編集者・ライター。食・健康・美容分野での編集・執筆が多く、料理研究家と一緒にレシピ本を作ったり、専門家に取材して美容やヘルスケアの記事を書いたりしています。趣味はクラシックバレエで、踊ることも観ることも大好き。自著に『バレエ語辞典』(誠文堂新光社)があります。
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小学1年生 2018年7月12日の記事
夏休みのお昼にピッタリ! アレンジ満載の麺料理レシピ本3選
短時間で手早く仕上がるパスタやそうめんといった麺料理は、夏休みのお昼ごはんにもぴったり。でも、メニューがマンネリ化しやすいのが悩みどころ。
そこで今回は、短時間で簡単に作れる麺料理のレシピ本を3冊選びました。具材を工夫すれば栄養たっぷりな一品に仕上がるのが麺料理の魅力。パスタだけでなく、そうめんやそば、うどんなどのさまざまな麺で、おいしいのはもちろん、「こんな組み合わせ、新鮮!」と感じるようなレシピが掲載された本をご紹介します。
●パスタも中華麺もうどんもフォーもそうめんも! さまざまな麺料理が掲載された一冊
「麺食いなので、どんな麺でも使います」という著者による一冊がこちら。掲載される麺は、パスタ、そば、うどん、中華麺、そうめん、フォー、ビーフンと種類豊富!
『ラクチンおいしい! こだわり麺』堤人美(講談社)
1章の「みんなが喜ぶ鉄板麺」では、きつねうどんやソース焼きそば、ナポリタン、カルボナーラなど、定番の麺料理を丁寧に解説。焼きそばは麺とキャベツを電子レンジで温めたり、カルボナーラは生クリームを使わずに作ったりと、家庭で作りやすいように工夫されています。
2章の「ちゃちゃっと作れるシンプル麺」は、材料を切ってのせるだけや、手早く炒めるだけの料理がいっぱいで、忙しいママにとって便利な章。梅干しとバターをあえたうどんや、トマトとふんわり卵の焼きそば、たらことセロリのパスタなど、手に入れやすい食材を使った簡単なレシピが並びます。
3章の「意外なおいしさ 変わり麺」は、少し手のかかるレシピもあるものの、意外な食材を組み合わせた麺料理が楽しい! アボカドとツナマヨを加えたそうめんや、かた焼きそばにレタスのあんかけをのせたものなど、子どもも食べやすいレシピがいっぱいです。
ほかにも、4章では手間のかかるソースや肉みその作りおき、コラムではだし汁やめんつゆ、鶏スープの作り方など、時間のあるときにトライしたいレシピも。これ一冊あれば、麺料理のバリエーションが一気に広がるはず!
●麺も具材も一緒にゆでれば時短でおいしく! お鍋一つでできるパスタ料理本
時間がないときに、鍋では麺をゆで、フライパンでは具材を炒め、ボウルではソースを混ぜ……と、同時に調理するのは大変! 洗い物のことも考えると憂うつになりますよね。
そんな手間を一気に省く、究極の同時調理のレシピ本があります。
『魔法のパスタ 鍋は1つ! 麺も具もまとめてゆでる簡単レシピ』村田裕子(主婦と生活社)
ひとつの鍋にパスタも具材もソースも全部入れて、まとめてゆでるだけ! この本に載っているパスタのレシピは、すべてそんな調理方法。手間がかからず、洗い物も減り、しかもおいしく仕上がるという、まさに魔法のようなレシピ本なのです。
たとえば、本書の最初に紹介されている「シンプルなクリームソース」なら、ソースとパスタと具を鍋に入れてふたをし、パスタのパッケージの表示時間通りに蒸し煮してから、ふたを取って1~2分煮詰め、最後に生クリームを加えてあえるだけで完成。同じような要領で、トマトソースのパスタも、ペペロンチーノも、カルボナーラもできてしまうのが驚きです。
1章「野菜が主役の魔法のパスタ」では、かぼちゃやれんこん、たけのこ、アスパラガス、さやいんげんなど、普通は別の鍋でゆでるような野菜も鍋でパスタとソースと一緒に熱して調理。
2章は「肉が主役の魔法のパスタ」、3章は「魚介が主役の魔法のパスタ」と、ボリューム満点のパスタが続きます。肉や魚から出たうまみがパスタによく絡んで、濃厚な味わいに! 鶏肉とかぶのアーリオ・オーリオや、えびとズッキーニのレモンクリームソースなど、子どもでも食べやすく、ちょっとおしゃれなレシピがいっぱいです。
●そうめんの老舗・揖保乃糸が贈る、意外な食べ方がいっぱいの一冊
子どもが大好きなそうめんは、ゆであがりも2分ほどと短く、つい多用してしまいますよね。でも、めんつゆにつけて食べるか、温めてにゅうめんにするかとシンプルな食べ方ばかりになりがち。そんなときに読みたいのがこの一冊。「そうめん料理バリエーション」が一気に広がります!
『揖保乃糸 そうめん献立帖』監修:兵庫県手延素麺協同組合(ワニブックス)
最初の「究極のそうめんの作り方」では、茹で方のレクチャーから。きれいな束状に盛り付けるために、そうめんの束の端を“紐で結んでから茹でる方法”と、一般的な“紐で結ばない茹で方”の2種類がそれぞれ丁寧に解説されています。さらに「本当においしいめんつゆの作り方」では、基本のめんつゆレシピに加え、たらこ豆腐つゆ、かつお梅めんつゆ、まろやか豆乳めんつゆ、ベーコンと玉ねぎの洋風つゆなどの変わり種も。
1章「5分で完成! お手軽そうめん」では、シンプルな具材を使った、すべて3工程で仕上がる簡単なレシピがずらり。崩した豆腐と鮭フレークを使ったり、冷やし中華風にしたり、温玉を加えてカルボナーラ風にしたり、コンソメスープを加えたりと、子どもも食べやすい手軽なレシピが並びます。
2章は「お悩み別! 体にやさしいそうめん」レシピ。「消化がよい」「塩分控えめ」「体を温める」「おなかの調子を整える」などのカテゴリーごとに、さまざまなレシピが紹介されています。家族の体調が悪いときも、体調にあわせて選ぶことができて便利です。消化に良い卵とじにゅうめんや豆乳鍋そうめんは、風邪気味のときに重宝しそう。
3章「栄養たっぷり! 具だくさんそうめん」では、納豆やキムチのような発酵食品、ひじきや切り干し大根などの乾物、たっぷりの野菜や豆・きのこなど、健康によい食品を組み合わせたレシピが並びます。子どもの健康のためにも、トライしたい料理ばかり。
そうめんは夏だけのもの、めんつゆと絡めて食べるもの……そんな思い込みをくつがえすような、そうめんレシピが楽しい一冊です。
いかがでしたか? いずれも簡単に作れて、家庭の麺料理のバリエーションを一気に増やせるレシピが並んだ本ばかり。さまざまな具材を加えて、栄養たっぷりの麺料理にトライしてみてくださいね!
(選書・執筆:富永明子)
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