吉川圭子
ライフオーガナイザー1級、整理収納アドバイザー1級。
Standard+主宰。夫と中学生(長女)、小5の双子(次女・三女)との5人暮らし。神奈川県を中心に、お片づけ講座や整理収納などの暮らしのオーガナイズサービスを行なっている。
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生活・しつけ
年長 2018年1月17日の記事
新小学1年生のための「子どもスペース」の作り方【後編】
机を置かない場合のランドセルの収納法
前回は子ども部屋の作り方を、ライフオーガナイザーの吉川圭子さんに教えていただきました。今回も引き続き、今から机を買うかどうか迷っている人に向けてのアドバイスをうかがいます。
机を買うのは、数年後でも大丈夫
家のスペースを考えると、子ども部屋はもちろん、学習机も、今買うべきかどうか迷っているという声も聞かれます。これについて、吉川さんのご意見をうかがったところ「1年生のうちは、勉強はダイニングテーブルで十分間に合うことが多いと思います。うちの地域の小学校の場合、1年生は宿題もプリント1枚や音読などが中心。ですから、机がなくてもすんでしまいます」とのこと。
また、おけいこごとをたくさんやっている子などは、その内容で机の必要度も違ってくるようです。例えば塾やお絵かきの教室に通うなら、机があれば役立つでしょう。
「もし、下に1〜2歳程度の年齢差で弟妹がいるのであれば、その子の入学時に、同時に購入するという方法もあります。年齢が低いとキャラクターものを欲しがりがちですが、2、3年生くらいになると、好みが変わって、シンプルなものにも興味がいくようになるものです。あわてて購入して、一時期しか使えないものを選ぶよりも失敗が少ないし、きょうだいおそろいで購入すれば、部屋もすっきり見えますよ」(同)
このとき、同時に2人兼用で子ども部屋を作るという手もありそうですね。
ランドセル置き場はカラーボックスで
机は不要でも、学校のものを置いておく場所は必要。収納家具を用意し、そこをランドセルや学用品の置き場にします。ティッシュ、ハンカチ、マスク、給食のナプキン、おけいこグッズなどもセットしておけば、自分で身支度できるようになります。
「登校時や遊びに行くとき、必要なものをその場所だけで出し入れできるので、身支度に時間がかかったり、忘れ物をしたりするのを防げます」(同)。
吉川さんによると、収納家具は、カラーボックス1台あれば十分とのこと。
ただし、よく見かける3段のカラーボックスは、ランドセルのかぶせ(ふた)の部分を手前にして置けないのが難点だとか。
「ランドセルを開けて中のものを入れ替えるとき、ふたを手前にして棚において開け閉めするのが子どもにはやりやすいのですが、通常のカラーボックスだと奥行きが足りないのです。それに1年生が一番上にランドセルを乗せようとすると、少し高すぎるのも難点。中段の棚に横にして収納するといいですね」(吉川さん)
最近は、ランドセルのサイズに合わせた専用のボックスなども売っているので、そういったタイプを購入するのも一つの方法。または、ダイニングキッチンにカウンターがあるお宅では、カウンター下の棚の一角を整理して、子どもの学校グッズ置き場にしていることもあるそうです。
入学後に様子を見て、場合によっては手直しを
いろいろ考えてスペースを作ったにもかかわらず、実際に入学してみると、決めたところにランドセルを置かない…なんてこともあります。
「あくまで親が独断で決めた場所に過ぎないので、『なんでここに置かないの!』などと叱らないでください。もしかしたら、子どもが置いている場所が、実は使いやすい場所なのかもしれません。人が環境に慣れるのには3週間くらいかかるといわれているので、3週間〜1ヶ月くらい様子を見て、やっぱり合わないかなと思ったら手直ししていけばいいと思います」(同)
子ども自身の意見を聞きながら、一緒に使いやすいスペースを作っていけるといいですね。
(取材・執筆:坂本洋子)
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