でがんばって練習すればできるようになる」「自分はがんばることができる」「自分は達成できる」という3つのことが体験的にわかることは、とても大切なことです。
●天才がいっぱい出現
私のクラスでは、ひもを使って回す昔ながらのコマ回しは、最初からできる子はほとんどいませんでした。
子どもたちは、休み時間にも、そして家でも夢中になって練習しました。
子ども同士で教え合うほほえましい姿もたくさん見られました。
その結果、みごとに全員が回せるようになりました。
そして、とても上手なある男の子はコマの天才と呼ばれるようになりました。
運動神経が必要なものはすべて苦手だけど、あやとりだけはすごく上手、という子もいました。
この子は自分であやとりの本を見てどんどん覚え、友達にも教えてあげました。
それで、あやとりの天才ということになり、大いに自信を持つことができました。
あやとりと同じく、折り紙も運動神経に関係ないですね。
これで自信を持った子もいました。
この子は2学期の終わる頃に折り紙の本を買ってもらい、冬休みにも家で折り紙をつくっていたそうです。
この子は折り紙の天才と呼ばれるようになりました。
あるお母さんは、わが子が竹馬を練習する姿を見ていました。
失敗しても失敗しても夢中になってチャレンジする姿を見て、涙が出たそうです。
●「昔の遊び」は教育的な価値が高い
努力して達成する喜びを味わうという点で、これはとてもいい単元です。
親の中には、「こんな遊びの時間があったらもっと勉強を!」と思う人もいるかも知れません。
でも、ここまで書いてきたように、これらの遊びを通して得られる学びにはとても大きなものがあります。
そもそも昔の子どもたちが夢中で取り組んでいた「遊び」ですから、今の子どもたちを夢中にさせる要素がたくさんあります。
そして、乗り越えていくハードルの高さも子どもたちにとってちょうどいいのです。
ですから、この単元を積極的にとらえて、お子さんを応援してあげてほしいと思います。
ぜひ、がんばりを認めてほめてあげてください。
できたら、一緒にやってみるといいと思います。
親子のコミュニケーションを深めるにももってこいです。
昔の遊びには、自然に人と人とを結びつける要素もたくさんありますので。
●伝統的な文化に親しむきっかけになる
羅列的になりますが、あといくつかこの単元のよさを書いておきます。
この単元は、勉強や運動で目立たない子も活躍できるというよさもあります。
また、昔の遊びを体験することで、子どもたちが伝統的な文化に親しむきっかけができるという効果もあります。
「昔の子ども」、つまり、両親、祖父母、地域の大人たちとの交流を深められるという効果もあります。
手と足などを中心とした、体の各部の供応動作がうまくできるようになるという利点もあります。
●「竹とんぼ」は危ない
最後に、「竹とんぼ」はかなり危ないということを注意点として書いておきます。
なぜ危ないかというと、薄く削られてプロペラのようになった竹の羽が高速で回転して、不規則な軌道で飛び回るからです。
高速で回転している薄い竹の羽が目に入ったら、たいへん危険です。
ですから、私は「竹とんぼ」はやらせませんでした。
前回の記事はこちら
次回の記事はこちら
★わが子が小学生になってから、欠点ばかり目についてしまうママヘ。大丈夫。焦らず、子どもの自然成長を信じましょう!
関連記事はこちら
毎週木曜にメルマガ発信中!
ご登録はこちらから↓
1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。
ブログ「親力講座」も続々と更新中!
『ママノート』ツイッターやっています!フォローいただけたら幸いです。