鈴木さや子
日本FP協会会員 CFP®〈サーティファイド ファイナンシャル プランナー〉。
国内損害保険会社に勤務した後、退職し2人の娘さんを出産。育児をしながらFP資格を取得、開業。
個人のマネー相談、企業での女性向け講演のほか、コラム執筆、ママ向けセミナーも行なっている。株式会社ライフヴェーラ代表取締役
【小学1年生】と【年長】ママのお役立ち情報を配信!
週末・その他
小学1年生 2016年5月26日の記事
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子です。
このコラムでは、小学生ママに知っておいて欲しいお金の情報をお届けしていきますね! ちなみに私自身も小学生ママ歴7年です。一緒に学んでいきましょう。
1人あたり1000万円以上(!)と言われる教育費。小学生にあがる頃から、「子どもに好きな道を歩ませられるかな?」と不安になるママがとても多いんです。教育費の特徴や費用をあらかじめ知り、今から計画的に準備を始めましょう!
●教育費準備のポイントは2つ
1000万円なんて書きましたが、「一度に」そんな多額はかからないのでご安心を。教育費は長い期間をかけてかかり続けていくもの。ポイントは2つです。
・高校卒業までは家計から捻出できる学校に行こう
・使う時期に合わせて、複数の方法で「先取り」準備しよう
それでは、それぞれのポイントについて見ていきましょう。
●高校卒業まで毎月かかる金額はこれ!
教育費の大小は、「進路選択」にかかっていると言っても過言ではありません。小学校から大学まで、オール国公立だった場合とオール私立(文系)の場合では、なんとその差額は1379万円! 毎年捻出する金額も、小学校では4.8倍、中学では 2.8倍も違うんです。
家計から出し続けていけるか、という視点で進路選択すると良いですね。毎月かかる金額をご紹介します。
上の表では年額の平均を12ヶ月で割って出していますが、私立の場合は、半期毎に支払う学校もあるので、より一時にかかる負担が大きくなるかもしれません。(上表は全国の一部の学校のデータなので、あくまで参考値としてチェックして下さい)
家計から出せるところに……と言っても、高校は別。公立に進めるとは限りません。日頃のご相談では、行くつもりがなくても私立進学を想定して、家計見直しの上、高校の学費を今から貯蓄などプランニングすることをアドバイスしています。
●教育費準備の3つのコツ
教育費はなんとなく貯蓄してもうまく貯まりません。「必要になる時期が異なること」、「絶対に必要なお金であること」、「中長期で準備できること」といった特徴に合わせた3つのコツをお話します。
【1】必要になる時期に合わせてプランニングしよう
子育てが終わったママにお話を伺うと、「お金がかかるのは大学入学時だけではない」「想定外のお金がかかった」との声多数。
・どうしても野球をやめたくないから中高一貫……と予定外の中学受験
・英語に目覚め留学
・バレエに没頭し、習い事費用がびっくりするくらいかかった
・浪人した
など、想定外のことがある教育費は、大学入学時に合わせて学資保険などだけで準備するのでは危ういのです。
そこで、必要になる(かもしれない)時期に合わせてお金を準備しましょう。
<教育費準備の一例>
・大学資金のために学資保険などで300万円
・高校での留学や浪人などのために、児童手当から約200万円(※)貯める
・その他、想定外の支出のため→積立定期預金などで月1万円+α
※0〜15歳で一度も使わなければ約200万円(所得制限ありの場合は約90万円)。
特に3つ目の預貯金での準備は、一番お金がかからない小学校のうちが貯めどき! 中学受験を予定している場合は、低学年のうちに集中的に貯めましょう。
【2】先取り貯蓄と教育費専用口座の活用を
教育費は「絶対に使うであろう」お金。ですから、生活費や住宅購入資金などに使わない工夫が必要です。今すぐ、収入から自動的に貯める仕組み「先取り貯蓄」を設定しましょう。
教育費のためだけの専用口座を作り、児童手当の振込先は生活口座ではなく、この口座へ。また、「これまでかかっていたけれど払わなくなった」保育園代や私立幼稚園代、やめた習い事費用、住宅ローン控除の還付金、といったお金をどんどん入金。名付けて「なかったもの貯金」を続けると、チリも積もれば……で意外と貯められますよ。
【3】預貯金だけでなく運用も考えて
超低金利の現代、預貯金だけではほぼ増えません。小学校入学時から大学入学まで12年間もあるので、預貯金より大きく育てることも検討を。
運用経験者や興味がある方なら、今年始まったジュニアNISAなどを使って運用するのも手。元本割れの可能性がありますので、教育費全てではなく、まずは少額から、一部の準備に活用すると良いでしょう。
鈴木さや子さんの連載はこちら
鈴木さや子さんの他記事はこちら
毎週木曜にメルマガ発信中!
ご登録はこちらから↓
鈴木さや子
日本FP協会会員 CFP®〈サーティファイド ファイナンシャル プランナー〉。
国内損害保険会社に勤務した後、退職し2人の娘さんを出産。育児をしながらFP資格を取得、開業。
個人のマネー相談、企業での女性向け講演のほか、コラム執筆、ママ向けセミナーも行なっている。株式会社ライフヴェーラ代表取締役
『ママノート』ツイッターやっています!フォローいただけたら幸いです。