鈴木さや子
日本FP協会会員 CFP®〈サーティファイド ファイナンシャル プランナー〉。
国内損害保険会社に勤務した後、退職し2人の娘さんを出産。育児をしながらFP資格を取得、開業。個人のマネー相談、企業での女性向け講演のほか、コラム執筆、ママ向けセミナーも行なっている。株式会社ライフヴェーラ代表取締役。
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年長 2017年12月20日の記事
「子どもの将来の教育資金のために!」と、決意して加入した学資保険。意気込んで、高い保険料を設定した家庭もあるのではないでしょうか。もしも、家計が苦しくなって、保険料を支払い続けることができなくなったら、どうすればいいの? 2人のお子さんのママでもあるファイナンシャルプランナーの鈴木さや子さんに、学資保険の解約を避ける方法を教えていただきました。
生活のためにまとまったお金が必要になり、契約の途中で学資保険を解約したくなったときは、どうすればいいのでしょう?
「学資保険を途中で解約すると、解約返戻金が支払われますが、多くの場合、払った保険料よりも戻ってくる金額は少なくなります」(鈴木さん)
では、解約を避けるには、どうすればいいのでしょうか?
「次のように、保険料を節約して負担を軽くする方法があります」(同)
・特約を外す
子どもの入院・通院保障などの特約を解約するなど、これまで付けていた特約を外すことで、わずかですが保険料を節約することができます。
・満期学資金を減らす
学資保険の満期学資金は、増やすのは難しいのですが、減らすのは可能な商品もあります。減額すれば、それだけ保険料の負担を減らせます。
「『払い済み保険』とは、保険料の払い込みを中止して満期金や保障額の少ない保険に変更する制度です。これまで支払った保険料、解約返戻金をもとに、払い済みにします。満期金や保障額は少なくなりますが、保険料を支払わずに保険契約を続けることができます」(同)
「一時的に資金が必要になったとき、解約ではなく『契約者貸付』を申し込む方法があります。これは、保険会社が、契約している保険の解約返戻金の一部を契約者に貸し付けるもので、利息の支払いは発生しますが学資保険は解約せずに、そのまま継続することができます」(同)
ただし、これは保険会社や商品によってできない場合もあるとのこと。また、保険会社に借金するということなので、返済しなければいけません。できるだけ避けたいですね。
学資保険は、子どもの将来のために加入した保険。「すぐに解約」と焦らず、さまざまな方法を検討したほうがいいのですね。
「はい。どの方法も保険会社や商品、加入期間によって、できるものとできないものがあり、それぞれ条件も異なります。学資保険を継続するのが苦しいときは、解約を申し出る前に、保険会社に相談してみてください」(同)
保険会社も解約はできるだけ避けたいため、その家庭の状況に合った最適な見直し方法を教えてくれるそうです。
学資保険は、子どもの進学を応援するための大切な教育資金。家計のバランスをとりながら、上手に活用していきたいですね。
※この記事の情報は、2017年12月現在のものです。
(取材・執筆:掛川ゆり)
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鈴木さや子
日本FP協会会員 CFP®〈サーティファイド ファイナンシャル プランナー〉。
国内損害保険会社に勤務した後、退職し2人の娘さんを出産。育児をしながらFP資格を取得、開業。個人のマネー相談、企業での女性向け講演のほか、コラム執筆、ママ向けセミナーも行なっている。株式会社ライフヴェーラ代表取締役。
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