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生活・しつけ

小学1年生 2015年5月14日の記事

あきらめずに、がんばれる子にするには?[5/14]

《どうしたらいい? すぐあきらめる子 後編》 「やめたい気持ち」を頭ごなしに否定しないで

あきらめ2

 

何をしても、すぐに「もういいや」「できない」とあきらめてしまう子について、前回は、なぜあきらめてしまうのか、その理由を井戸ゆかり先生にうかがいました。今回は、あきらめずに頑張れるようになるための、親の関わり方をお聞きします。

 

 

●子ども自身を認める言葉がけを

 

すぐにあきらめてしまう子を、もう少しがんばれる子にするにはどうしたらいいのでしょう?

 

井戸 「小学校低学年くらいまでは、何かにぶつかったり、困ったり、失敗したときに、子どもがひとりで乗り越えるのは難しいものです。

だから、『お母さんと一緒にやってみようか』と手助けしたり『お母さんも小さいときにはできなかったんだよ。でも練習したらできるようになったんだ』などと励ましてあげましょう。

 

失敗したときでも、ちょっとでも頑張ったら『よく頑張ったね』とか、『かっこいいね』『ありがとう』など、その子自身を認める言葉がけをすることも大切です。

 

例えば、絵が苦手な子が『もう、うまく描けないからやめる』と言ったときには『その色、すごくきれいだよ』『リンゴ、おいしそうに描けてるね』というように、肯定的な言葉をかけるといいですね。『自分はこれでいいんだ』と思えれば、子どもは『じゃあ、頑張ってみよう』と意欲を持てるようになり、それがどんどん広がっていきます」

 

 

●「できた!」という体験をたくさん積めるようにする

 

まず自信を持たせることが第一なんですね。

 

井戸 「自信を持たせるという意味では、手の届きやすい目標を設定して、『できた』という達成感を味わえるようにするのもおすすめです。いわゆる、『スモールステップ』ですね。この場合、自分の子が今どの段階にいるのか、個人差や個性をよく見極めて目標を設定することが重要です。

 

まずは子ども自身が興味・関心のあることを優先して取り組めるようにしていきましょう。とはいえ、苦手な教科も避けては通れませんから、その子に合ったペースでできるように手助けしていくといいでしょう」

 

 

●「お休み」するときがあってもいい

 

井戸 「すぐにあきらめるように見えていても、実は子どもなりに頑張ったけれどできなくて、その結果『やめたい』と言っていることもあるんです。ですから、子どもが『もうできない』などと言い出したときは、頭ごなしに否定せず、辛い気持ちを汲み取ってあげたいですね。まずはどうして嫌なのか、やりたくないのか、優しく引き出すようにするといいでしょう。

 

『途中でやめちゃうの? なぜ?』なんて言われてしまうと、子どももつい無理をして、いやいや続けて……でも、次につまずいたら、また『やめたい』と言い出すという悪循環になってしまいます。

 

習い事などの場合、『じゃあ、お休みしようか』という結果になることもあるかもしれませんが、ずっと続けることに固執する必要はありません。あとから子ども自身が『やっぱりやってみたい』と思うようになることもあるんです。一度休んだ後だからこそ、再開後は頑張って取り組めることも多いんですよ。

 

私自身、2人の子を育ててきた経験から言うと、この時期に、なんでも親の言う通りにやっていくのがいいとは限りません。むしろ、ちょっとできなくてあきらめても、『また次に頑張ろう』と思えれば、かえってその後に伸びることもあります。だから、あまり一喜一憂せず、長い目で見守っていってほしいですね」

 

すぐに答えを出したがるのは、親のほうかもしれませんね。ちょっと反省しました。

井戸先生、ありがとうございました。

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