「写真を通して、家族の幸せをお手伝いする」ことを活動理念とし、写真整理とアルバム作りの会の定期開催や、写真整理マガジン「写真のきもち」の発行を行う。アルバム大使マスター講師・アルバム大使(富士フイルムイメージングシステムズ株式会社認定)。写真整理アドバイザー初級研修講師。写真整理アドバイザー上級(一般社団法人パソコープ認定)
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年長 2018年10月18日の記事
6年間撮り貯めた子ども写真、上手に整理するコツは?【後編】
卒園・入学の忙しい季節が来る前に、6年間撮り貯めた子ども写真を整理しちゃいましょう! というわけで、前編では、モチベーションを上げるための「写真整理の目的・メリット」の再確認と、整理が苦手な方におすすめの「アルバム1冊+バックアップデータ」という保管方法についてご紹介しました。
後編となる今回は、子ども写真の上手な選び方と、データを貯めないために、今後できることについて、引き続き写真整理アドバイザーの西塔薫さんにお話しを伺います。
●アルバム用の写真選び、5つのポイント
前回、おすすめとしてご紹介頂いたのが「生まれてから現在まで、1か月に1枚ずつ写真を選んで、銀塩のL判でプリントする」という方法。1か月に1枚というと、かなり厳選することになりますが、選ぶ際の注意点を聞きました。
・誕生日や旅行などの大きなイベントは、多めに選んでもOK。ただし、2~3枚で十分
・アップの写真を選びがちになるので、“引き”で良さそうなものがあれば、積極的に入れる
・同様に、目線バッチリの写真だけでなく、遊びに熱中しているところ、寝顔など、目線を外した写真も意識して入れる
・よく遊ぶおもちゃや絵本など、子どものお気に入りグッズが写った写真もおすすめ
・同じシーンなら子ども単体の写真より、家族や友達と一緒に写っているものを選ぶ
「分かりやすく、結婚式で流れる“生い立ちムービー”で考えてみても良いかもしれません。目線バッチリのアップ写真ばかりだと、単調でつまらない一方、大人数でワイワイと楽しんでいる写真だと『こんな遊びが好きだったなぁ』『こんなところへ行ったなぁ』『こんな友達と遊んでいたなぁ』と本人にとっては思い出の起爆剤になるし、周りの人も、その人となりを理解しやすいですよね。
また、家族写真がある場合は積極的に入れましょう。大人になったときに見返して嬉しいのは、自分のアップの写真より、家族との写真です。親としては可愛い我が子のアップ写真ばかり入れたくなる気持ちも分かりますが…だとしたら別で、親が我が子の成長を楽しむ用のアルバムを用意したほうが良いかもしれません。実は私も、家族のアルバムとは別に『子どもの寝顔セレクション』を自分用に作っていたりします(笑)」(西塔さん)
確かに、言われなければ「気付いたらアップ写真ばかりに…」となってしまいそう。事前に聞けて良かったです! ちなみに、誕生日などのイベントがあって、1か月で2~3枚の写真を選んだ場合は、他の月をその分減らしても良いし、「見開き12ポケットで1年」に固執せず、ページの途中から次の一年が始まる…としても全く問題ないそうです。
●写真を貯めすぎないためには、まず「連写」を見直そう
貯まった写真の整理術について詳しくお話しを伺ってきましたが、実際にこの方法で、現在に至るまでの「家族アルバム」を1冊作ったとして、今後、写真整理をラクにするために、できる工夫はあるのでしょうか?
「まず、撮影に関しては『連写をしすぎない』ということ。そもそも写真が好きで『運動会のかけっこも脚立を立てて置きピンで…』という方なら話は別ですが、そうでないなら、例えばかけっこなら2~3枚撮って、あとはムービーで残すというような切り替えも大事だと思います。違いが微妙な写真が何十枚と並ぶと、選ぶときも決め手が分からず無駄な労力を使いますからね。
撮影後は、できるだけその日のうちに、いらない写真をパパっと消しておけるといいですね。スマホなら同時に、良さそうなものに『お気に入り』マークを付けるとベター。帰りの電車や、夕食後のコーヒータイムなど、ちょっとした隙にやるクセを付けると、あとがラクですよ。
そして、1か月に1回、写真整理の日を作りましょう。厳密に何日と決めなくても、土日、子どもが習い事に行っている間…など、なんとなく自分で目安を作るといいでしょう。スマホやSDカードのデータをパソコンなどにバックアップして、あとは「今月の1枚」を選んでネットプリントや写真屋さんに注文するだけ。これなら数十分でできますよね」(同)
一度ルールを決めてしまえば、あとはルーチンで、楽しくこなせそうです。再び「やらなきゃ…」という義務感に襲われないためには、貯めずにこまめにやること、あとは、無理のない範囲で、できる方法でやるようにするといいでしょう。
●ポケットアルバム以外で、フォトブックのサービスを利用する手も
メインの「家族アルバム」はポケットアルバムが便利そうですが、先ほど話に出た「子どもの寝顔セレクション」のような目的別のサブアルバムを作る場合、フォトブックなどを利用する手もあるそうです。西塔さんおすすめのサービスをいくつかご紹介します。
【アルバス -ましかく写真プリント】
・iOS、Androidアプリからのみ利用できる。スマホ撮影がメインの方におすすめ。
・月8枚、無料で銀塩プリントできる
・その名の通りましかく写真なので、集合写真は横が切れることも…
・リマインド通知がでるので、「今月頼み忘れた!」のリスクが少なくなる
・写真だけが送られてくるので、別でアルバムを用意する必要アリ(専用品も購入可)
【sarah つながるフォトブック[サラ]】
・24ページ/250円からあるので、手軽なフォトブックとして便利
・写真を選ぶだけで、撮影日時などを自動判別し、最適なレイアウトを提案してくれる
・写真の追加や削除、コメントの記入も可
・かわいらしい作りは、一緒に写っているお友達や祖父母へのプレゼントにも◎
他にも、老舗の富士フイルムが提供する「Year Album」や、家族写真入りのオリジナル防災手帳が作れる「TOLOT(トロット)」など、便利なサービスはたくさんあるとのこと。「家族のアルバム」を完成させて写真整理の楽しさに目覚めた方は、いろいろ利用してみると良いかもしれませんね。
デジタル時代とは言え、特に家族写真に関しては、アナログな「プリント写真」がまだまだ大きな意味を持ちそうです。年内、このタイミングで整理してしまえば、年末年始にみんなで眺めて楽しむこともできるかも! ぜひ、タイミングを作ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
(取材・執筆:ママノート編集部)
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