1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。
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学校・まなび
小学1年生 2017年1月13日の記事
お正月明けに学校で必ずおこなわれる行事が書き初め大会です。
3年生以上の学年は、体育館などに集まって一斉に毛筆で書き初めをおこなうところが多いようです。
1、2年生は硬筆の書き初めなので机と椅子がないとできません。
ですから、体育館でなく各教室でおこないます。
使うのは太めのフェルトペンで、硬筆書き初め専用の紙に「あさひ」とか「お正月」などの文字を書きます。
この専用の紙は、文字を書くところが青色や緑色の枠で囲まれています。
ですから、ちょっとした高級感があります。
それで、子どもたちはいつもより緊張して臨むことになります。
普段のノートの字は殴り書きという子でも、このときばかりは違います。
よく集中して真剣に書くので、みんないつもより見事な字になります。
●みんな一生懸命に書きます
書き初め大会で書いた字はしばらく学校で飾ります。
参観日などに見られるかも知れませんし、家に持ち帰ってから見ることになるかも知れません。
いずれにしても、子どもの作品を見たらぜひほめてあげてください。
みんな一生懸命に書きますので、ほめるには絶好の機会です。
日頃は字でほめられない子についても、このときばかりはほめてあげてください。
親はどうしても他の子と比べてしまいますが、それは心の中にしまっておきます。
●ほめ方のいろいろ
例えば、次のようにほめてあげましょう。
・大きく書けたね。堂々としていて立派だよ
・太い線で書けたね
(太いフェルトペンで書くので当たり前ですが、それをほめるチャンスと考えてください)
・お手本をよく見て書けたね
・とめるところ、はねるところ、はらうところがちゃんと書けてるね
・字と字の間を同じ広さで空けられたね
・全体のバランスがいいね
・集中して一生懸命に書けたね
・ひと文字ずつ丁寧に書いてあるね
・ひと文字ずつ、心を込めて書いてあるね
・あなたは本当に字が上手だね
・字が上手になったねぇ。パパにも早く見せてあげたいね
・こんなに上手に書けるようになったんだね。すごいなぁ。ママうれしいな
・こんなに立派な字が書ける、立派な小学生になったね
●部分に注目するとほめられる
ほめるところが見つからないときは、部分に注目するのがコツです。
「ほめられる部分はないかな?」という意識で、よく見れば必ず見つかります。
例えば次のようにほめてあげましょう。
・この「さ」という字がすごく上手だね
・この「あ」という字は難しい字なのに、形がうまく取れてるよ
・縦の線がまっすぐきれいに引けたね
・横の線のそり方がかっこいいね
・三画めの払い方が上手だね
●見栄えよく飾ると上手に見える
そして、たくさんほめてあげたら、それを家でも飾ってあげてください。
色画用紙を台紙にしてその上に貼るだけで、見栄えがよくなって上手に見えてきます。
ちょっとした額縁に入れるなどすると、さらに輝いてきます。(額縁は百均でも売ってます)
こういうことが子どもにはうれしいのです。
親の愛情を実感することができるからです。
それに、「ぼくもけっこういい字を書くじゃん」と思うこともできます。
すると、日頃書く字にもいい影響が出てきます。
●練習のときもほめながら導きましょう
事前に、子どもが家で書き初めの練習することもあるかも知れません。
そういうとき、つい「そこはそうじゃないでしょ。もっとよく見て書かなきゃダメでしょ」とか「そんなに小さく書かないでもっと大きく書きなさい」などと言ってしまう親御さんが多いと思います。
それだと、子どものやる気は高まるどころかしぼんでしまいます。
それよりも、
「この字はお手本をよく見て、そっくりに書けたね」
「この字は大きく書けてるね」
「だんだん大きく書けるようになってきたね」
などのように、上手にほめながら導いてあげてください。
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