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生活・しつけ
年長 2013年5月21日の記事
☆食事時におなかが空く生活ができていますか?
《さくらしんまち保育園の偏食解消のヒント3》 決まった時間に食べることが大切なのではありません。
食事のときに、意欲的に食べてくれる子どものお母さんは、食で悩むことはないでしょう。
・食が細い
・食事の時間なのに座って食べない
・ダラダラ食べている
など、食に意欲が薄く、一生懸命に食べてくれない……という子どものお母さんが悩むことになるかと思います。
取材時、さくらしんまち保育園の食事風景を見せていただきました。
子どもたちは、時間になるときちんと席に着き、先生の注意の声がとぶことなくモリモリ食べています。
こんな風に意欲的に食べてもらうには、何が必要なのでしょうか?
さくらしんまち保育園園長・伊藤里美先生にうかがいました。
食事テーブルにこのような模擬時計を置き、
食べる終わる時間、お片付けの時間を、
子どもたちが自分で分かるように工夫している。
●おなかが空いた時間が食事のタイミング
意欲的に食べてくれると『早く食べなさい』、『もっと食べなさい』という必要がないですね。
伊藤 「食事時に注意すると、楽しく食べることができなくなります。
もちろん、楽しく食べるということの中には、『周りの人を不快にさせない』というマナーも含まれますので、食事のマナーを教えていくことはあります。
意欲的に食べるのにどうしても必要なのは『おなかが空いている』ことです。
子どもが、おなかが空く生活ができていることが大切です。
保育園・幼稚園の時間があると、どうしても時間に食べさせたいといのはありますが、本人が食べたい気持ちではないのに『食べさせたい』は親のエゴですよね。
ときには、フルーツだけしか食べない、パンしか食べないでも、いいのだと思います。
一食一食で『食べた』『食べない』を考える必要はありません。
いちばん短い単位は“一日”と考えてください。朝食べなくても、昼・夜に食べればそれでOK。
朝、パンしか食べなくて、昼に野菜、夜にお肉ならばそれで栄養のバランスもOKです。
一食で、『主食+一汁三菜+デザート』とバランスよく食べさせなきゃというのは『課題型』の考え方。
それができる子どももいますが、できないからといって、それで栄養が不足するかというとそんなことありません。
もっと、子どもの生きる力を信じてあげましょう。肉が必要になれば、必要なときに食べるはずです。
このように考えたからといって、親が『食』から逃げたり怠けたりしたことにはなりません。
誰も責めたりしませんから、どうぞ、自分のお子さんをよく見てあげておいしく食べるにはどうしたらよいのかを考えてあげましょう」
確かに、「この時間に食べさせないと」と思ってだから「食べてくれない」ということで悩むのですね。朝食べなくても、昼食べればいいかと思えばドンと構えられそうです。
伊藤先生ありがとうございました。
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