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生活・しつけ
小学1年生 2013年11月24日の記事
悪徳商法から身を守るために今すぐできること
《消費者トラブル 3 》 その場ですぐに契約しないこと。立ち止まって冷静に考える習慣をつけて!
こんにちは。『ママノート』編集部です。
前々回、前回と悪徳商法などの消費者トラブルについて取り上げてきました。
これからの年末年始は、実家に帰省する方も多いはず。
高齢者をターゲットにした悪徳商法について話題に出して、親御さんにも注意をするよう伝えたいですね。
今回は、悪徳商法から身を守るためのポイントについて、東京都消費生活総合センター 相談課長 阿部耕治さんにお話を伺います。
●被害にあったことを子どもに言えないケースも
親が悪徳商法にあわないよう、どのように見守ればいいでしょうか?
阿部 「親御さんに会ったときはもちろん、ときどき実家に電話をかけて変わったことがないかを聞いてください。
前々回、前回の記事で紹介した事例を参考に、『最近の悪徳商法ってこんな手法があるらしいよ。気をつけようね』『何かあったら、必ず相談してね』と伝えられるといいですね。
悪徳業者の被害にあったご高齢の方の中には、恥ずかしさもあって言い出すことができず、お子さんに隠している場合もあるようです。
例えば…
・急に無口になった
・身に覚えのない物が実家にたくさん届いている
・不要な工事を何回もしている
そんなことがあれば、『何かあったの?』と聞いてみてください」
●契約は “冷静に検討する” ことが大切
悪徳商法にあわないようにするには、どんなことに気をつければいいですか?
阿部 「悪徳商法などの消費者トラブルを防ぐポイントをご紹介します。
■安易に個人情報を伝えない
悪質な業者へ名簿が出回るのを避けるには、個人情報(名前、住所、電話番号)を不用意に広めないようにしてください。
どこの事業者が行なっているかわからない、使用目的が明確でないアンケートなど、安易に記入しないほうがいいでしょう。
また、過去に、事業者から脅すような口調で、『名前と住所を教えろ!』と言われ、怖くて教えてしまったケースもあるようです。
不審に思った場合は、お住まいの地域にある『消費生活センター』に相談してください。
■契約はその場ですぐに決めず、冷静になって考える
相手の甘いセールス文句につられて、その場で契約をしないようにしてください。
時間をおいて冷静な頭で考え、家族や親しい知人、近所の人などに相談して、本当に必要なのか、価格は妥当かなどをよく検討しましょう。
普段から気軽に相談し合える関係をつくっておくことも大切です。
■クーリング・オフ制度を知る
『クーリング・オフ』とは、消費者が訪問販売などの不意打ち的な取引で契約するなどした場合、一定期間であれば無条件で、一方的に契約を解除できる制度です。事業者に対して書面でクーリング・オフの通知をします。
『消費生活センター』で、書面の書き方などについてアドバイスを受けることができます。
■最寄りの『消費生活センター』のHP、セミナーなどで情報収集する
悪徳商法の手口は、どんどん巧妙化する傾向があります。どのような消費者トラブルの事例が増えているかなど、最新情報を消費者センターのHPなどでときどきチェックしてみてください。
また、消費生活セミナーなどに参加するのもいいでしょう」
●東京都消費生活総合センター
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/center/
阿部さん、ありがとうございました。
契約する前に、後悔しないよう “立ち止まって冷静な頭で考える” ことを基本にしていきたいですね。