ITジャーナリスト
書籍、雑誌、Webなどの記事の執筆、メディアなどの出演・監修、講演、セミナーなどを手がける。SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。元小学校教員。小学3年男児の母でもある。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。『あさイチ』『ホンマでっか!?TV』などメディア出演多数。
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生活・しつけ
小学1年生 2018年7月2日の記事
小学校に上がると、子どもがひとりで行動する機会が増えるもの。両親ともに働いていたりすると、「ちゃんと家に帰ったかな?」「習い事は行けただろうか?」と心配になっても見に行くことはできません。そんなときに心強いのがケータイやスマホ。子どもに持たせておけば、居場所がわかったり連絡を取ることもできます。前編では、端末の選び方を紹介しましたが、後編ではいざ持たせる場合の心づもりやルールなどを、引き続き、ITジャーナリストの高橋暁子さんに伺います。
そもそもケータイの持ち込みは原則禁止としている学校も多いようです。ただ、申請をすれば持参できるなど、学校によって決まりが異なるのでまずは問い合わせを。また、持参してもよい場合には、学校では使わない、といった家族のルールが必要です。
「子どもは大人と違って『持たずに遊びに行ってしまう』ということが意外と多いもの。また、電話に出るという習慣もあまりありません。大人の感覚で『そこまで言っておく必要があるかな?』と思うようなことも一つ一つ言って聞かせながら、心配な点はそれぞれの家族で違うので、それに合う約束ごとを決めるとよいですね」(高橋さん)
具体的な例を挙げると、
・ひとりで出かけるときには、必ず持っていく
・電話が鳴ったら必ず出る
・メールは必ず読んで返信する
・出かける前に戸締りをして、「戸締りしたよ」メールをお母さんにする
上記のようなルールを決めているご家庭もあるそう。小学校低学年の場合、まだまだ自分でTPOを判断して行動するのは難しいもの。できるだけ具体的に使い方や決まりごとを伝えるたほうがいいようです。
小1では、まだ持たせるご家庭は少ないかもしれませんが、スマホの場合には、インターネットが使えるようになるので、出かけ先だけでなく自宅で過ごすときのルールも必要になります。また、危険についてもしっかりと教えることが大切。口約束だけでなく、前編でも紹介した機能制限(ペアレンタルコントロール)をきちんと利用しましょう。
「子どもはあっという間に覚えて、思わぬ使い方をしてしまうもの。裏技などもネットで検索してすぐに使えるようになるので、親がアプリで制限するのが得策です。例えば、いつの間にか動画を自分で撮影してYouTubeにアップロードしていた、など驚くような事例がたくさんあります」(同)
・スマホの利用は1日に1時間まで
・夜9時以降は使わない
・使うときはリビングで使い、自分の部屋には持ち込まない
・ネットには個人情報は書き込まない
・悪口など他の人が嫌なことは書かない
・ネットで知り合った人には会わない
・ゲームで課金しない
例えば上記のようなルールが考えられますが、インターネットにまつわるトラブルは日夜変化するもの。親自身がITリテラシーを磨きながら、ルールもその都度見直しましょう。
ケータイがあればいつ・どんな時でも連絡が取れると思いがちですが、過信は禁物。例えば、家に置いたまま、持っていくのを忘れて出かけてしまったり、充電が切れてしまったり……。そんなトラブルを見越して、購入前にケータイなしでも動ける練習をしておいたほうがよいでしょう。
「例えば、出かける前に『行き先』と『帰宅時間』を必ず告げてから出かけるという習慣をつけておいた方がいいですね。また、ケータイがないときの親への連絡手段として、児童館へ行って大人に頼む、マンションで管理人の方にお願いするなど、いくつかの具体的な対策を伝えておいたほうがいいでしょう。さらに、公衆電話の使い方も練習しておくと安心です」(同)
ケータイに頼り切っていると、いざというときに親自身もどう動けばいいかわからなくなってしまいます。子どもが適切に動けるよう、一緒にシミュレーションしておきましょう。
キッズケータイを持たせる目的は、子どもを危険から守ること。身の安全や、インターネットの脅威から守ることを第一に、その後に使い過ぎや視力の心配も加えていきたいですね。
(取材・執筆:栃尾江美)
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