森野恵子
栄養士。健康管理士一般指導員。フードコーディネーター。食と健康をコーディネートする『LaVarie』代表。
暮らしを楽しみながら食育を推進する団体『食育暮楽部』代表。
親子の料理教室などを行い、食育の普及に務める。
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生活・しつけ
小学1年生 2016年8月2日の記事
夏休み中、学童に通っているお子さんのママは、毎日のお弁当作りがとても大変ですね。
それに、暑くて食材が傷みやすい時期なので、お弁当の「食中毒」にも気をつけなければいけません。
今回は、栄養士の森野恵子先生に、夏のお弁当の食中毒予防のポイントを教えていただきました。
森野 「気温、湿度が高くなる季節は、食中毒の原因になる菌が繁殖しやすくなります。
大人よりも抵抗力の弱い子どもは、特に注意が必要です。
それでは、夏のお弁当の食中毒を防ぐ6つのポイントをお伝えしますね。
食材に触れる前は、必ず手を洗います。
また、汚れは細菌の栄養になるので、まな板、菜箸などの調理道具、お弁当箱、箸やフォーク、スプーンもこまめに除菌しましょう。お子さんが帰ってきたら、お弁当箱をできるだけすぐに洗えるといいですね。
ちくわ、かまぼこなどの練り物、ハムなどの生のまま食べられる食材でも、中までしっかり火を通しましょう。
また、夏場は、作り置きのおかずをお弁当に使わないほうが安心です。
もし、前日の夕食の残りのおかずを使うなら、しっかり再加熱してください。
夏の食中毒で多いのが、手で握った「おにぎり」についた細菌によるものです。
ラップを使って握り、お子さんが食べるときも、ラップの上から持つように伝えてください。
お弁当の定番の食材、メニューでも、夏場は避けたほうがいいものもあります。
例えば……
・ゆで卵
卵の食中毒の原因にサルモネラ菌があります。卵の殻を触ったときに、サルモネラ菌がつく可能性があります。
・生野菜
食中毒の原因となる細菌は、水分に溶け出た栄養をエサにして繁殖します。
レタス、水菜などの葉野菜、きゅうり、トマトなどを彩りのために添えることがありますが、水分が出やすいです。例えば、ゆでて冷ましたブロッコリーやグリーンアスパラガス、ミニトマト(カットしたトマトより水分が出にくい)で彩りをプラスしてもいいですね。
・汁気の多いおかず
豆腐を炒めたもの、高野豆腐の煮物などの汁気の多い煮物は、避けたほうがいいでしょう。
・チーズなどの保冷が必要な食材
お弁当のすき間を埋めるためにチーズを入れる場合がありますが、夏で保冷できない環境で保存する場合は、避けたほうがいいでしょう。
制菌作用があるクエン酸を含む梅干しを添えるのがおすすめです。
・いなり寿司
いなり寿司は酢が使ってあるので食中毒予防によいと思われがちですが、汁気が出やすいため、夏場のお弁当には避けたほうがいいメニューです。
汁気が他のおかずに移ることで、傷む原因になることがあります。カップや仕切りを使い、汁気が移らないようにしてください。
おかずは粗熱をとってからお弁当箱に詰めましょう。
熱いままフタを閉じると、熱がこもって食中毒の原因になる細菌が繁殖しやすくなります。
また、アルミバットに冷水、保冷剤を入れ、お弁当箱を入れると早く冷ますことができます。
フタをしたら保冷剤と一緒にお弁当袋に入れると安心です」
今回教えていただいた食中毒予防のポイントを踏まえ、次回は、お弁当の「時短ポイント」を教えていただきます。ぜひ、チェックしてください!
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