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生活・しつけ
小学1年生 2014年10月9日の記事
★へこたれない強い心をつくる男の子の育て方[10/9]
《男の子の自立・3》失敗の経験も大切。「次のチャンスがある」というへこたれない心が育ちます。
わが子を困難があっても負けない、強い心の男の子に成長させるには、どんなサポートをすればいいのでしょうか?
明治大学文学部教授、教育カウンセラーの諸富祥彦先生にお話を伺いました。
●スポーツでへこたれない強い心をつくる
諸富 「いま、心理学の『レジリエンス』と言われる、“心の回復力”が子育てでも注目されています。レジリエンスとは、『失敗しても何度でもやり直せる』と前向きになれる、折れない心の力のことです。
そのレジリエンスを養うために、クラブ活動や習い事などでスポーツを経験させるのもいいでしょう。
例えば、少年野球のチームに入っている子どもが、試合でレギュラーに選ばれなかったとします。子どもなりに現実の厳しさを感じ、プライドが傷つくでしょう。
このとき『ダメね、しっかりしなさい!』と叱りつけてはいけません。『自分はダメだから選ばれなかったんだ……』と、子どももつらい気持ちなのです。
そんなときは、『くやしかったでしょ』と共感し、『次のチャンスがあるよ』と伝えます。すると、あきらめずに練習してレギュラーをめざそうと思えるようになるはずです。
親が先回りして『もっと○○しなさい』と言うのではなく、子ども自身に考えさせ、“あなたのことを思っているよ”という気持ちを伝えればいいのです」
●男の子にも家事のお手伝いをさせよう
諸富 「よく、『男の子らしさ』、『女の子らしさ』といわれますよね。
でも、子育てにおいてはあまり気にする必要はありません。例えば、男の子がおままごと好きでも、心配ありません。社会では、一流の料理のシェフの男性がたくさんいますよね。それに、料理など家事ができる男性は、将来的に女性からモテますよね(笑)。
『学力』のために勉強させることも大切ですが、『生活力』を育むために男の子にも家事のお手伝いをお願いしてみましょう。
家族と一緒に楽しい雰囲気で家事をすることで、“誰かを助けること”に喜びを感じられるようになります」
●男の子の子育てはおもしろい!
諸富 「男の子は、ヘンなことに興味を持ったり、やんちゃだったり……、お母さんは振り回されてしまうこともありますよね。
『男の子って、なんでこうなの?』、『やれやれ』などと多少あきらめながらも、お子さんのことを認めてあげてください。
子育ての時間は、限られています。そんなときに、イライラしてばかりではもったいないですよね。あきらめつつも、『男の子っておもしろいな』と楽しんでみませんか?
子育ては大変ですが、愛情を注いで支えてあげれば、やがて自立していきます。
将来、男の子の反抗期が心配というお母さんもいらっしゃるかもしれません。
でも反抗期は、“自分”をつくるために必要な時期です。無口になって、話しかけても『別に』、『特にない』とそっけなくされたり、攻撃的になったりすることもあります。
肝心なのは、親が子どもに振り回されてイライラしないこと。一歩ひいて穏やかに見守ることです。子どもをコントロールしようとすればするほど反抗がエスカレートし、親は疲れてしまいますからね。
人生の主人公は、お子さんです。親御さんは、サポート役になってあげてください」
諸富先生、ありがとうございました。
男の子は思い通り動いてくれない……とあきらめつつ「この子っておもしろいな」「元気なところがいいところだな」と前向きに考えられたらいいですね。
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