中野康伸
中野こどもクリニック院長。医学博士。
川崎市立川崎病院小児科、神奈川県立こども医療センター内科医長、南フロリダ大学医学部免疫学教室、自治医科大学講師を経て、1994年より現職。
日本小児アレルギー学会 、日本小児科学会(専門医) 、日本アレルギー学会(専門医) 、日本東洋医学会(専門医)に所属。
「中野こどもクリニック」(横浜市港北区)
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生活・しつけ
年長 2017年1月11日の記事
体が冷えないように服装に気をつけたり、除菌をまめにしたりしても風邪を繰り返しひいてしまうお子さんもいらっしゃるかもしれません。
風邪をひきにくい体を作るためには、何をすればいいのでしょうか?中野こどもクリニック 院長・中野康伸先生にお話を伺いました。
■抵抗力が落ちるのは生活習慣の乱れから?
中野 「インフルエンザなどの風邪は、咳などから飛沫感染します。子どもは幼稚園で友だちと遊んだり人と接触する機会が多いため、ウイルスに負けない抵抗力をつけておきましょう。
家族でうがい・手洗いを習慣化するのはもちろん、インフルエンザの予防接種を受けて免疫をつけておくことも大切です。また、抵抗力はすぐに上がるものではなく、日々の生活習慣からつくられます。これは、お子さんだけではなく親御さんもぜひ見直して欲しいことです。
基本的なことですが、『運動』『食事』『睡眠』は、抵抗力を高めて健康な体を作るための三大要素です。運動不足、偏った食事、睡眠不足の状態では、風邪をひきやすくなってしまいます」
■抵抗力をアップする習慣とは?
中野 「抵抗力を上げるために、特に意識していただきたい生活習慣のポイントを3つご紹介します。
1.体を動かす遊びをする、スポーツをする
冬は寒いからと家にこもってゲームばかりしていないでしょうか?公園などで元気いっぱい外遊びをして体を動かせば血流が良くなり、免疫細胞が活性化します。
また、水泳、サッカーなどスポーツの習い事をして定期的に体を動かす習慣をつくるのも良いでしょう。
2.朝ごはんをしっかり食べる
朝、食欲がないからといって、朝食を抜いていないでしょうか?エネルギー(熱)の素となる朝ごはんをきちんと食べるようにしてください。そして、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
3.良質な睡眠をとる
疲れがたまると免疫力が低下するため、良質な睡眠をとって体を回復させましょう。免疫細胞は睡眠中に活性化します。お子さんは、親御さんの生活リズムに合わせて就寝時刻が遅くなっていないでしょうか?
また、寝る直前までテレビを観たり、ゲームをしたりしていると睡眠が浅くなります。早寝早起き心がけましょう」
■ウイルスを増やさない環境作りを
中野 「風邪を予防するためには、抵抗力を高めるとともに、ウイルスを増やさないための環境づくりも大切です。
帰宅したらうがい・手洗いをし、できれば洗顔もしてのどや手、目などに付着したウイルスを流してください。ウイルスは乾燥している場所が大好きです。加湿器などで室内を60%程度の湿度に保つと良いでしょう。
とはいえ、ウイルスの除菌のために過度に神経質になりすぎる必要はありません。それよりも、前述した生活習慣を見直すことを基本にしてください」
中野先生、ありがとうございました。風邪が流行する季節だけではなく、抵抗力をつける生活習慣をいつでも意識できるようにしたいですね。
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中野康伸
中野こどもクリニック院長。医学博士。
川崎市立川崎病院小児科、神奈川県立こども医療センター内科医長、南フロリダ大学医学部免疫学教室、自治医科大学講師を経て、1994年より現職。
日本小児アレルギー学会 、日本小児科学会(専門医) 、日本アレルギー学会(専門医) 、日本東洋医学会(専門医)に所属。
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