永里真由美(ながさと まゆみ)
ランドセルアドバイザー。
娘が1年生になるときに、展示会で自身がランドセルを背負う経験をし、背負い方や機能で感覚がまったく違うことに衝撃を受け、ランドセルアドバイザーに。百貨店や幼稚園、保育園などでランドセル選びのセミナーを行うほか、兵庫県芦屋市で個人向けのランドセルフィッティングも行なっている。
ホームページ「ランドセルアドバイザー」http://www.randoseru.me/
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生活・しつけ
年長 2016年6月15日の記事
前回は、ランドセル選びの優先順位などについて、ランドセルアドバイザーの永里真由美さんにうかがいました。
今回は、実際に選ぶときに、どこをどうチェックすればよいのかなどについて、引き続き永里さんにアドバイスをいただきます。
●骨格形成期だからこそ、体に合うランドセルを選びましょう
子どもの体に合ったランドセルとそうでないものとは、どういう違いがあるのでしょう。
永里 「体に合わないランドセルを背負うと、体を前傾姿勢にしたり、肩をすくめたりして、子どものほうがランドセルに体を合わせて調整します。
最近は学校の教材も増えており、平均で3.5〜4㎏くらいの重さになるんです。新入学時の子どもの体重が20㎏とすると、ランドセルも含めた荷物の重さは体重の1/5前後にも及びます。
幼少期にこんな重さの荷物を毎日背負うとなると、体への負担が大きいのは間違いありません。骨格形成期だからこそ、子どもの体に合ったものを選ぶことが重要ですね。」
4kgの荷物なんて大人でも重いのに、小学生は大変ですね……。
●フィッティングするときはここをチェック!
では、体に合ったランドセルを選ぶには、どのようにすればいいのでしょう。
永里 「まず、いろいろな種類のランドセルが揃っているお店で、ベルト形状の違うタイプを数種類フィッティングすることをおすすめします。なぜなら、ランドセルの背負い心地は、タイプによって違ってくるからです。
ランドセルの種類は数えきれないほどありますが、実は肩ベルトの形状のタイプはそれほど多くありません。代表的なものとして、天使のはね®系、フィットちゃん®系、ウイング背カン※系、ハネッセル系、 プレーンベルト系などがあります。それぞれのタイプの特徴については、お店の人に聞いてみることをおすすめします。
(※背カン……肩ベルトの付け根部分の金具)
どのベルトのタイプがお子さんに合うかを確認したうえで、それから好きなデザインやカラーなども選ぶようにすると、お子さんも満足して頂く事が出来ると思います。
お母さんが実際にフィッティングする場合の手順は、以下を参考にしてください。
<ランドセルのフィッティングの手順>
1.空の状態で背負って以下の点をチェックする
・肩ベルトが長すぎたり短すぎたりしていないか
・肩ベルトの長さを調節したとき、背中とランドセルにすき間がないか
・ベルトの絞め過ぎで、首が窮屈そうになっていないか
・肩ベルトが肩から落ちていないか
・ランドセルと身体が平行になっているか
2.荷物を入れて以下の点をチェックする
・背中にすき間ができていないか
・背カン(肩ベルトの付け根部分の金具)が肩甲骨に当たっていないか
・歩いたとき、臀部上部にランドセルの下部があたり、背中部分が浮いたりしていないか
同じ重さの荷物でも体に合っていないと、体の一部に負荷がかかることになり、必要以上に重さを感じてしまいます。ランドセルと身体の接着面が多いほど、体全体で負荷を受け止めるので、加重分散効果で体への負担感が少なくなります。
空の状態のときと実際に荷物を入れたときとでは、背負い心地も変わってきます。ぜひ、荷物を入れた状態でもチェックしてください。
現在は、ランドセルを試着できるお店が増えてきましたので、荷物に相当する重しなどを用意しているお店もあります。フィッティングの際に『荷物を入れて、試着させてもらえませんか』とひと言申し入れてみるといいでしょう。
親子とも可能な限り、納得のいくものを選んでほしいと思います」
靴を選ぶときと同じように、フィッティングはとても重要なんだということがわかりました。
永里さん、ありがとうございました。
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