日本FP協会会員 CFP®〈サーティファイド ファイナンシャル プランナー〉。
国内損害保険会社に勤務した後、退職し2人の娘さんを出産。育児をしながらFP資格を取得、開業。
個人のマネー相談、企業での女性向け講演のほか、コラム執筆、ママ向けセミナーも行なっている。株式会社ライフヴェーラ代表取締役
【小学1年生】と【年長】ママのお役立ち情報を配信!
週末・その他
小学1年生 2017年2月23日の記事
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子です。
私は、ママが楽しく家族と暮らしていく上で知っておくと良いお金の知識を、セミナーや執筆、また個別相談などで発信し、家庭もママ自身も、より満足度の高い生活を過ごしていけるようサポートをしています。
このコラムでは、小学生ママに知っておいて欲しいお金の情報をお届けしています。ちなみに私自身も小学生ママ8年目! 一緒に学んでいきましょう。
■マイホーム購入にかかるお金
お子さんが小学生になり子ども部屋を欲しがる時期は、マイホーム購入を考えるご家庭が多くなります。マイホームの購入は一生に一度の大きな買い物であり、その後の家計に大きな影響を及ぼします! これからの生活や、子どもの将来の教育資金も考えたマイホーム購入についてお伝えしますね。
<自己資金はいくら準備すればいいの?>
自己資金とは、マイホームを購入する際に支払うある程度まとまった現金のことで、物件価格の一部である「頭金」と税金や登記費用、火災保険料などの「諸費用」に充てられます。自己資金を準備するということは、マイホーム購入計画の第一歩ともいえるでしょう。
準備したい頭金の目安は、購入価格の2割と言われています。頭金がなくても住宅ローンを組める金融機関もありますが、特にこれから教育費で家計が厳しくなる子育てファミリーは、借入額を抑えるためにもできるだけ頭金を準備したいところ。しかも、頭金が2割あれば金利が低くなるという金融機関もあり、無計画なマイホーム購入は損をする可能性だってあるんですよ。
また、諸費用は一般的に、新築なら購入価格の~5%、中古なら6~8%必要と言われています。
例えば、3600万円の新築マンションを購入する場合、下図のように、頭金として720万円(2割)、諸費用分として180万円(5%)、合わせて900万円の自己資金が準備できると安心ですね。
〜準備したい自己資金〜
購入価格の2.5割〜3割
<月々のローン返済額は家賃と同じで大丈夫?>
月々のローン返済額は、「賃貸の家賃と同額程度なら大丈夫でしょ?」と思うママも多いのですが、とっても危険!
マイホームを購入した後は、賃貸の時はかからない(または賃貸の時よりも高い)管理費や修繕積立金、固定資産税などが、ランニングコストとしてずっとかかります。なお、固定資産税の支払いは毎月ではありませんが、年間金額を12ヶ月で割って上乗せして考えましょう。これら毎月かかるランニングコストを、現在の家賃から引けば、無理なく払える月々のローン返済額が割り出せます。
もしマイホーム購入のために貯金をしている場合は、その金額をローン返済額に足すことが可能ですよ。
〜無理なく払える月々のローン返済額の計算方法〜
現在の賃貸物件の家賃 - 購入後の毎月のランニングコスト + マイホーム購入のための毎月の貯金額
ただし、現時点で全く教育費の貯金ができていない場合は注意が必要です。家賃だけを参考にせず、「教育費の貯金をした場合、返済に充てられる金額はいくら?」と考えて、試算をしてみてくださいね。
●いくらのマイホームなら買ってもOKか
大きな買い物のマイホームですが、「買ってもOK!」な物件価格は、無理なく返せるローン借入額と自己資金で決まります。
無理なく返せるローン借入額は、毎月のローン返済額と返済期間、金利から割り出せます。手計算ではできないので、ローン試算ができるサイトなどを利用してくださいね。
例えば、今の家賃から算出した毎月のローン返済額が10万円、返済期間25年、借入金利1.4%(※)という条件で試算した場合、無理なく返せる借入額は約2530万円となります。準備できる自己資金を800万として加算すると約3330万円。諸費用が5%かかるとして、3330万円÷1.05=約3171万円となり、この金額が無理なく購入できるマイホーム価格の目安となります。
※2017年2月大手金融機関の全期間固定型金利を参考
〜無理なく買えるマイホーム価格の計算方法〜
(無理なく返せる借入額 + 準備できる自己資金) ÷ 1.05(諸費用5%とした場合)
●ローン返済中も教育費の貯金ができる購入計画を
子どもが小学校に入学した頃は、まだまだ家計に余裕がある時期ですが、高学年になると習い事や塾など教育費が本格的にかかるように。マイホーム購入の計画を立てる際は、子どもの進路や教育方針をご夫婦で話し合い、今後かかる教育費について「いくらかかるのか」「いつまでにいくら貯金すべきか」を把握することが大切です。
ローンを返済しながら教育費を捻出でき、さらに将来かかる教育費のための貯金ができるマイホーム購入計画をたてられるとよいですね。
教育資金の準備については、こちらの記事を参考にしてください。
マイホーム購入が叶えば、「家族が笑顔で過ごせる」場所としてそこで過ごす日々がやってきます。お金に困らずに楽しく過ごす未来をイメージして、長期間にわたって返し続けていける無理のないマイホーム購入計画を立てましょう!
鈴木さや子さんの連載はこちら
関連記事はこちら
毎週木曜にメルマガ発信中!
ご登録はこちらから↓
日本FP協会会員 CFP®〈サーティファイド ファイナンシャル プランナー〉。
国内損害保険会社に勤務した後、退職し2人の娘さんを出産。育児をしながらFP資格を取得、開業。
個人のマネー相談、企業での女性向け講演のほか、コラム執筆、ママ向けセミナーも行なっている。株式会社ライフヴェーラ代表取締役
『ママノート』ツイッターやっています!フォローいただけたら幸いです。